マツコ会議を見て　表現をする事への窮屈さについて

興味本位で見た『マツコ会議』Creepy nutsゲスト回があまりにも衝撃的な内容でした。

見ていない人は是非見て欲しいのですが、
表現をする事への窮屈さや限界、誰かに消費される事へのストレス、それでも尚、世間の人達にHIPHOPを届けたいCreepy nuts、俗に言う神回だったと思います。

その中でもフリースタイルダンジョン にて
呂布カルマさんが椿さんに放った
ミソジニー発言で炎上した時に、
あくまで地下格闘技であったり、
プロレスであるラップバトルを
エンターテインメントとして許容出来ない
日本ではHIPHOPが広まるには限界があると
涙ながらに話する松永さんが印象的でした。

まず大前提として、椿さんはこのバトルで
男性の事を加齢臭が臭いと揶揄してますし、
このミソジニー発言だけ問題視されるのは
『炎上させたい過激派』が事実をかいつまんで
炎上をさせただけだと私は思っております。

というよりも本人達も炎上させたくて
バトルをやっている訳ではなく、
自分、バトル好きです！強いぞ！上手いぞ！音源も聴いてくれよな！みたいな気持ちを持っていたり、お金が単に欲しかったり、地元を盛り上げたい気持ちがあってやってるので、私はそのバトルに声をあげるのは大きなお世話だなと思います。
ボクシングに殴り合いの喧嘩をするな！と批判する人はいるのでしょうか。

ただ確かに地上波でやる内容ではなかったのかとしれません。

それ以外にもR指定さんが言ってた
『有名税が割に合わない』や『一挙手一投足気をつけなければならない』という言葉を
表現者に言わせるこの世の中が嫌だなと思いました。丸く磨けば綺麗な石ですが、私はそれに愛着は湧きません。松永さんが言ってたようにアーティストは消費され、笑わせていたつもりが、笑われ者の世間のおもちゃになって、飽きたら捨てられて。とんでもない世の中です。
現に瑛人さんを今年に入ってテレビで見た事がある方はいるのでしょうか。

マツコさんが言う『崩壊』というのは
レーベルやそのような大きい会社が一度
ある程度無くなり、本当に優秀な人材は
個人でレーベルを立ち上げ、
自分の好きな人達だけで盛り上げられる
コンテンツを作ることかなと思います。

また、大手レーベルでは大勢の無能社員の給料を払う為に
メジャーデビューしたアーティストは食い物にされて、
その中でも旬なアーティストは売り切らないといけない文化が根付いてると思います。
（これは私の主観と経験談です）

纏まらず書き出してしまった為、
着地点を見失ってしまいましたが、
私からすると、批判ばかりしてる人達に
『これで満足か？』と言いたくなります。
あなたたちがつまらないコンテンツを
多く作り出し、またそのつまらないコンテンツを批判するループを生み出しています。
また、あの放送後にTwitterで『松永さんの泣き顔可愛かった』とかいうのを見て、あぁ何も伝わらないんだなとも思いました。

ただ、アーティストの人達は
こういう喧嘩がしたい訳ではないです。
妥協点であったり着地点
音楽の広め方を既存のフォーマットや
新しい方法で探しております。
その過程で何か熱量が伝播するような
そんな世の中になれば良いなと
私は思います。