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SUMMER SONIC2024 BE:FIRSTレポ(8/18)


こちらは2021年のスパソニの時の写真。
そうBE:FIRSTがデビュー前に初めて有観客ライブをオープニングアクトで行ったその日、その場所。

ここから3年後、BE:FIRSTはサマソニのマンウテンステージのトリで大歓声を全身で浴びていた。

台風のコロナ禍、暗雲の中に光を差すかのように登場したBE:FIRSTの姿、パフォーマンスや景色は今でも昨日のように覚えている。

『緊張していた』とは言っていたけど、ステージ上、笑顔でお互いの顔を見て歌い踊る姿は今年のステージでも変わっていなかった。

これがBE:FIRSTの根の部分なんだと再認識した。


前フリが長くなりましたが
SUMMER SONIC2024 BE:FIRSTレポ をお送りします。

■マウンテンステージの印象
最大キャパ2万人ということだったけど、一見そうは見えない感覚。
でもスタンディングで通路もほぼ無い作りのため、人がぎゅっと凝縮されることでそれは実現できるものだと思う。

BE:FIRST前のTYLAが終了し、退場していく人のスペースに入ってジリジリ前進をしていたら案外前方まで来られることができた。

リハBF is…
ビーファバンドが現れて、サウンドチェックをしていると、鳴り響くMANATOの声。時より冷風が流れて来ていた会場は熱気が急上昇する。アリーナツアーの所々であったSOTAの変則フロウ、また聴きたいが今回は通常版だった。

M1. MainstreamSOTAの手のひらをこちらに向けバイブレーションが体へと伝っていくあのムーブ。個人的な初見はATEEZのOAだったけれどバズリズムライブからやっていたことを後日知る。登場から聴衆の耳目を完全に集めた状態でのあのムーブは強い武器だ。その瞬間をモニターに大写しにしてくれてありがたかった。

ロスのOA、ロッキンを経て、Furikoの抜き部分でもBESTYが「エ〜イ」の感覚で盛り上がるようになっている感触を現場では感じた。
浸透と進化を続けて、生きたライブを感じる。

序盤から歌唱にダンス全てをバチバチに誇示してきて、この時間まで待ち、『どんなものか』と待っていた人の期待にはこの一曲でも応えられただろう。

M2. Masterplan
Mainstreamのアウトロで異質なリズムでもう立ち去ることはできなくなった観衆に重厚なドリルのビートと、これまた不穏なコレオで追い討ちをかける。
まだ2曲目だ。

スクラム以外の場面でもBE:FIRSTが一体となって分厚い塊で飛んでくるのを肌で感じる。

ライブではダンスブレイク含め、フルで浴びれることの嬉しさを感じる。
と、思わせない歌番組のあり方であってほしいものだ。

M3. Milli-Billi
どの曲をシングルで切っても遜色ないBE:FIRSTの楽曲。
Milli-Billiもシングル曲だと思った初見さんもいるだろう。

事前に何曲やるのか知っていたのと、最近の流れを考えたらストンプがないことは予想できるが、どうしても待ってしまう。
それとScreamのバンドダンスブレイクも。
どちらかはやってほしい(強欲)

M4. Brave Generation
SHUNTOの煽りから、改めてBE:FIRSTの態度を示していく。
一緒に楽しむしかないだろ、こんな空間。

BE:FIRSTはジャンルレスだからロックでもロックじゃなくても説明不要に魅せていくだけだ。

M5. Scream
RYOKIの英語煽りからメンバーが真ん中に集まってきて、SOTAが心臓の筋肉運動を可視化するかのようなフリでScreamがスタート。

RYOKIのスクリーム部分は『ウラララララララーー!』みたいな声にならない声だった。もうRYOKIの表現力はそう簡単に文字になんか表せない。

M6. Set Sail
もうこの段階で会場中が一つの船に乗船していた。
今から降りることは許されないし満帆に張った帆に歓声と熱量という名の追い風を吹かせスピードを上げる。

行け行け!アガれ!という一体感の中、『BF!』『Fly!』のコール&レスポンスで、ステージの上も下も関係なく、MOUNTAINステージが一つになる。

MC. 乾杯
この空気のままBoom Boom Backのイントロが流れ出すが、それを制す。
これまでのフェスではMCと言っても次曲のイントロに煽ったり、繋ぐMC程度だったけれど、この日は安全第一とのことで、BE:FIRSTもオーディエンスも水分補給の時間を取ることになった。

Mainstream、Masterplanと対比となるような陽キャでゆるゆるとリラックスする。

合図は『乾杯!』かと思っていたらSOTAによる『Cheers』で誰も合わせられてなかったところが宇宙人だった。

M7. Boom Boom Back
まだまだ折り返しにも差し掛かっていないタイミングでBoom Boom Back。
個人的な話、BE:FIRSTのライブの楽しみ方はなるべく正面からダンスを堪能するところにあるから、この日もわりかしいい位置で拝むことができて各所のフォーメーション移動、アイソレを堪能できた。

M8. Spin!
脳が沸騰しちゃうんじゃないかってくらいの熱量でRYOKIがラップをカマス。
マイク乗りの良いSHUNTOとSOTAのラップが響き、初見さんからしたら『何人がラップできるんだよ』なんて驚きもあったかもしれない。
曲終わり際はアルバムだと『Move On…』となるところをSalviaに繋げる。

M9. Salvia
イントロが鳴るとBESTYの期待の声と、RYUHEIの歌い出しを待つ空気感が支配する。

この曲の大好きなところはRYUHEIの歌い出しで空気を掌握するところ、続くLEOが、人生をかけて歌うというのはこういうことかと思わせる、人生を声に乗せマイクに入れているかのような、エモとも熱ともまた違う感情を入れ込んでくれるところ。

LEOが腕を伸ばし、一点を穴が空くほど見つめての歌唱には痺れた。

終盤、終わりの展開かと思わせて間奏後に全員が盛り上がっていくのは何度聞いても熱くなる。

去年のBMSG FESでの初披露から、YouTubeで誰にでも観られる環境を多くのBESTYが熱望していたけど、こうしてサマソニでも披露される曲に入っていて嬉しい。

M10. SOS
一見、静かな曲調でクールに展開していくようで、フックのコレオはスキルが表れるし、音ハメや強弱、一人一人の個性がにじみ出ることで、また別のBE:FIRSTらしさを届けてくれる。
このあたりのセトリから、ただ単にいかなるジャンルもやってみる で留まらない、自分達の中に落とし込んで、自分色に昇華することで『BE:FIRSTって200色あんねん』感を感じてくる。

M11. Grow Up
Masterplanを踊った人らと同じとは思えない、RYUHEI、SOTAによる華麗なターンや、その曲調に合った語尾の処理で感情を乗せていくSHUNTOに耳目を奪われた。

M12. Softly
ほんとのほんとの初見さん、スタンドマイク出てきた時、どんな感情になったろうか。
繊細で丁寧な手つきに妖艶な目配せをするRYUHEI、見つかっちゃってたんじゃないだろうか。

M13. Don’t Wake Me Up
もうフェスでの定番曲。
こうしてセトリを見返していて、後半曲を追うごとにポップさとオーディエンスを引き上げて行くのがよくわかる。

RYOKIとSOTAの絡み、ドラムセット周りで無邪気にハイハット?をぶっ叩くMANATO、彼らが好きにやってくれるからこちらも一緒に遊べるし自然と笑顔になる。

SHUNTOが歌詞を飛ばし、片手で謝りながらわーってなって、次曲のShining One始まりでSOTAに『おめーやったろ』みたいに突つかれてた。

M14. Shining One
生き生きとパフォーマンスするShining One
ここまで披露した曲で最もポップ寄りであろうけど、序盤曲で『圧倒的にカマして背中見せて先に行く』だけじゃなくて、俺らと肩組んで歌いましょう感が出てくる。

だから、誘った訳ではないのに、RYOKIとMANATOの掛け合い部分では『エスケイプ!』など、BESTYも被せていた。

それでもSOTAのバイブレーションはワッと感嘆の声を沸かせるし、JUNONのハイトーンも耳心地がよく脳に刺さってくる。

ダンスブレイク後、今度はSOTAが歌詞を飛ばしてそれをSHUNTOが嬉しそうに茶化してた。
You're My BESTYを見なくとも仲の良さがわかる。

M15. Great Mistakes
LEOによる全肯定MCでさらにぐっと求心力を高める。
『あなた』と伝えてくれるから、初見の人であっても、自分事として届いていくんだろう。

タオルを回したり、自然と参加型になる空気が作られていることがよくできている。

こうした楽しい曲ってはしゃいじゃって、蔑ろになる部分もしっかり歌唱力でクオリティが担保されているのがBE:FIRSTの凄いところだと、初期のFirst Stepから思っている。

M16. Bye-Good-Bye
バンドでファンクバージョンになっていることも、この『肩組んで歌おうぜ』セトリに合致している。
彼らの踊らせるって言葉は比喩とかじゃないんだと身を持って感じる。

ラップパートのダンスも決まったフリじゃないし、こんなに自由度を表すボーイズグループって他にもいるんだろうか。

MainstreamのEpisodeでRYUHEIが『技術を欠いたキャッチーさはいらない』というパンチラインが思い出される。

Boom Boom Backでの制作関与の意思への気付き、Mainstream、Masterplanでの参加、いずれも決して技術無しではなし得ない作品と実績を作ってきた。
THE FIRSTで提言されたクリエイティブ、クオリティ、アーティシズムの品質保証は今もなお保たれている。

だから彼らは『何も変わってない 変わるために変わっていく』と歌う資格があるのだろう。

ここでバンドメンバーに拍手を送り退場を見送る。
噛み噛みで何言ってるかいまいち聞こえなかったけど、まだ終わりじゃないってことで、Blissfulのイントロが鳴る。

M17. Blissful
わちゃわちゃした歌いだしにも限らずしっかり外さないSHUNTO、英語詞にNYの雰囲気混じらせるMANATOのスタートからもう世界観に没頭。

フックも彼らから『Singing!』と言われる前から、声を上げ、一緒に歌っていた。
ここまでのセトリから考えると必然的な展開だった。

このみんなで歌う感じ、オタクのコール(ディスや否定じゃないよ、種類の違いとして挙げてるよ)とかと質が違って、素直に、誘われるがまま、輪にいるから歌ってるって感じだった。

SOTAのラップ後のみんなでしゃがむシーンとためのある下手への集団移動なんかも、声だけじゃなくて勝手に体がリズムに合わせて動いていた。
こんなにライブ体験が楽しいのは初めてかもしれない。
楽しい×多幸感でライブが完成した。


本当にこのセトリは緻密に、でもわかりやすく、説得力のある流れだったと改めて思う。

世間一般の持つ、これがBE:FIRSTという強力なイメージを具現化して見せ、ジャンルレスであることを技術を持って提示、音楽を媒介にしてMOUNTAINステージ全てが一つになる。
ジャンルも、初見も、古参もどこにも壁なんて無い空間が作られ、そういう意味で完全にワンマンライブを構成していた。

だから、BE:FIRSTはこう言う。
BE:FIRSTが日本の首位打者になって、日本に音楽好きを増やして、世界に日本中連れて行くのだと。

背中見せて離れていくのではなく、肩を組ませてくれるBE:FIRSTとこれからもBESTY(親友)でいたい。


ここまで読んでいただきありがとう御座います☺
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