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2017年、夏。

健太です。

8月がもう終わってしまった...
夏が終わってしまう...
夏らしいこと、何かしただろうか。
今年は何もしていない気がする。でも野外ライブがすごく多くて、毎週のように野外ライブをやっていた印象。

...と思っていた矢先、8月最後の週末は徳島県海陽町、まぜのおかへ。ライブのあとBBQやキャンプファイヤーをやって、翌朝は昨年以来のシーカヤックを。
シーカヤックは不思議なもので、ひとが漕いでいるのはスイスイ進んでいるように見える。自分で漕ぐのは、ちゃんと進んでいるのに、あまり進んでいる実感がない。
海陽町の海は相変わらず本当にキレイで、飛び込んでしまいたくなったけど、その後の行程を考えて我慢した。昨年は僕一人シュノーケリングもしたんだけど、今年の方が時期が早いせいか透明度が高かった。
また次は来年になるんだろうか、ゆっくり来たい大好きなところだ。


夏休みってのは学生までの特権だと思うけど、この前、朝顔の花が咲いているのを見て、ああ夏休みだ、と思った。朝顔の青い花を見ただけで小学生の頃の夏休みのノスタルジーに浸れる。
色水、作ったなあ。
そういえば朝顔は花の色は朝から夕方になるにつれて色が変わるのを知っていますか?青い朝顔の花は夕方には濃いピンクになるんだよね。

さて。

ずいぶん経っちゃったけど、サンキューマイフレンドTOUR、ありがとう。

東京、京都、名古屋、3公演とも本当に楽しかった。想い出深い夜になった。

対バンのイベントってのはバンド活動の原点。今回みたいに仲が良いバンドとの共演でも、やっぱりリハーサルのときから特別な緊張感がある。負けてたまるか、みたいな気持ちがある。
リハーサルでお互いの演奏を見て、そしてライブを観て、思い切り刺激を受けて、それを受けて自分のパフォーマンスをする。
オーディエンスには自分たちのファンだけじゃなく共演者のファンもたくさんいる。
そこでどう表現するか、表現できるか。
これはこれで真価が問われる。

東京でのSHAKALABBITSとのツーマン、そしてアンコールでのFOOL AROUNDの20年ぶりの復活は、大げさじゃなく、僕の音楽人生にとって大きな意味を持つものになった。(この話はまた後で書こうと思う。)
FOOL AROUNDは僕の音楽活動の原点。高校時代にバンドに明け暮れて本当に馬鹿みたいに濃い日々を過ごした。
あの日々が今に続いているのだ。FOOL AROUNDの再結成もただの思い出作りなんかじゃない。みんなずっと、進んでいく。また笑って集まれるように。

話は変わって、8/21は5年前に急逝した事務所の代表ボビーさんの命日。ボビーさんの故郷の米子へは去年やっと初めて行くことができた。そして今年も行けた。
ボビー's チルドレンの兄貴分であるLUNKHEADとともに(実際には所属事務所は違うんだけど)、ボビーさんの信念が生きているからこそ、元気に今もこうして続けていられる感謝の気持ちと、これからもしっかりやっていく決意を改めて。どうか、見守っていて欲しい。
去年、今年と、米子でもたくさんの人に出会えた。それもボビーさんがいたから出会えた人達だ。でもそのボビーさんはもういない。
ただただ、不思議なものだと思う。
そして今、ボビーさんに猛烈に会いたい。

8/30には下北沢CLUB Queでライブをした。僕らにとって、下北沢GARAGEとともにホームグラウンドのライブハウス。ニコルズの歴史を語る上でなくてはならない存在。僕らを育ててくれたライブハウスがQueだ。どうやら5年ぶりの出演だったらしい。ステージに立つとリハから楽しかった。あの頃と違うのはライブを心底楽しめている自分。Queに出ていた頃はとにかく気負いが多かったんだなあと、今回ステージに立ってやっとわかった。

一回り以上も年下のバンドもいて、やっぱり今の僕らには無いとても大切なものを持っている、その事実を目の当たりにした。でもそれと同時に、ずっと続けてきたからこそ得ることのできた、かけがえの無いとても強いものが自分たちにはあるんだということもしっかり確認できた。

そしてその翌日、8月最後の日には、用があって両親が東京へやって来た。母はちょいちょい、例えばニューイヤーコンサートなんかに来てくれたりもしていたけど、今回は、すっかり出不精になり遠出をしなくなった父も一緒に来た。これはちょっとした事件(笑)。猫の世話があるってことで(笑)日帰りだったけど、昼にはたまたま仕事の都合のついた兄夫婦も合流してご飯を食べたりもして。

両親揃って東京に来てくれたことはもちろん嬉しかったんだけど、一日経ってから、自分の胸の中がなんだかとてもあたたかくて、それが自分で思っていた以上に嬉しいことだったんだなとしみじみ思った。もう父も母もいい歳。まだ健在でいてくれるのが本当にありがたいと思う。家族揃ってご飯を食べるなんてあと何回できるのか。たくさんその機会を作りたいと思った。そして僕は父と母が大好きなんだと思ったし、まだまだ一人前になりきれない子どもなんだなと思った。この齢で笑っちゃうけれど。


この夏は、自分の原点に立ち戻るような、大きな出来事がたくさんあった。僕は、運命とかそういったことを考えるのが好きじゃないんだけど、なんだかこの夏のことばかりは、意味のあることなんじゃないかと思えてならない。別にターンするわけでも何でもないからターニングポイントってわけじゃない。でも自分の人生に、何かアンカーを打つような、そんな夏になっている気がする。そして、何だか腹が据わったようなそんな感覚がある。わざわざ何かを決意することもないくらい、腹が据わっている。何かが漲っている。

#dw25 #dw25_kenta

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