2024年4月19日(金)

昨日は大学行って歯医者行ってゼミ発表して映画見た。

ほとんど寝ないで発表レジュメを作っていたのでずっと、本当にずっと眠かった。歯医者は本当にすぐ終わって、あれすぐ終わってしまった、と思った。まだあと何回も治療が続くのか? あと2回続くらしい。嫌だねえ。治療そのものより歯を気遣いながらの食事を続けることが嫌。

ゼミ発表は付け焼き刃の割にはうまく行って、というかほとんど一番うまく行って、いやそれはうまく行ったというより別にだめなところがない、というか有名な人の研究のうち自分の研究に関係あるところだけ抜き出して要約してるだけなので突っ込むところがないだけだった。

映画は『アメリカン・ユートピア』。この前『ストップ・メイキング・センス』にいたく感動したので。デヴィッド・バーン、超かっこいいよ。社会的なイシューをあんなにユーモラスにシニカルにそして何より音楽的喜びに満ちたものに織り交ぜてできるなんて。あとあの歳であんな声出てあんな動くの、ヤバい。スパイク・リーにしたら、あのいかにも民主党的で白人インテリ的なデヴィッド・バーンの感じに思うところはもしかしたらあるのかもしれない。デヴィッド・バーンの方もわかっているかもしれない。でも、同じ方向を向いているという感じがする。

そして今日は起きてすぐ準備してトーキング・ヘッズを聴きながら京都シネマへ行って『パスト ライブス/再会』。セリーヌ・ソン監督はこれがデビュー作らしいが今のところこの前のアカデミー作品賞候補作で一番好きかもしれない(今のところ『バービー』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『哀れなるものたち』『落下の解剖学』『マエストロ:その音楽と愛と』『オッペンハイマー』を見ていて、あとは『関心領域』『ホールドオーバーズ』『アメリカン・フィクション』)。テーマ的には『エブエブ』や『ラ・ラ・ランド』にも似ていて、でもそれより多くのものを肯定できているような気がする。「あの時ああしていればこうだったかもしれない」と後悔することそのものは否定せず、でもそこにしがみつかないで、現在のそれぞれの在り方は絶対に間違ってない、なるべくしてなったのだ、という映画。そこに導入される「イニョン(縁)」。イニョンはすべての出会いを、前世からの繋がりとして肯定する。と思いきや、最後にはそれが来世への繋がりとしても機能する。

で、大学行って講義受けてまた映画。『季節のはざまで』、ダニエル・シュミットは初めて。これ、ただ思い出すだけの映画なのよね。最近の日本映画にたまにある、昔の恋愛思い出す系とも違って、本当に、ただ、思い出すだけ。でもこんなに感動的なのはなぜ? ちょっとすごいことだと思う。謎も事件もないけどアガサ・クリスティーっぽくもあって楽しいし。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?