ほんとう

あの日何を感じていたか
正確に推測することはできない
あの日何を感じるべきだったか
そんなものはないのにいつも考える
あの日何なら感じてよかったんだか
正解はないのに問うてしまう

気持ちや心に鮮度があるなら
あの日のはもう賞味期限切れだろう
今考えたって
同じ味はたぶんしない
それなのにあの日にうまく自分と向き合えなかったせいで
ずっと似たような味の再現を脳内でしてしまう
食べてもいない料理の不格好な再現

絶望した かなしんだ 怒るべきだった?そう予想されていた できなかった なにをもってできたと判断する?不明 泣いた?忘れた 震えていた 寒かった 暗かった 優しくしようと思っていた なんのために?そんなときでも嫌われたくなかった?怒らせるのが怖かった 保身 傷ついた それはたしかなことだ それ以外は?不確かなことだ

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