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熱中症 FIREで命を守れ!

夏もいよいよ本格化!暑さ増し増しギラギラ太陽がやってきます!
私の住む東京は、4度目の緊急事態宣言により在宅で過ごすことが多くなり室外での活動は減少しそうですが、地球温暖化の影響もある季節変動は各地に異常気象をもたらし命の危険が潜んでいます。

夏といえば「熱中症」

日射病や熱射病も「熱中症」として対処することが多く、近年ではあまり聞きなれないかもしれませんが、高温の場所でおこる熱による障害(暑さで体温のコントロールができなくなり、熱が体内にこもってしまった状態)を総称して「熱中症」といいます。ちなみに、強い直射日光でおこる場合は日射病、閉め切った部屋や車の中などの高温でおこれば熱射病といいます。


前回は「暑さバテ」について説明しましたが、「熱中症Ⅰ度」も暑さバテの要因としてあげられます。暑い環境の中では常に熱中症リスクがついて回ります。
そこで、今回は熱中症の対応などが皆さんにわかりやすくお伝えできるように頑張りますね!

1、熱中症初期症状?熱バテと夏バテとは

夏バテとは…前回の記事で「胃腸の機能低下と脱水傾向などが引き起こす身体の変調」であることをお伝えしました。

その中で、熱により水分や電解質音の喪失を起こし脱水症状が進行してしまうことを「熱バテ」と言います。
熱バテは簡単に言うと「熱中症の初期症状」です。


夏バテなのか?熱バテなのか?症状の違いを知っておくと、早期対応につながります。

熱中症は命の危険に直結!症状の違いに早めに気づき対処できるようにしたいですね。ちょっとだけお勉強してみませんか?

熱バテと夏バテ比較_page-0001

熱バテと夏バテの違いを上表にまとめてみました。

そこからわかることは…
夏バテは胃腸の調子が低下したり、食欲不振から栄養状態が低下してしまい蓄積した疲労などの影響によるもの(詳しくは、つるぎの記事:暑さバテ(夏バテ)対策できてますか?を参照下さい)が多く、徐々にカラダへの影響が出現するのに対し、熱バテ(熱中症初期)は、胃腸の調子や栄養状態に変わりがなく突発的に発熱や脱水が起こり発症する違いがあります。


症状が似通っているため、急に来たものか?徐々に来たものか?日ごろから自分の体調に配慮していなければ気づかないこともあるかもしれません。

また、熱バテと夏バテは関係性が深く、熱バテの繰り返しが夏バテにつながって行くんですよ。

熱バテ(熱中症初期)は、熱中症の分類でいうと「熱中症Ⅰ度」にあたり、ボーっとしたり、こむら返りが起きたり、軽いめまいが出たりと、誰でもひと夏に1~2回は経験したことは多いはず。

その症状が現れる少し前「隠れ脱水」状態のダルさが繰り返されてしまうと夏バテにつながって行くんです。

悪化の前に早め早めに対応し、状態悪化を回避したいものです。

2、隠れ脱水の見分け方

隠れ脱水なのか?どうか?を簡単に見分ける方法をお教えしますね!

ただし、簡易的な方法ですのであくまで目安として覚えておいてくださいね。明らかに脱水症状とわかる場合、命に係ることもありますので迅速な対応をお願いします。

脱水簡易診断_page-0001

図のように爪を圧迫し、血流の改善する時間で脱水傾向なのか?知ることができるんです。血流改善に3秒以上かかる場合は「隠れ脱水」の疑いがあります。水分補給をしたり、体調変化の変化に気を付けましょう。
(貧血や爪の病気などがある場合、この方法は適切な診断方法にはなりませんのでご注意下さい。)

熱中症予防にもなりますので覚えておくと良いと思います。

それでも熱中症になってしまった時の対応を次に紹介しますね!

3,熱中症はFIREで命を救え!

暑くなってくるとニュースなどでも取り上げられる「熱中症」

水分補給なども気を付けているとは思いますが、熱中症は突然やってきちゃうんです。カラダがオーバーヒートして早急に対応しなければ「命」を落としかねません。

熱中症は「FIRE」で救え!!

ん??

ファイヤー?? 炎??

そうなりますよね(笑)
実はこの「FIRE」実際の救急救命の現場でも応用されている応急処置のあんちょこ!なんですよ。

熱中症になったときに、自分や周りの人がとるべき鼓動の頭文字をとり覚えやすくしています。

Fluid…適切な水分補給
Icing…身体を冷やす
Rest…安静/休息
Emergency…救急搬送/119番

いざという時に役立つ「行動キーワード」です!

図解とともに各checkポイントを解説していきますので是非覚えて活用して下さい!


貴方の行動が命を救います!

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【Check①】解説

熱中症を疑う場合は、Check①の症状があるか?を確認。症状がある場合、周囲の方は、人を集め(発症した人が女性の場合は男女複数人)涼しい場所へ移動させ、安静にさせながら衣服を緩めて身体を冷やします。

【Check②】解説

YES➡I(Icing 身体を冷やす)を実行。すぐに涼しい場所へ避難し、自分で衣服を緩めて、首筋、わきの下、鼠径部(足の付け根部分)などをよく冷えた水のペットボトルなどで冷やして下さい。
NO➡すでに意識がない場合、速やかに、E(Emergency 救急搬送/119番)を実施。その後、I(Icing)しながら救急車を待ちます。

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【Check③】解説

YES➡飲み込みに問題がなければF(Fluid 水分補給)を実施。
NO➡自分で水分を摂れない人は、E(Emergency 救急搬送/119番)を頼るか、速やかに近くの医療機関へ連れて行きましょう。

【Check④】解説

R(Rest 安静/休息)が必要です。症状が回復しても、しばらくは安静に。明らかに回復してから行動するようにしてください。

ちねみに、Check①~④を通過し回復できるものであれば熱中症の分類でいう「熱中症Ⅰ度」、医療機関の助けが必要な状態になってしまうと「熱中症Ⅱ度」または「熱中症Ⅲ度」の状態です。度合が上がるごとに重症化していきます。

迅速な対応ができるようCheckポイント①~④を順に確認し、適切な対応ができるようにしましょう!

覚えるCheckポイントは4つだけ!是非これを機に覚えて活用してください。

4,まとめ

いかがでしたか?
FIREを少しでも理解していただけたなら幸いです。
熱中症は急速に状態が悪化し命にかかわることが非常に多く、適切で迅速な対応が命を救うことにつながります。
自分の命を守り、また適切な対応で周りの人の命も守れるようになれるといいですよね!

これから暑さもウナギ上りに増していきます。夏バテや熱中症には気を付けながら、またその他の感染症にも注意し「夏」を楽しめるといいですね!

そうそう、ウナギと言えば「土用のウナギ」
夏にうなぎを食べる習慣は古くからあり、万葉集にも「夏痩せに効くというウナギを捕って食べたら?」と友へ宛てた歌が残っているほどです。

ウナギには疲労回復や食欲増進に効くビタミンA、B群、E、Dなどの栄養が豊富に含まれていてスタミナ食材でも知られていますね。
是非、丑の日にはウナギを食べて、体調もウナギ上り…となればいいですねw

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