2024年7月15日(月)

8時に起きた!! 珍しいっすよこりゃ。

朝イチでホン・サンスの『WALK UP』。これまで『イントロダクション』と『小説家の映画』しか観ていないのだが(なぜ『あなたの顔の前に』を観ていないのか)、一番面白がり方がわかりやすかった。でもまあ、まあまあだった。観る価値はあった。私にホン・サンスはまだ早かったのかもしれない。

一旦、家に帰る。狂ったようにアイドルを眺める。寝落ちる。またアイドルを眺める。この時間の幸福度は異常に高かった。

どうしてこうアイドルばかり眺めているんだろう。ちょっと前の日記に、ただ家族のように仲良くする人々が見ていたいだけなんだろうと書いたが、それとは別の次元の理由がわからない。この頻度というか依存度というか、あまりに見すぎているし、見たすぎる。麻薬でも酒でもタバコでもポルノでもないのに、と思うが何にでも依存というのはある。ちょうど読書にも身が入らないし映画も集中していられない感じだし食事も味わえない感じなので、ちょうどその空間に収まったのがアイドルを眺めることだったんだろう。今の生活の中で一番楽しいのはアイドルを眺めること。

好きアイドルの奇跡みたいなビジュアルを見ては、うひゃ〜え〜どうしようなどと言っている。

それにしても、好きなアイドルの語り方がわからない。書けない。小っ恥ずかしい。会話でも難しい。同じグループが好きな同期に「ビジュやばない…?」などとかぼそい声で話しかけるだけなのである。

友達が先に好きだったアイドルにハマったときには、その友達になんと言えばいいかわからなくて、そのグループの新曲が話題に出たときにメンバーの一人を本名で呼んで、〇〇さんのパート…カッコイイヨネ…と呟いたら、本名!!!なんで!!!!!と言われた。そのときは嬉しかったけど、今は委ねるなよと思う。会話下手侍と申す。

ところで夜はヴィム・ヴェンダースの『アンゼルム ”傷ついた世界”の芸術家』を観る。芸術作品をここまで映画的に撮ることができるなんて、という驚き。予想よりいい映画だった。『PERFECT DAYS』より好きかもね。アンゼルム・キーファーは、戦後ドイツがナチスを反省しているふりをして忘れようとしているだけなのをわかっていて、それを告発し思い出させようとしている。しかしそれをファシストだと言う奴がいる。今のパレスチナでのイスラエルの蛮行に対するドイツの反応を見るに、キーファーは慧眼だったと言わざるを得ない。ドイツにも良心が残っていると信じる。

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