幸せを感じるとは何か
不幸を知らなければ幸せを感じられない。「楽しさ」「幸せ」という言葉が認識できるのは、その概念を取り囲むその他の概念との差異が必要となる。つまりそれは、「苦しい」「つまらない」「孤独」などの語との違いから浮き彫りになる。そしてその背景には、社会の軸として「辛いなりに頑張る」という構造があったのだと思う。近代においてはそれは半ば義務的なものであった。
しかし、物欲が満たされ意味の消費も飽和状態になってきた現代において、このような軸はなくなり、「楽しさ」「幸せ」という概念を浮かび