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映画日記

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観たもののうち、一部の映画の感想。基本的に面白いと思った映画だけを取り上げますが、同時に悪口も言います。
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記事一覧

映画日記#8 『夜明けのすべて』(三宅唱監督、2024年)

結末への言及あり。 ちょっと前に前作『ケイコ 目を澄ませて』(まだ観られていない!)で注…

理
2か月前
6

映画日記#7 『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(リチャード・リンクレイター…

いい感じの恋愛映画を観たい気分で観に行ったら思った以上にすごい映画だった。 ヨーロッパを…

理
2か月前
3

映画日記#6 『王国(あるいはその家について)』(草野なつか監督、2023年)

衝撃的な映画、としか言いようがない。 休職して地元・茨城に帰ってきた女性が幼馴染の娘を台…

理
2か月前
4

映画日記#5 『アンダーグラウンド』(エミール・クストリッツァ監督、1995年)

映画を観終わって、バス停まであの音楽を聴きながら走ってしまった。こんなにパワーを感じた映…

理
2か月前
3

映画日記#4 『ファースト・カウ』(ケリー・ライカート監督、2019年)

アメリカ・インディーズ界の至宝とまで言われているらしい、ケリー・ライカート監督『ファース…

理
2か月前
2

映画日記#2 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(古賀豪監督、2023年)

どうしても『ゴジラ−1.0』と比較してしまう。前の映画日記で、『ゴジラ…』を「あの戦争のや…

理
3か月前
2

映画日記#1 『ゴジラ−1.0』(山崎貴監督、2023年)

 なんというスペクタクル、なんという血湧き肉躍る戦闘、そしてなんというゴジラの恐ろしさ。大変に素晴らしい映画体験であった一方、厳しく批判したい点がある。ここではそれについて詳しく述べてみたい。 『ゴジラ−1.0』とは何か  このゴジラはこわい。この「こわさ」が重要である。試みに、『シン・ゴジラ』(庵野秀明監督、2016年)と比べてみよう。『シン・ゴジラ』のゴジラ(以下、シンゴジ)は正体不明の巨大生物として姿が見えないまま海中に出現し、トカゲのような第2形態(蒲田くん)、肉