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音で誘うお弁当~聴いて旅する幕の内「おととめし」

今日はお弁当の話。謎解きでもエスケープルームでもないけれども、とても素敵な体験ができるおべんとうです。

注:5月23日までの期間限定販売です。

販売期間:2021年5月14日(金)〜5月23日(日)11:00~20:00
販売場所:ルミネ新宿 ルミネ1 B2「おととめし」(催事スペース)

おととめし とは

山形県は最上地域の地物を使ったお弁当なのですが

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とても美味しい。だがそれだけじゃないのです。

音と共に食べる

売場にはこんな感じで置かれていました。

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開くと中にはお弁当。そして包み紙の中心にはQRコードとお弁当の模式図。QRコードを読み込み、イラストに合わせてお弁当をセットします(絵に合わすのって謎解きイベントでもあるな……)。

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合わすとこんな感じ。これだけでもお弁当の品々の説明があるのが素敵なのですが、真骨頂はQRコードの方。

スマホでQRコードを読み取ると特設サイトに移動します。そこで再生ボタンを押すと……最上地方への30分の旅が始まるのです。

舌で味わい耳で聞く体験

東京の雑踏の中、お昼にお弁当、おととめしを食べようとするところからストーリーは始まります。包み紙の番号の順に、お弁当のおかずの産地を巡る旅です。料理の説明から使われている食材について、最上地方の話を交えつつ、生産者の方々が食材について語る内容はとても面白い。

ただ語りがあるだけではなくて、地元の風の音や水のせせらぎなど、目をつぶるとその場所が見え感じるようになるのがまた楽しいです。

そしてお料理がとても美味しい。しっかり食材の味がして、音声に合わせて食べることにより時間をかけて味わえるので、食材の特徴がとてもよく感じることができます。

ただお腹すいているときだと中々次が食べられなくて、まだか~まだか~ってなっちゃうかもしれません。ある意味ご愛敬ですね。

観光地の話もあり、肘折温泉には心から行ってみたいと思いました。美味しいし最上地域の魅力も感じることができてとても素敵なお弁当です。

おわりに

「おととめし」にはとても可能性を感じます。ただ味わうだけではなく、知的好奇心も満たされるのが良いですね。料理の説明も、書き物だと食べながら読むのは難しいですが、音なら食べながら聴くことはできますし、のんびり食べれば結構な情報を伝えることができます。

逆に誰かと話しながら聴くのは難しい。良くも悪くも食事中に会話をするのが気がひけるコロナの時代だからこそ産み出すことができたコンテンツなのかもしれません。

ただコロナが終わった後でも、一人旅などにはうってつけでしょう。また、テーマとなっている地域から離れた場所の人に対して強くアプローチできるコンテンツであるようにも感じます。未来の観光客を呼び込むための入り口にもなりそうです。

今回のおととめしは、最上の人の話を聞くことに比重が大きくなっているように感じたので、体験という意味ではまだまだいろいろできるようにも感じました。もっともこの辺りは、地域を紹介する的なものと、その地域を感じさせる的な物とで住み分けになるように思います。

本当に色々と感じることができ、何よりも美味しくて素敵なお弁当でした。興味もたれた方は是非食べてみてください!

公式サイト 聴いて旅する幕の内 おととめし

価格:1,200円(税込)
販売場所:ルミネ新宿 ルミネ1 B2 「おととめし」(催事スペース)
販売期間:2021年5月14日(金)〜5月23日(日)11:00~20:00

面白い記事を書いていけるよう頑張ります!!