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刑事ドラマ

私は幼い頃から刑事ドラマが大好きでした。
一番好きなものは何と言っても「太陽にほえろ」ですね。
でも本当に幼い頃はストーリーが理解出来ず、画面の動きを見ていただけのような気がします。しかしそれでもドラマを楽しむことが出来たのは、カッコいい刑事達がいたからでしょう。マカロニ、ジーパン、テキサスなどの若手刑事達は、自分的には「ウルトラマン」や「仮面ライダー」と同じ正義のヒーローだったのだと思います。

高校生になると「あぶない刑事」が始まりました。これまた面白かったなぁ。「太陽にほえろ」の真面目さとは正反対のユルさと適当さが、80年代という時代を象徴しているように思います。ドラマは架空のものであり、娯楽作品なのだという徹底したポリシーがあったのではないでしょうか。今の時代に同じようなドラマを作ったら「こんなことあり得ない!」という批判の嵐かもしれません(笑)。ドラマだから別にいいのにね。

大学生の頃は「刑事貴族」シリーズですね!「刑事貴族」は主人公が舘ひろしさん、郷ひろみさんと代わっていくのですが、「刑事貴族2」「刑事貴族3」では水谷豊さんが主人公でした。2と3は最高に面白かったですね!私は昔から水谷さんが大好きでして、「熱中時代」はもちろんのこと「事件記者チャボ」「あんちゃん」などのドラマも大好きでした。
「刑事貴族2・3」での本城慎太郎(水谷さん)はとても活発かつ無鉄砲な刑事で、「相棒」の杉下右京とは全く正反対の刑事でした。2の途中からは刑事に寺脇康文さんが加わり、今に続く名コンビがここで生まれたという訳です。高樹沙耶さんも刑事役で出演されており、「花の里」もここで生まれました(笑)。

2000年以降はやはり「相棒」でしょう。これはもう言うまでもありませんね。しかしそれまでの刑事ドラマと大きく違うのは、アクションや撃ち合いなどのシーンが殆ど無いということです。刑事ドラマと言えばアクション、みたいな時代もありましたが、ここ20年くらいは他の刑事ドラマでもそういうものが少なくなったように思います。

ドラマとはあくまでも架空のものなので、リアリティを追求する必要は無いと個人的には思います。とは言え、フィクションの度が過ぎるとテレポーテーションやタイムスリップなんかも有りになってしまい(それはそれで面白いかも)、収拾のつかない滑稽なドラマになってしまいます。ドラマとは、現実的にあり得ないことを現実のように感じさせる技術のことを言うのではないでしょうか。そこが制作者の腕の見せ所なのだと思います。

そういう意味では、刑事ドラマは最もフィクション率の高いものだと思います。だからこそ面白い。「刑事貴族2・3」を再放送して欲しいと切に願う今日この頃なのです。




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