好きなことがない

好きなことがなくて悔しい。
好きなこととは、それをするために頑張れることだ。
死にものぐるいになるほどのめりこめる何かが自分にはない。それが恥ずかしい。
この四角い板べらの向こうには、同年代の意欲的な生き物がいくらでもいて、ほんの僅かしかいない知り合いたちですらなんとか命を消耗してやりたいことに日々向き合っている。
劣等感。焦り。どうしてそんなに夢中になれる?それの何が好き?それが君に何をくれた?問い詰めて暴きたい。そんなことしたって意味はないのに自分の中に強烈な暴力衝動が巡る。

自分だってなにかに存在を費やしてまで愛を傾けたいのだ。いや、どうだろう。そうするのがかっこいいような、そんな気がするのだ。ミーハー根性、にわか、そう蔑まれたくない。自分を損なうほど何かに入れ込めば自分になにか残るのでは、と思っている。何か残りたいのだ。

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