見出し画像

2020 ニューイヤーコンサート ありがとう。

健太です。

ニューイヤーコンサートが終わった。
東京を終えて、大阪ではどうなるか。
in TOKYOは本当にいいライブになったという実感があったから、それだけにハードルは上がっていたけれど、リニューアル期間前最後のライブだからこそ、in OSAKAは絶対にin TOKYOを超えたかった。
ライブは生ものであって、優劣をつけるものではないことはわかっている。超えるとか超えないとか、そんなんじゃない。
でも、やっぱりどうしても、自分の実感として「今までで一番良いライブ」をして、リニューアル期間に入りたかった。リニューアル期間をより実り多きものにするためにも、それが必要だと思っていた。

会場入りし、サウンドチェック、リハーサルと準備を進めていく。調子はとても良くて、本番が近づいて気持ちが高揚してきても冷静で、とてもいいコンディションだった。
機材のセッティングも、東京公演を踏まえてさらに詰めて、抜群の仕上がり。今までで一番いい演奏ができるぞ、という自信もあった。

ライブが始まる直前、4人で手を合わせて「楽しもう!おう!」みたいなことをいつもやる。この日もステージ裏でやった。
そのとき急に、あらためて言いたいなと思って、
「まなん、お帰り。」
って言った。
さらっと言ったつもりだったんだけど、それをいざ言葉にしたら、胸がいっぱいになって、もう溢れそうだった。そうしたら、冷静な自分はもうどこにもいなくなっていて、ただただ、今日は気持ちいっぱい演奏しよう、と思った。

ステージで4人が揃うと、会場全体がよろこびに満ちていて、最高の雰囲気でライブは始まった。

しかし、ライブはやっぱり何が起きるかわからない。
1曲目「はるのうた」。
カウント無しで、4人で息を合わせて「せーの」で一緒に音を鳴らして始める、このニューイヤーコンサートのためのアレンジ。ぎゅっと4人の気持ちを一つにして始める、このライブのとても大事なスタート。
そこで僕は、エレキギターの音が出ないという、とんでもないミスを起こした。ケーブルが繋がっていない上に、アンプのスタンバイも切った状態でライブを始めてしまったのだ。
この特別なオープニングを台無しにしたも同然だった。

これだけ気合を入れて、自分を高めてきて臨んだライブなのに。その最初の大事な大事な場面で。どうしようもなく悔しかった。メンバーにも申し訳なかった。
僕は、絶対に引きずってたまるかと、さらなる集中力と気迫と感情で演奏した。
ライブ中にメンバーと顔を見合わせると、みんな本当にいい顔をしていて、その最初の失敗を忘れさせてくれた。

ライブが進むにつれ、僕たち自身、どんどん感情が高まるとともに演奏も熱を帯びていった実感がある。だいちゃんの歌、そしてメンバーの表情が演奏を熱くした。
そしてそれはファンのみんなの表情、声援、拍手がそうさせたと思う。
あんなに感情が渦巻いているライブは初めてだった。
あれこそがみんなで作った最高のライブだと思う。
一番のライブができた。

本当に、感動しました。
ありがとう。

ダブルアンコールをしたさらにその後、僕のワガママで、オープニングの「はるのうた」をもう一回、演奏させてもらった。
最後をまた次に会う「春」のうたで締められたこと、ファンのみんなにとってはもう1回聴けたこと、そんな結果オーライみたいなこともあるかもしれないけど、あればっかりは本当に自分の為に、これからのリニューアル期間の為に、ワガママを言わせてもらった。

そしてライブ後に、メンバーに、あのオープニングのことを詫びた。何を言われてもいい覚悟だった。

だいちゃんは「よし来た、じゃあここからどうやってやってやろうかって、むしろ燃えた」と。
まなんは「切り替えてやってたし大丈夫、最初のことなんてすぐ忘れちゃったよ」と、
あいちゃんは「私こそ動揺してごめんなさい、それに健太さんの悔しさを思ったら...」と。

まったく、なんてやつらだ。

もし、そのミスをしたのが自分以外の誰かだったら、僕はそんな風に言えただろうか。この大一番で絶対にやっちゃいけないミスを、責めずにそんな言葉で返せただろうか。
僕はこれからも、この素晴らしいメンバーから、学んでいかなきゃいけないことがたくさんある。

2020 ニューイヤーコンサート。
好きという感情と、感謝に満ち満ちたたライブだった。
これ以上ないくらい感動的なライブを作ってくれたファンのみんな、本当にありがとう。

ずっとこの幸せを続けていけるように。
頑張ります。

春はあっという間にやってくる。
また会えるのを楽しみにしています。

#dw25 #dw25_kenta

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?