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VRHMDヘッドストラップ使用&重心改善のススメ

この記事は
Neos VR (その3) Advent Calendar 2022 12/21の記事です。
https://adventar.org/calendars/8421

NeosVRアドベントカレンダー2022年用の記事として書いていますが、
なんだかんだ言って重さが結構えぐい2022年現在のVRHMD事情全般に当てはまると思います。今回は筆者の失敗を基に、VRHMDを選ぶ際のヘッドストラップの大切さと首への負荷のかかり方を中心にお話しようと思いますので特に長時間VRに浸ってる人はぜひご覧ください。

この記事を書くに至ったきっかけ

元々Quest2を使っていたが、画質が良いとの噂を聞いてVarjo Areoを購入。しばらくは問題なかったが、時間が経つにつれて首への負荷を感じるように。ある時期から酷くなっていって最近では15分も付けてると首の後ろが痛くなって付けていていられなくなるほど悪化。
Quest2の時も同じ悩みはあったがここまでひどくなかったので、Varjo Areoの重心が悪く首に高い負荷がかかってるのではないかと思い、今回の製品購入&検証に至る。

試した製品&結果

使用頻度を下げる、首を鍛えるなど小手先の対応を色々やってみるが効果がなく、最終的にこれ↓を購入。
具体的にはVRHMDの重さを頭頂部で全て受けるようにし、前後の調整ベルトはあくまでレンズがずれないように固定する程度の緩めにしました。
更にカウンターウェイトを後ろに付けることで重心そのものも改善。
まだ短時間しか使用してませんが、20分以上使っても首が痛くないなど一定の効果がありました。
何回か使ってみましたが、1-2時間程度なら全く問題なく遊べました。


首痛の原因と物理的な負荷の掛かり方について(推測)

*ここからはあくまで素人の仮説なので、間違っている可能性は結構あります。話半分に見てください。

カウンターウェイトでの重心調整もそうですが、おそらくヘッドストラップ経由で頭頂部で全ての重さを支えるようにしたのが改善の大きな要因と思われます。

まずヘッドストラップを付けずかつ前後で重心差があると、このような状態になっていると考えられます。
*図はストラップ付ですが説明の都合でない物としてください。

長い赤線がHMD全体の荷重(重心)、黄色が支点(予想)

重心が前寄りなので、そもそもHMD全体の荷重が前のめりでのしかかっており、更に黄色の首元あたりを支点にヘッドセットの先頭あたりの箇所に重心の差だけもろに重さがのしかかっているんじゃないかと思います。
なお、これは姿勢が良い人の場合なので、スマホ首や猫背気味の方であれば首が前に出ることで負荷はこれ以上に酷くなってるはずです。
アイトラッカーやフェイシャルトラッカー等を追加で外付けしている場合も同様。

では今回行ったツールを使ってヘッドストラップで重さを受け止めるようにするとどうなるかというと、恐らくこうです。

長い赤線がHMD全体の荷重(重心)、黄色が支点(予想)

基本的にストラップを使って頭頂部でVRHMDの重さ全体を支える形になります。*なってない場合は目やおでこにかかるベルトを締め付けすぎです。
体の軸かその間近に対して重さの大半が乗る形になっているため、ストラップなしよりも負荷を感じにくくなっているはずです。
それでも前方が重いのは変わらないので、前方に負荷はかかります。
ただし今回は頭頂部が支点になっているので力は真下ではなくて手前斜め下になり少し緩和されます。また、かかる力自体もヘッドストラップなしの時に比べれば小さくなっていると思われます。

私自身も首を痛めるまで意識することはありませんでしたが、
VRHMDに置いてヘッドストラップが担う役割は非常に大きい(と思われる)ことがわかっていただけたと思います。

結論

・VRHMDを選ぶ際はよほどの理由がない限りヘッドストラップがあるものを選ぶ。ない場合は、別売りのキットでも構わないのでヘッドストラップ装着手段の確保を推奨。縦横選べるなら横のストラップが良いと思われる。

・装着の際は、「基本的にヘッドストラップで重さを全て支える。」を忘れずに。

・「実は重心が糞」なVRHMDは意外に多いので公式の説明や提灯レビューを信用せずにおかしいと思ったらカウンターウェイトを試そう。

・現代人はスマホ首になりがち+猫背の人が多い為、これを機会に姿勢を矯正しよう。姿勢を変えるだけでも負荷が変わる。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が、これからVRを始める方や既にVRで首の痛みで悩んでいる方のお役に立てたら幸いです。
首を痛めてる場合はなるべく早く整骨院などで治療と姿勢矯正を受けることをお勧めします。

下記のリンクから、記事で紹介した以外のVRHMDに対応した製品を確認できます。(海外ストアなので送料と為替レートに注意)
製品の仕組み自体はとてもシンプルで、これでなければいけない理由もないので、もし国内ストアやアマゾンで似たものを見かけたらそちらを先に試しても良いと思います。
手先が器用で材料が揃ってる方なら自力で作ってみるのも良いんじゃないでしょうか?
https://www.studioformcreative.com/shop


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