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自己紹介_2023年12月

こんにちは、森一貴(Kazuki Mori)です。シェアハウスの家主をしたり、プロジェクトマネージャーをしたり、たまに参加型デザイナーのような顔をしたりしています。参加型デザインやコ・デザインと呼ばれる領域が専門で、福井県鯖江市をフィールドに、多様な人々が出会い、関わりあい、思いもよらない変容が生まれる実践に取り組みながら、「ともにデザインすること」について考えています。

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以下、プロフィールです。

1991年に、山形県新庄市で生まれました。東京大学にて地理学をまなび、アビームコンサルティングにて働いたのち、2015年に福井県鯖江市へ移住。その後、フィンランドのアールト大学にてデザイン修士課程を卒業し、2023年12月現在福井県鯖江市在住。共訳書にエツィオ・マンズィーニ「ここちよい近さがまちを変える」があります。現在は福井県鯖江市をフィールドに、思いもよらない出来事が生まれる環境・関係を耕す実践に取り組んでおり、シェアハウスを3軒運営したり、来年度に向けてお祭りを仕込んだりしています。また、公共領域でのデザイン活用にも関心があり、フィンランドでの公共組織でのデザイン活用の調査研究や、鯖江市・福井県などとの(サービス)デザイン導入・実施に取り組んでいます。また、現在ロン・ワッカリー「Things we could design」の翻訳にも取り組んでいます。

主なプロジェクトに以下があります。

・鯖江市にて3軒シェアハウスを運営(2018〜)
・職人に出会い、ものづくりを知る。福井の工房一斉開放イベント「RENEW(リニュー)」元事務局長(2017〜2020)
・半年間家賃無料でゆるく住んでみる全国連携移住事業「ゆるい移住全国版」元プロデューサー(2018〜2019)

執筆・出版関連は以下。

・修士論文として「わからなさのデザイン Design within Uncertainty」。
・共訳書にエツィオ・マンズィーニ(2023)『ここちよい近さがまちを変える』Xデザイン出版
・フィンランドの行政におけるデザイン活用について、日本総研および武蔵野美術大学と共同研究を実施。行政内でのデザインチームの正統性確立プロセスについての論文を執筆(英語版日本語版)。
・RENEWのデザインプロセスをマンズィーニのDesign for Social Innovationと紐づけて論じたものとして森, 2022を執筆。
・「アアルト大学をとりまくイノベーションエコシステム
・「共創する都市、エスポー

1.  何を考えているのか?

多様なものたちが偶発的に出会い、関わりあい、協働しあい、予期せぬ出来事を生み出していく、そのようなものとしての「ともにデザインすること」の実践・研究に取り組んでいます。

簡単にいえば、それは目的や計画を手放し、「舞台」をつくるような実践です。私が結びこまれた網の目を引き受けながら、好ましい環境をつくり、関係を継続的に耕し続けることを通じて、思いもよらない景色が生まれることを願うようなプロセスだとも言うことができます。

私が取り組んできたシェアハウスやRENEWの実践は、このような想いを(意識的に・無意識的に)基盤に据えて取り組んできたものです。具体的には以下の記事や講義動画を参照。

2. やってきたこと

上記の想いをもとに、いくつかのプロジェクトに携わってきました。簡単に紹介します。

1)RENEW(リニュー)

眼鏡や漆器、繊維など、ものづくりが盛んなまち・福井県丹南エリアを舞台に、1年に3日間だけ、工房を一斉開放するプロジェクト。およそ80社の工房を開放し、来場者は職人自らによる工房見学やワークショップなどを楽しむことができます。ほかにも、特別なマーケットやトークイベントなども。例年、来場者数は延べ30,000人を超えます。

主な賞に国交省地域づくり表彰最優秀賞(2020)、総務省ふるさとづくり表彰総務大臣賞(2010)、グッドデザイン賞(2019)など。これら取り組みの結果、5年間で30を超える店舗やギャラリー等が新たに誕生しました。

森はRENEWが始まった2015年より参画。2017年〜2020年は事務局長/プロジェクトマネージャーとして、関わる人々(デザイナー、職人、行政など)のあいだを翻訳・調整しながら、企画、資金調達、人材調達、タスク/スケジュール管理等々を総合的に担いました。

また同時に、多様な生き方を後押しすること、主客を融解させて参加の余白をつくることなどをテーマに、RENEW内のプロジェクトとして、産地の合同採用説明会「産地の合説」や、産地とRENEWのサポーターチーム「あかまる隊」の事業企画・立ち上げ等を担っています。

2)シェアハウスの運営

福井県鯖江市河和田地区にて、3軒のシェアハウスを運営しています。ビジョンやゴールを設定せず、場と関係性が自然に耕されていく場で、僕自身の修士論文のフィールドともなった場所です(僕自身も住んでいます)。

2021年GOOD DESIGN Marunouchiにて開催された「山水郷のデザイン – 自立共生のためのナラティブ」にて展示されました。

シェアハウスの様子は以下をどうぞ。

3)その他

◯プロジェクトマネージャー

TSUGIの皆さんにお世話になりつつ、いくつかのデザインワークに伴走しています。主なプロジェクトとして、日華化学イノベーションセンターのブランディングプロジェクトや、福井駅前再開発A街区・仮囲いデザインプロジェクトなど。仮囲いプロジェクトでは、仮囲いを通じて再開発と市民をつないでいくことをテーマに、企画段階から市民参加型のデザインを盛り込んでいます。

◯行政関連のプロジェクト

福井県庁内に「パブリックデザインラボふくい」を設置するための提案およびコンセプト立案を担いました。また、福井県庁の政策デザインにおいて、福祉の関わり方を問い直す「フクション」などいくつかの事業に関わっていました。


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