究極のクイズ"番組"謎解きゲーム:アルティメットクイズショウ(タンブルウィード:日本)
クイズと謎解きは近いようで遠い。
あくまでイメージですが、クイズは知識を問い、謎解きはヒラメキを求められるという雰囲気は、少なからずあると思います。
一方で、クイズも謎解きも好きな人も多い。それならば、両方が合わさったイベントがあると面白そうです。ですが、面白い物と面白い物を合わせたらもっと面白いかというと、迂闊に混ぜるのは危険。良いところが殺し合うというケースは枚挙に暇がありません。
ですが、お互いの特性を理解して合わせたらどうなるのか。アルティメットクイズショウは正にクイズと謎解きの良いところをうまくチョイスして合わせて作ったイベントだと感じました。
公式サイト
感想
まず最初に、アルティメットクイズショウは謎解きイベントだと思います。正確に言うならば、クイズ風味のある謎解きイベント。その点においては、クイズと謎解きを融合させた新しい物というよりは、クイズ番組の出演者が楽しむポイントの1つをうまく謎解きイベントに昇華した内容だと思いました。
ですのでこのイベントは、クイズをガンガン解いて競争したい人ではなく、テレビのクイズ番組に出演する人になってみたい、そう思う方におすすめのイベントだと思います。
謎はボリューム感があるので油断していると置いて行かれそう。謎の内容は昨今の流行と少し異なる物も見られますが、それはこのイベントの初開催が2017年であることと、クイズ番組の設定上、むしろ公演内容にあっている様に感じます。
クイズ番組という設定での謎解きゲームという、他ではありそうでないもので、それが良い感じのイベントになっていますので、ご興味ある方は是非ご参加されるのが良いと思います。
おわりに
このイベントは、とても演出が丁寧にされていると思います。タブレットのシステムを独自に作ることにより参加者がテレビの出演者と同じような体験をしている感を出す点、クイズ的な要素の内容など、良く練られていて面白く感じます。
そしていわゆる"クイズ"の部分だけでなく、"番組"としての演出も楽しい。司会者周りも最初から良い感じで、気付いても気付かなくてもゲーム自体には関係ないけれどもやっておくとイベントの質が上がる演出が光っているように感じました。
確かにいわゆる小謎の量も多く、難易度も決して低くないため謎解き初心者を誘うには一瞬ためらうのも事実ですが、雰囲気の面白さなどを考えると、クイズや思考ゲームが好きそうなら問題なく楽しめるゲームだと思います。
そしてアルティメットクイズショウは初演が2017年のゲームですが、これのノウハウは確かに今にひきつがれているなとも思いました。
こうやっていろいろと発展していくことを、今後も楽しみにしています。
作品情報
制作団体:タンブルウィード(日本)
公演時間:110分(解説含む)
プレイヤー人数:チーム戦 1チーム1名~6名
価格:前売り3,300円 / 当日券は+500円
面白い記事を書いていけるよう頑張ります!!