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藍を始めてわかったこと。番外編_洗剤のCM。

着古したシャツを藍で染めてみて気づいたこと。

ちゃんと洗ってシミもないシャツを藍につけても胸のあたりに3センチくらいに丸く濃く染まる部分ができたりする。何度もつけてもそこだけ濃くなる。なんか食べこぼしてシミになってるみたい。。?あれ?もしかして?

あ、これほんとに食べこぼしだ。わたしが食べこぼしたシミの場所だ。

なんでここが濃くなるのか?藍に浸ける前は目に見えるシミはなかったのに、布の奥にはまだシミの元が残っていてたぶんそれが藍に作用したのだろう。

紅型でも大豆の汁を使って顔料を定着させるのだが、これは大豆のタンパク質が作用して顔料が布にくっつくという性質を利用している。これと同じことが藍にも起こっている。私の食べこぼしのタンパク質が藍と手を繋いで藍がたくさんくっついて濃くなってるんだね。こういうことか!!

昔の人が偶然の発見で何かを見つけた時みたいに藍が濃く染まる方法を見つけたみたいだ。すでに藍に染める前に豆汁を全体に塗ることはやっているが、それが正しいと確認できた。藍と大豆は切りはなせない良い関係なんだ。

と同時にわかったことがある。洗剤のCMは新製品が出るたびに「繊維の奥のタンパク質を落とす!」なんてやってるから毎回毎回おんなじこと言うなーと思ってたんだけど、これはまだ完全に落とし切れていないからなんだー!だから毎回前の洗剤より落ちます!って言うんだ。目には見えないレベルの進化なんだ。見た目きれいでもシミは残っているんだ、と気付きましたとさ。

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