リリースしてツアーをするということ。

健太です。
『ボクのうた』リリースまで約一週間。そして「ボクとキミのツアー」も迫ってきている。

毎日ニコルズの色んなことについて考えて動いていると、ニコルズが世の中からどう見えているのかわからなくなってくる。
ニコルズが新しいCDをリリースすることや、色んな街へライブをしに行くことがどれくらい知られているんだろうと、ふとしたときに思う。
とても不安になってしまう。
新しい作品にも、ライブにも、絶大なる自信がある。それだけに、知られていないことがこわい。もったいない!と思う。

音楽を取り巻く環境はどんどん変わっていくけれど、僕らは作品を作り、リリースして、ツアーをする。それが僕らの活動だ。
存在意義とも言えるし、生きていく術、とも言える。
まだ今のところは、なのかもしれないけれどね。

僕らはファンのみんなに支えられている。
それは日々感じていること。本当に本当にありがとうっていつも思っている。でも、普段の日常には、ファンのみんなは目の前にいてくれるわけじゃないんだよなあ。当たり前なんだけどね。
ファンのみんなの存在っていうのは精神安定剤みたいなものだったりもして、だからうっかりしていると不安に襲われる。

そしてそんな不安になってしまいがちな僕の毎日を直接的に支えてくれているのは、やっぱり音楽。
大好きな音楽を聴いていると、落ち着いたり、奮い立ったり、ワクワクしたりする。そして何もかもから離れられる。まあそれはそれで現実逃避みたいでどうなのかと思うこともあるけど、それだけ没頭できるのも音楽だ。

しかしひとたび表に出ればまた、たくさんのファンが支えてくれていることを目の当たりにすることができる。
ファンのみんながいなかったら、生み出す音楽も何の意味も為さないに等しいことだなと、しみじみ感じる。
作品を作り、ツアーをする。全国のファンに会いに行く。直に自分の音楽を届けに行く。それは僕にとってある意味自分の存在を認めてもらいに行くようなものなのだ。

作品には当然、全精力を注ぐ。
完成度が高ければ高いほど、いい作品を作れたと思えれば思えるほど、納得がいけばいくほど、完成してからツアーに行ってファンのみんなの反応を肌で感じるまで、「果たしてこれはちゃんと届くのだろうか?」という不安との闘いが続く。
そして、いざツアーへ行って、良い反応を肌で感じることができたとき。その喜びは何にも代え難い。
大袈裟じゃなく、「生きてきて良かった」と思う。まさに自分の存在価値を認めてもらえた瞬間だから。
それが明日への原動力になる。
ファンのみんなが、さらなる高みを目指す背中を押してくれるのだ。

そうやって僕は生きている。
「作品を作ってリリースしてツアーをする」
というのはそういうことなんだと僕は思う。

『ボクのうた』もまた、そうしてリリース&ツアーを繰り返しながら得てきた力の結晶だ。ただ単に自分たちで高みを目指して作った作品ではない。この作品の輝きはそういうところからも生まれている。
毎作品、そういうこと。
そういう意味で、ファンのみんながいてくれたから作れた、と言える。

さて、リリース&ツアーが近づいている。
『ボクのうた』は、そのタイトル通りの作品になった。
きっとどの曲も、聴いたあなたの「ボクのうた」「わたしのうた」になるんじゃないかな。

ツアーが楽しみで仕方がない。
面と向かって、存在を感じながら、直に音楽を届ける。
なんて素敵なことなんだろう。
たくさん聴いて、ツアーを待っていてくれたら嬉しいです。

#dw25
#dw25_kenta

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