【質問箱】ストレスへの対処法

お題(質問)：どのようにしてストレスを発散させたり不安を落ち着けたりしていますか？ 小さなストレスで大きなダメージを受けてしまうので、いろいろなストレス発散方法を試したり不安な時に自分を落ち着ける方法を模索しています。

質問箱からお題をくださった方、ありがとうございます。色々考えていて書くのが遅くなってしまいました、ごめんなさい。

以前、Twitterでオードリー若林さんの「ネガティブを潰すのはポジティブではない、没頭だ」という言葉が話題になっていた時に、共感できるところはあるものの自分にはあまり当てはまらないなと感じました。何かが楽しい/没頭できるということと、ダメージを受けているということは私の中で全く別の事象かつ同時に存在し得ます。私にとって不安やストレスというのは、お気に入りのふかふかのラグについた汚れのようなもので、そのラグで寝転がっていると気持ち良いし癒される、でも汚れがあることは常にどこかで意識しているし目に入ると落ち込むという感じです。見て見ぬフリもできないので、その汚れを取り除くしかなく、大きなシミだった場合は完全に消せなくても薄くさせるようにしたいと考えています。

人が小さなストレスから受けるダメージには分類があると思っていて、

1. 些細なことがうまくできなくて、自分が惨めに感じられる

2. 他人からの何気ない悪意に触れて人間に絶望する

3. 誰が悪い訳でもないが、すれ違いなどがあり自分が世界に拒絶されたように思ってしまう

私の場合はこのように分けられます。それぞれについて、ストレス発散というよりは私なりの対処法(?)になりますが、書いてみようと思います。

1.些細なことがうまくできなくて、自分が惨めに感じられる
これは例えば、モバイルSuicaのチャージをしていなくて改札で詰まってしまう、とかですね。自分が気をつけていればこんなことは起きなかった＋後ろにいる人たちに迷惑をかけてしまったというダブルコンボでダメージが大きくなりがちです。こういう時は、次からのための予防メモをすぐに残します。実際に次回そのメモが活躍するかは置いておいて、自分は対策を考えたぞという、ちゃんとやったで！感が大事です。そして、自分の好きな人(友人でも恋人でも推しでも誰でも)が同じ状況に陥って、それを自分にしょんぼりとして話しているところを想像します。その人が俯いていて、つむじとか見えて、そんな状態でぽつぽつと語りかけてきます。どうですか？なんだかちょっと可哀想でキュートで愛おしくないですか？自分のことだとダサくて情けなくて落ち込みますが、こうすることで大したことないかもなと思えます。(そう思えない/自分のミスなのに想像上で他人に押し付けている気がして許せないと感じた場合、あなたはとても誠実で高潔な人だと思います。稀有な美点を持っているので、そんな人は多少やらかしたってお釣りが来るほどの良さがあります。なので結局気にしなくて大丈夫です。私が保証します。)

2.他人からの何気ない悪意に触れて人間に絶望する
機嫌の悪い店員さんに冷たい対応を取られるとか、誰かに無神経なことを言われる、とかですね(余談ですが、年下の友人が別の知り合いに保守的かつ失礼なことを言われた時に、即座に「え！考え方が島国すぎて草」と返していて、それが小気味好くて記憶に残ってます)。私は基本的に他人を変えようとして変えることは不可能だと思っているので、相手に対してどうこうしようとは思わないです。こういう場合は落ち込みそうになった瞬間に、自分の走馬灯のことを考えます。自分が死ぬ間際の走馬灯に、この瞬間の記憶は流れるだろうか？すると大体は、いや…流れないな、こいつの出る幕はないな、という結論になるかと思います。自分の走馬灯への出演権もないような人に傷つけられる必要はないので、こうするとあまり気にならなくなります。

3.誰が悪い訳でもないが、すれ違いなどがあり自分が世界に拒絶されたように思ってしまう
楽しみに行った喫茶店が臨時休業しているとか、電車が遅延しているとかですね。こういう時は、こう考えます。
「世界は私のために存在しない。そして、物語はここから始まる。」
改めて書くと、対処法というか現実逃避ですね…。世界は私のために存在している訳ではないのだから都合よく行く事ばかりではないのは当然です。当然なので、まあ仕方ないな、と流せます。とはいえ私の人生なので、主人公なのか語り手なのかは置いておいて、私視点で全てが進行します。私は自分の人生というか見えている世界は一つの物語だと捉えているんですけど、大体の物語って最初はうまくいかなかったりするところから始まるじゃないですか(主語がでかい…)。ここから全てが展開するので、最初はこんなもんでしょう、と考えるようにしています。そうすると、ここから何が起きるのかな？と思えて、気持ちが切り替わって少しわくわくします。

こんな感じで対処していますが、それでも落ち込んでしまう時は、船に乗って海を見に行きます。単純に海が好きで水平線を見ていると落ち着くというのもありますが、夜に船に乗って沖の方まで出ると、船上から海を見た時に、これ落ちたら絶対に死ぬなって感じるんですね。体の体温が急激に奪われて、助けも呼べなくて、塩辛い海水が喉に入ってきて、海藻とかが絡まってきて、深い絶望を味わいながら死ぬんだろうな…と思います。そういった根源的な恐怖の前では小さなストレスなんて無いも同然なので、ある程度のことは忘れられます。ショック療法みたいで良くない気もしますが…。あと、ろうそくを燃やしたりします。火とか、じりじりと蝋が溶けて行くところを見ると癒されます。そういえば焚き火のヒーリング動画とかありましたよね、そういうのでも良いかもしれません。

書いていて思いましたが、私はストレスの発散があまり得意じゃないのかもしれません。なんとなく受け入れて自分の中での捉え方を変えていくようにしています。友人にストレス発散法を聞いてみたところ、甘いものを食べる・スポーツなどで身体を動かす・部屋の模様替え・エアギターなどの回答がありました。エアギターは、室内で手ぶらでできるし身体も動かせるし、好きな音楽での癒し効果もあるし、自分がロックフェスの舞台に立っているような爽快な気分になれるし、終わった後に程よく(アホくせ〜)と思えるのが丁度良いそうです。

ごめんなさい、質問くださった方の参考にならないかもしれません…。もう少し私もストレス発散方法を色々試してみて、良さそうなものがあれば追記するようにします。あなたにぴったりの方法が見つかること、できればストレスを受けない穏やかな日々を過ごせることを祈っています。