結晶
無駄な時間を過ごすのが嫌いだ。
無駄だと感じるか感じないかは、私次第だけれど
計画的に生きていないと、ダメな気がする。
理解出来ないものに触れたとき
いつもならば、拒絶するはずなのに
今回は違った。
私はあれから、学校へは行かずに
あの本を読み続けている。
見えそうだった。あの時。
にごっていたものが、はっきりと見える気がした。
窓を見れば、まっしろだった。
いつの間にか、真冬になっていた。
「ごはん、かわなくちゃね」
ペペは、いつも私に時間がないと言う。
どれくないないのかわからない。
いつでも、ペペの顔は真剣だった。
けど、それは白すぎて
強くて
なんだか、うんざりした。
あれから、ブローチは光らない。
家には、ずっと一人だった。
いまは、ぺぺがいるのに
どうしようもなくさみしくなった。
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