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モノクロフィルム写真の知識

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フィルム写真を始めて、一歩先に進もうとするときに役に立つかもしれない知識と技術のお話。モノクロフィルムや薬品、現像やプリント技術に関する記事はこちらからどうぞ。
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#モノクロ

モノクロフィルムの違いと選び方

僕はモノクロフィルムで写真を撮っていて、現像もプリントも自分でひとつひとつ手作業で写真をつくっています。 最近は中国の若者を中心にフィルム写真のブームが来ているようで、日本の若い人もクラシックなフィルムカメラを首から下げていたり、写ルンですで写真を撮っているのを見かけることが多くなりました。 僕はそんなフィルム写真ブームとは全く関係のないタイミングで、気まぐれに写真素人の段階からフィルムでカメラデビューを果たし、暗室の教室に通ってアナログ写真を学んで現在に至ります。 今

現像液の使い分け

こんばんは。 この頃、外出の自粛で自宅で過ごす時間が増えたため、暗室で作業することが多くなりました。 コンタクトプリントをつくったり、普段の暗室作業ではつい面倒くさがって放置しがちなネガの整理など、地味な作業にも時間を割く余裕ができたので、この機会にと色々な暗室作業をやっています。 さて、僕はモノクロのフィルム写真を撮っていて、フィルムの現像も自分でやっているのですが、現像をする際に使う現像液を用途別にいくつか使い分けています。 どういう用途のときにどの現像液を使って

kodak double-x Rodinal / Xtol / Tmax dev 現像結果比較

以前購入した400ft巻きのkodak double-xというモノクロフィルムを、Rodinal、Xtol、Tmax developerの三種の現像液で現像しました。 今回は、現像したネガから手焼きプリントを製作し、それをスキャナで取り込んで画像データ化したので、それらを紹介しながら比較をして、各現像液で現像結果にどのような違いがあるのかを見ていこうと思います。 比較にあたっての条件まず、比較にあたっていくつか条件を設定します。 30枚撮りx3本分のdouble-xフィル

中判フィルムをステンレスリールに巻く方法

中判フィルムを自家現像する際、ステンレスリールに巻くコツの解説動画を作りました。 中判フィルムの場合はパターソンリールよりもステンレスリールの方が扱いやすいと、個人的には思っています。 リールに対して真っ直ぐフィルムをセットすることができれば比較的失敗はしにくいと思うので、いかにして真っ直ぐセットするかについて重点を置いて解説しました。 動画制作にあたって編集作業の時短のために左手デバイスを導入しました。 作業効率が上がって編集作業がサクサクすすむようになりました。