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6000mの山越えと月の国ラマユル

どこが良かったのか?という質問をよく聞かれる。
ダントツでインドの北部ラダック地方にある、ラマユルはもう一度訪れたい場所の一つだ。

ラマユル バス

6000メートルの山2つをバスで超えるということも驚きだった。
標高が高い場所での道は、他では見れないような景色だ。山と土色の景色。見たことのない高山植物が生えわたる。
山羊が群れをなし、ひっそりと生活している。

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ラマユルまでの道のりは長く厳しい。
6000メートルの山を越えないとたとどつけない。

高山病というものは今までの生活の中で身近にはなかった。本当に危険らしく、道の途中でアウトする旅人も大勢いるという。

歩いても登っていける。しかし今回は修行とも言えるチャレンジはせず、バスで向かうことにした。
しかし、バスも然り。やはり一気に標高が高いところに行くということは体力、気力が必要になってくる。遅かれが、初めてのことは体験しないとわからないことが多い。
命の危険とまではいかなかったのだが、2つめの山越えで、いよいよ高山病にやられる事になる(_ _).


高山病で気をつけろと言われていることがあり、それは、「眠くても寝るな」だ。
標高が一気に上がると、人間は眠気を催すらしく(酸素が薄くなるためか)そのまま寝てしまうと危険だという。

標高が上がるたびに、休憩をこまめに挟む。
少しずつ体を長らしていくためらしい。最初の山越は特に不調はなかった。

しかし2つ目の山に差し掛かると、長時間の乗車からか、そしてやはり体に反応が現れてきたのか、軽い頭痛と吐き気を感じるようになった。
休憩で外へ出ると、空気がとても薄くなっていることに気づく。

お腹がなんだか下っているような…
しかし休憩場所はだだっ広い山肌の上。
どこか隠れてできないかと探す。少し茂んでいるところを見つけたが、どうやらみんな考えることが同じなようで、他の旅人たちがようを足す場所になっていた。踏まないように…スポットを探すのだった。


目的地はラマユル。その前にレーで何泊かする。
なんとか到着して、ゲストハウスに直行した。
頭が痛い。フラフラしながらたどり着き、まずは体を休めることにした。
オーナーに症状を伝えたら、それは高山病だから、病院に行くか?薬はいるか?など聞いてくれてありがたかった。

外国でよくわからない病気になることほど心細いことはない。
今までに、マラリアやデング熱、原因不明の体調不良は何度かあり、その都度本当にしんどい思いをした。

薬を飲ませてもらい、眠りにつくのであった。

②へ続く


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