見出し画像

ROCK IN JAPAN FES. 2024 Novel Core/BMSG POSSEレポ

Novel Core、BMSG POSSEどちらも小さな丘を越えた先にあるHILLSIDE STAGEでパフォーマンス。

小さな丘も芝で覆われており開始までゆっくり座っていることもできて気持ちが良かった(めちゃくちゃ暑いのは変わらないけど)

まずは13:05からのNovel Core
WILLRABBITSのバンドリハから会場を盛り上げ、飛び出してきたコアのテンションに100%で呼応するOuterの声の塊が丘まで空気を伝って届いてくる。

M1 WAGAMAMA MONDAIJI
ロックとHIPHOPが混ざった、コアの登場、つかみにもってこいの選曲。
会場が早くも一体感を見せ始める。

M2 カミサマキドリ
ロッキンにぴったりなロックサウンドが続く。
おもしろいもので聴いているこっちの身振りもロックサウンドの時は頭や体が前後に動いてしまい、ラップパートではその早口のフロウを手振りで刻むかのような動きになってしまう。
こうした混ざりの中にコアのオリジナリティが詰まっていると感じた。

M3 RULERS
この曲中にマイクが入らなくなり、マイクのヘッドをトントンと叩く仕草もしていた。
見せ場のラップシーンで起きたトラブルに、ギターのKumagaiさんの有線マイクを借りたり、替えのマイクが届くまで演奏を止めることなく続けたことに、プロの即興性を見た。

本人もトラブルが醍醐味だというようなことをいっていたけど、思い返すと2年前のサマソニでもビートが流れなくなり、フリースタイルラップで場を繋ぐ事があった。

トラブルさえも演出に、ポジティブに転換できるところから、経験+エンターテイナーの魅力が伝わってきた。

トラブル後の『マイクチェックマイクチェック!』がラッパーのソレでイケてた。

M4 A GREAT FOOL
気を取り直して引き続きハンズアップを煽ると、トラブル前よりも求心力が増したかのように会場の熱量が一段上がり一体感も上昇したように見えた。

M5 独創ファンタジスタ
初見でコアを見に来た人でも一発で一つになれる独ファ。
クラップハンズのレクチャーからすぐに一体となれていた。

【余談】このあたりで近くにリアクションが一際大きい若者がワチャワチャ動いているのが視界に入っていた。
音にはめて大げさな踏み込みをしたり、飛び跳ねろシーンでも激しく動いている。

ヤンチャな若者居るなー くらいに思っていたら、よく見たらその若者のトナリには小柄なバケハにハイソックスを履いたストリート系の青年も一緒にいる。

そう、RUIとTAIKIだった。
普通にみんなに雑ざって少し後方からライブを楽しんでいた。
こうして一オーディエンスとして、自然とのびのびと音楽を楽しめる環境にあって嬉しく思う。
『近い将来のスター達だ〜』と見守った。

M6 SHIKATO!!!
どのタイミングか忘れたけれど、『初めて見たって人、今日もう一人応援するアーティストが増えたな、おめでとう!』というMCの求心力が高かった。

そこからのSHIKATO!!!の超絶ラップスキルはがっちり掴んだであろう。

M7 Green Light
この時間、日も高くてハンズアップした分太陽に物理的に近づくことでかなり暑かったけれど、このサウンドとこの時間までに作り出した一体感でとても相応しいラスト曲の雰囲気になっていた。

ロックフェスに行くようになってから感じたこととして、どのバンドも全体としてフィジカルが強くて『上手い』ことが最低条件なんだということ。
当たり前のことなのかもしれないけれど、移動時に通り過ぎざまに飛んでくる声が演奏がスゴい強さで飛んでくるのを肌で感じる。

その中でも、RAPだけじゃなく、歌唱もめちゃくちゃ上手くてクオリティの高さが誇らしくなる我らがNovel Coreだった。

この日の出会いがKアリやこの先の応援に繋がる人がいたらいいし、きっといるだろうとに思わせられるステージングだった。

開始するとみんな総立ちだった

BMSG POSSE

まずリハのマイクチェックがNew Chapterだった。
自身のパートを小刻みに発声する中に、たまにRYOKIの声を真似た誰か(たぶんSKY-HI)の声も混ざり、登場が待ち遠しくなる。

M1 Girlfriend
Chaki Zuluのプロデューサータグが会場に響く。
個人的にはビバラの初登場以来の再会。
この日もBMSGの旗をはためかせながら5人が登場した。

一人一人が、煙たく気怠いフロウでマイクパスをしていき、声の自己紹介をくり広げていく。

ロックフェスらしからぬサウンドにも関わらず、落ちてきた陽と曲のムードがシンデレラフィットして空気が出来上がった。

一人一人がソロアーティストなこともあって、めくるめくるマイクパスの度にスターが出てくるユニットの楽しさをきっと初見さんも感じただろう。

歌唱したメンツをSKY-HIが紹介していき、最後に名前を呼んだのがedhiii boi。
からのおともだち曲フリ。

M2 おともだち
トラックが流れると会場が沸き立ち、TikTokでバズったあの振りをみんなでやり、曲名の通りオーディエンスみんなと音楽がおともだちになった。

M3 MINNA BLING BLING
edhiiiのスパイクの尖ったフロウで引き続きアティテュードを示していく。
先のMVが費消に印象的だったけど、ライブパフォーマンスはやはり歌唱に耳が集中して、それでいてブチかまされた。
特に終盤の最終edhiiiの攻撃的なフロウは気持ちよかった。

M4 Villains
止まらない、むしろ薪をくべて火力を最大化してくる。
あと再三ロックフェスとジャンルを口にしているけど、ヤバい音楽鳴ったらみんな飛ぶしかないってことを証明してくる。
思えば生Villainsは初だった。
ATS→edhiii→ダメ押しのコアのスキルで完全にキルされた。
合法かどうかでいうとほんとギリギリだと思う。
乗り方とかレクチャーなんて必要がない、本能で楽しめる時間だった。

コアのRAPパートはまたいつか浴びたい。そう思わせる価値がある。

M5 Turn Up
想像力豊かな方はこれ読んでいて、次にTurn upが来ることのヤバさを感じてきてるだろう。

序盤からedhiiiがグイグイ行って、コアのドラムのビートと同期して、楽器のように発声するRAPで息止まりそうな人も居たんじゃないだろうか。

そしてここに来て、これまで比較的控えめだったSKY-HIが『シーッ』とビートと観衆をミュートして、次の瞬間ガトリング砲のように言葉の弾丸を連射。

もう観衆は蜂の巣状態。

いつだってSKY-HIのスキルは期待を裏切らない。

M6 Freestyle rap
まだ続くの?この楽しい時間!!

BMSG POSSEはSKY-HIが長らく『やりたい』と口にしてきた『マイクリレー』『誰かが歌ってる時に後でクルーがウロウロしている』そして『HIPHOPスタンスを背骨にしている』ユニットだ。

オープンマイクかのようにフリースタイルラップで即興のアートとストリート性をライブというフォーマットでやっている様はカルチャーを感じた(横文字だらけ)

しっかり脚韻でライムしてくるコアとSKY-HIも流石だし、edhiiiのライフスタイル滲む自分ごとを吐くのも楽しかった。
※edhiiiが履いてるブーツはコアにもらって、ネックレスはRYOKIにもらって愛してるってことRAPしてた

M7 HAPPY TEARS
先述した夕暮れにぴったりすぎる選曲。
ハードも魅せられれば、ハートフルも行けちゃうのがこの音楽集団。
久々にHAPPY TEARSを聴けて多幸感が沸く。

M8 Tumbler
待ってましたよ!REIKOの見せ場!
BMSG FES23での初披露からさらに厚みを増したREIKOの声に、約12年前の曲にも関わらずヒルサイドをロックして揺らしている楽曲の底力も感じた。

これで最後の曲、と言っていたけど『新曲持ってきたぞ!』とシャウトがありラストは先日リリースされたばかりのOVERDRIVE

M9 OVERDRIVE
SKY-HIの疾走感あるフックにオートチューンめいた声色のコアに心地よくスピットするedhiii、光の尾を惹くかのようなATSのハイトーンが気持ち良すぎる。

ここに、この日のREIKOピークが来る!
edhiiiのバースにかぶさるように、空気を切り裂くような分厚い、それでいてクリアに空気を切り裂いてくるREIKOの声が至高だった。

あっと言う間であり、いつまでも続いてほしいと思わせる時間だった。

BMSGの新しい形であり、原点でもあるこの形。
また同じ空間で音楽を浴びたい、そう思わせるライブだった。
あ、次はサマソニで会える!
サマソニ行く方、BMSG POSSEをまた楽しみましょう!


BE:FIRSTレポはこちら▼



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?