2024年4月26日(金)

寝坊!昼から大学へ。ZOOMの講義を受けて、直後に対面の講義を受ける。どっちも良い感じ。

サークルの集まりにちょっと顔を出して、途中で抜けて、アレクサンドル・ソクーロフ監督の『太陽』。アップリンク京都で「気がかりな映画特集」というのをやっていて、それだった。他にも原一男監督のドキュメンタリーも色々やるようだった。かの山上徹也についての劇映画『REVOLUTION+1』とかそういうのもやっているようだった。そして何より原一男監督の『ゆきゆきて、神軍』が観られるのだった。奥崎謙三。

さて、『太陽』。昭和天皇こと裕仁をイッセー尾形が演じている。ヒクヒクと動く口元、文章の棒読みのような発話、あまりにゆっくりとした動作、どれも不気味にも滑稽にも見え面白い。あの喋り方や「あ、そう」という口癖はかなり似せているんだろう。平成ど真ん中生まれの私にはよくわからないが似ているんだろうということだけはよくわかる。独特の佇まい、イッセー尾形すごい。政治的に重要な、ドラマティックな場面はほとんどない。同時期を描いた『日本のいちばん長い日』とかとはぜんぜん別物。そしてあのラスト数分! 桃井かおり演じる皇后との「あ、そう」とか「うん、ね」とか「はいはい」とか、とにかくそういうのの連発に小さなドラマティックが紛れ込んでいて、そして部屋を出て子どもたちに会いに行くときに「人間宣言」を録音した技師が自決したのを聞く、あの場面、あの停止した動き、皇后の表情(裕仁の表情は映らない!)、素晴らしかった。

小沢健二がスチャダラパーとNHKホールでライブをやっている。新曲の部分だけインスタライブもやっていて、観た。『LIFE』30周年の再現ライブを武道館でやるらしい。なんだかすごい。繰り返すが平成ど真ん中生まれの私には想像もつかない世界が90年代には広がっていて憧れたりもする。その中心にいるのは小沢健二だった。武道館に行こう。


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