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THE LAST WALTZ

健太です。
明日は映画館、阿佐ヶ谷ユジクにて、萩原健太さんとのトークショー。
いよいよこの話を書かなくては、と思う。
僕が一番好きな映画の話。

THE BANDという、僕が一番好きだと断言できるバンドがいた。

1968年に『MUSIC FROM BIG PINK』というアルバムでデビューし、当時のミュージシャン達と音楽シーンにだけでなく、その後の音楽に計り知れない影響を与えた、ロックを語るには避けて通ることはできない、4人のカナダ人と1人のアメリカ人のバンド。

その伝説的なバンドが1976年に行った解散コンサートのドキュメンタリー映画、それが『THE LAST WALTZ』。マーティン・スコセッシ監督による、音楽ドキュメンタリー作品の金字塔だ。

THE BANDの最後のライブ。親交のある豪華なゲストが次々に登場し、それはそれは楽しそうに、素晴らしいパフォーマンスを披露していく。
演奏シーンの合間に入るマーティン・スコセッシ本人によるメンバーへのインタビューが、終焉へ向かうバンドの物語と、一つの時代の終わり、そして始まりを描いている。

僕が初めてこの映画を観たのは小学生か中学生か、の頃だったと思う。父が買ったVHSを一緒に見た。
当時はまだまだTHE BANDの良さをあまり理解できていなくて、THE BANDよりも豪華ゲスト陣の方に心奪われたけれど、とにかく全てがカッコよく、衝撃的で、繰り返し繰り返し観た。
THE BAND自体にのめり込むようになったのもこの映画がきっかけだった。

もちろん時代の流れとともにDVDを手に入れて、今まで観た回数は50回どころじゃないと思う。100回超えているかもしれない。
部分的に観た回数も含めたら200回は超えてるだろうな。
いまのミュージシャンとしての自分を作っているほとんどが、この映画に詰まっていると言っても過言ではない。
僕から言わせてもらえば、
この映画に、全部ある。
のである。

とにかく、僕にとってそれほどの映画なのだ。

映画は1978年に公開。そしてその公開からちょうど40年となった今年、公開40周年を記念してデジタル・リマスターされ、4月から東京を皮切りに全国の映画館で順次公開が始まっている。

今回のリマスター上映を知ったとき、とにかく興奮した。
以前東京の映画館でリバイバル上映されたときにも何度も観に行った。それでこの最高の音楽映画を映画館で観る素晴らしさはよく知っているからこそ、なおさらだ。

その興奮をSNSでわめき散らしていたら、何と、配給会社の方から声をかけていただいたのだ。
そしてトークショーの依頼までいただいたというわけなのだ。
なんて、夢のような話なんだろう。

僕はスケジュールの関係もって、
明日から公開スタートする、阿佐ヶ谷の映画館「阿佐ヶ谷ユジク」の初回上映の後に30分程度のトークショーをさせてもらう。
トークショーの相手は萩原健太さん。
実は僕にとって萩原健太さんは特別な存在。
その話は別のブログで紹介させてもらおうと思う。

とにかく、一番好きとかそんな言葉じゃ言い表せないほどの映画。それがまさかのリマスター上映。しかもそれのトークショーに。萩原健太さんと。
とんでもないことだ。
幸せすぎて、その日がずっと来ないでほしいと思っていたくらいだ。

いよいよ、明日。
無心で登壇します。

そしてこのラスト・ワルツ。
ぜひ、THE BANDのことも、当時の音楽シーンのことも何も知らない人にこそ、音楽なんて詳しくないよって人にこそ、観て欲しいと思う。
ドキュメンタリー映画、というくくりになってはいるけれど、これは純粋な映画だ。最高の音楽映画だ。

全てがここに詰まっている。

どこが良いとか、ここでは書きません。
とにかく、観て、感じて欲しいと思います。

#dw25 #dw25_kenta

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