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枕に高さがあると脳卒中のリスク

今年2月、国立循環器病研究センターの研究チームが、枕の高さが高い人ほど脳卒中の原因となる「特発性椎骨動脈解離」の発症リスクが高いことを発見しました。
特発性椎骨動脈解離とは、首の後ろの椎骨動脈という血管が裂ける疾患のうち、原因が詳しく分からないもののことで、若年や中年の脳卒中が起きる原因の一つらしいです。

研究チームは特発性椎骨動脈解離の患者の一部が極端に高い枕を使うことに着目し、特発性椎骨動脈解離の患者約50人と他の疾患の患者約50人について枕の高さを調べました。
その結果、高さ12cm未満の普通の枕を使用するグループでは、特発性椎骨動脈解離の患者は約4割、15cm以上の高い枕を使うグループでは約9割を占めたようです。また、枕が硬いほど発症のリスクが顕著だったそうです。
枕が高いと首に負荷がかかり、さらに寝返りの時にも負荷がかかりやすくなるため、低い枕を使用することで予防につながると考えているとのことです。

寝ながらスマートフォンやテレビを見る際、画面が見やすいよう枕やクッションで高さを調整していましたが、健康のためにも気をつけたいと思います。まず「寝ながら」見ることを止めないといけませんね。

参照:枕が高いと脳卒中リスク、首に負担 国循センター、首に負担で
日本経済新聞(2024年2月16日(金)付)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC3075P0Q4A130C2000000/