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DV2021 (16) 健康診断

こんにちは。アフガニスタン陥落の件で頭がいっぱいで、暗い気持ちを引きずっているぴよ(筆者)です。日本という平和な国に運良く生まれたおかげで私はこんな呑気に毎日を過ごしていますが、紛争地帯に生まれたがために人権さえも保証されない状態で文字通り戦々恐々と日々を過ごしている人たちが、今まさに同じ惑星の表面にいるのかと思うと、本当にいたたまれない気持ちになります。

ごめんなさい、出だしからいきなり重い空気になってしまいました。
今回はビザ検診についての記録を書いていきたいと思います。
我々夫婦は7月13日に2NL(ビザ面接予約の連絡)を受け取り、その直後(確か翌日)にはビザ検診予約をしました。
お馴染みタイムラインのおさらいです。

①エントリー
 ↓
②結果発表
 ↓
③DS-260提出
 ↓
④KCCから書類提出依頼のメール受信
 ↓
⑤KCCにメールで書類提出
 ↓
⑥KCCから書類確認完了メール
 ↓
⑦2NL(面接招待)受領
 ↓          ←←←面接準備(ビザ検診含む)
⑧大使館(領事館)面接
 ↓
⑨移民ビザ発給

病院選び

前回記事で書きました通り、アメリカビザ検診の対応が可能な病院は日本国内だとこのページに記載されている4施設に限られています。このうち東京にあるのは2施設ですが、私がカトリックということもあってなんとなく親近感のある聖母病院を選びました。

予約・日程

2NLを受け取った翌日の7月14日には病院に予約の電話をしました。予想はしていましたが、かなりつながりにくいです。根気強くリダイヤルボタンを押し続けましょう。予約電話の時点から1週間後、7月20日に予約を入れました。面接は8月下旬に予定されているので、1か月ほど前に検診、という感じです。
もちろん状況によってはこんな時間の余裕がないこともあるかと思います(2NLから面接予定日の日数が極端に少ない場合など)。その場合は仕方ないですが、時間的余裕がある場合はできるだけ早い段階で検診を済ませておくことをおすすめします。その理由として以下の2点が挙げられます。

① ビザ検診では指定感染症に対する抗体価検査を行います。
まずこの結果が出るまでは数日かかります(血液検査はインハウスで行っておらず、外部のラボに出しているようなので。まあたいていの病院ではこれが普通です)。でラボの結果が「XXXに対する抗体価が足りません」となった場合、その感染症に対する予防接種を後日改めて受けなければなりません。(この追加予防接種はビザ検診を受ける病院でなくてもよいので、おうちの近所の病院でも大丈夫です。)その摂取記録・証明を聖母病院に提出しないと、ビザ検診結果書類が完成しません。

② 既往歴によっては、診断した医師による診断書の提出が必要です。
まずビザ検診の受付をすると問診票を書くよう指示されるのですが、ここで既往歴や手術歴を申告します。
この中で、渡航に支障もしくは影響があると思われる既往歴がある場合、診断・予後・経過、渡航に支障がないかを記載した診断書を担当医に作ってもらい、それを聖母病院に提出するというステップが発生します。
私は2020年末から今年頭にかけてちょっとした病気にかかっており、それを正直に問診票で申告したところ「診断書を医師に作ってもらい、それを郵送かメール(PDF)で聖母病院に送って下さい。それをビザ検診書類に含める必要がありますので。診断書にはこの情報を書いてもらう必要があります」と言われ、こんな紙を渡されました。

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そんなわけで、翌日自分がかかっていた病院に電話して予約を取り、上記の内容を網羅した書類を依頼しに行くことになりました。幸い病院は家から徒歩1分で目と鼻の先なのですが、取れた予約は1週間後の日付です。
担当医に上記の紙を見せて書類を依頼したところ、いま暇だからすぐできますよと言ってささっと作ってくれました。費用はこの医師は英文で書類を作ってくれたので、聖母病院に和訳を依頼する必要はありませんでした。病院や医師によってはもっと時間がかかったり、英文対応ができないケースもあると思います。
説明が長くなりましたが、私の場合この診断書取得に1週間かかっていますので、もし既往歴のある方はなおのこと早めにビザ検診を済ませておいたほうが無難です。

持ち物

予約時に検診当日の持ち物など詳しい案内がありますので、それにしたがって準備をします。病院によって違いがあるかもしれませんが、我々は以下のものを準備しました。

・パスポート
・2NLを印刷したもの
・アメリカ国内の住所(GC送付先)→検診当日に使った記憶がないです
・あれば予防接種の記録(母子手帳、抗体検査の記録)
・証明写真(ひとり4枚ずつ。縦4cm、横3cm)
・お金かカード。大人ひとり4万円を見込む。

母子手帳はなくても大丈夫です。夫は持参しましたが、私は手元にないため持っていきませんでした。ただし予防接種記録を提示できない場合は抗体検査もしくは予防接種が追加で必要になります。

ビザ検診当日

大きく分けて5つの項目があります。所要時間は2、3時間とウェブに書かれていますが、夫婦2人で確か2時間弱くらいで終わったと思います。子供がいる場合など、人数が多い場合はもっとかかるかもしれません。

① 問診票
検診当日、病院のビザ検診科に着くとまず問診票の記入から始まります。(問診票の写真は撮るのを忘れました、ごめんなさい。)
この内容によっては上述の通り追加で医師の診断書を求められるケースがあります。
ここで予防接種の履歴も確認されます。水疱瘡に関しては口頭の自己申告で罹患歴を伝えると抗体検査・予防接種は免除になります。

② 身体検査
公式サイトでは確か身体検査で全裸になりますと書いてあった気がしますが、少なくとも聖母病院ではパンツはいたままでOKでした。それ以外はすべて脱衣します。でも誇張抜きで2秒くらいで終わります。

③ 計測
視力、体重、身長、血圧の計測があります。体重は衣服の分を差し引いてくれませんでした…。軽めの服装で行きましょう。。。

④ レントゲン
胸部X線撮影があります。

⑤ 採尿・採血、予防接種
採尿、採血を行います。あとジフテリアと破傷風の混合ワクチンは問答無用で摂取が必要なようで、注射が1本ありました。痛いですよ。

検診結果

まず抗体検査の結果ですが、検診から1週間後に病院に電話して問い合わせるよう指示されます。
我々夫婦は2人ともすべての指定感染症に対して抗体価が足りていたという結果でしたので、追加の予防接種は不要となりました。もし足りていなかった場合、近所の病院で予防接種を受け、その証明を聖母病院に送らなければなりません。
なおPrimary applicant、つまり当選者本人の検診結果書類は病院から大使館に直接郵送されますが、付帯家族である私の分は自宅に郵送されます(着払い、1,100円)。これを未開封の状態で面接当日に持参します。

費用

当たり前と言えば当たり前ですが、ビザ検診は保険適用外ですので全額自己負担です。
一人当たり検診料19,940円、文書料9,000円、その他(IgG検査、DT混合ワクチン)で夫は4,390円、私は6,890円ですので、合計は
夫:36,660円
妻:39,410円
となりました。私はこれに加えて上述の診断書作成料9,780円も必要でしたので、合計で49,190円。
夫婦2人で85,850円の出費となりました。高すぎ。


毎度のことながら今回も長めの記事になってしまいましたが、参考になれば幸いです。もし足りない情報があれば追記したいと思いますので、コメント欄でお知らせ下さい。
今日もお読みいただきありがとうございました。

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