【EDH】攻防一体のオーク軍団!!5KEDH 戦利品運び、シャグラト
今回は『指輪統率者:交換構築企画』3人目。
ラクドスカラーの統率者『戦利品運び、シャグラト』を紹介するぞ!
『シャグラト』は指輪物語にて、毒に倒れたフロドを発見・監禁し『ミスリルの胴着』を含む装備を回収する。そして持ち物の扱いを巡って仲間と揉めに揉め、自身の部隊とこれを処して命令通り、サウロンの大城砦である『バラド=ドゥール』に届けるべく旅立った経緯を持つ。
なぜこんな丁寧に解説するかというと、この点が超重要だからだ!
このストーリーを意識したデザインである『シャグラト』は、攻撃時に装備を装着し、装備の数だけオーク動員するかなり攻撃的なデザイン。
面白いのはここからで、なんと対戦相手の装備も装備することができる!
が、借りてるだけで任務中なので「返せ!」と言われれればちゃんと返してくれるのだ!!
防衛はオーク達に任せて、対戦相手を蹴散らし装備を無事届けられるか?!!
戦利品運びの実力やいかに!
はじめに
この統率者を「組んでもいいかな!」と思ったJの”へやっ”とした構築論はこんな感じ。
今回も夢と希望に満ちた構築論でなによりだ。
構築担当となったのは『アリクスメテス』や『ラザーヴ』でおなじみのメンバーS。
しかもちょうど彼が『激情で錬磨された者、ナヒリ』を構築していた事で直近の優秀な赤の装備も調査済み!
結果デッキは速攻で完成した!
Sは最近買ったカードをまた買い直すこととなったw
生み出された本デッキは、ジェネラルの動きに寄せたシンプルな作り!
『シャグラト』ならではシナジーももちろん搭載してるぞ!
デッキリスト(2023.10)
【統率者】
7円《戦利品運び、シャグラト/Shagrat, Loot Bearer》
【戦利品(装備)】
〇強化
30円《血鍛冶の戦斧/Bloodforged Battle-Axe》
10円《グレートアックス/Greataxe》
400円《巨像の鎚/Colossus Hammer》
10円《殴打骨/Batterbone》
10円《梁町の殴り棒/Beamtown Beatstick》★
30円《頭蓋囲い/Cranial Plating》
30円《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
30円《聖域の刃/Sanctuary Blade》
30円《猛火の太陽鋼/Blazing Sunsteel》
50円《卑劣漢の大鎌/Scythe of the Wretched》
10円《先祖の刃/Forebear's Blade》
30円《悪鬼の鞭/Fiendlash》
7円《憑依の外套/Haunted Cloak》
80円《卓越の印章/Sigil of Distinction》
30円《アージェンタムの鎧/Argentum Armor》
〇アド
212円《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
50円《人体改造機の冠/Transmogrant's Crown》
10円《強欲の護符/Avarice Amulet》
45円《精霊信者の剣/Sword of the Animist》
〇シナジー
7円《ルーン刻みの鍾乳石/Runed Stalactite》☆
10円《不定形の斧/Amorphous Axe》
〇フィニッシャー
20円《ヴォーパル・ソード/Vorpal Sword》
380円《ワンド・オヴ・オルクス/Wand of Orcus》
〇妨害(+外して効果)
30円《怒りの神、トラルフ/Toralf, God of Fury》
50円《鎖鎌/Kusari-Gama》★
20円《目つぶしの粉/Blinding Powder》
10円《手裏剣/Shuriken》
100円《必殺の三叉矛/Surestrike Trident》
80円《ロスロリアンの刃/Lothlórien Blade》☆
〇その他
7円《速足のブーツ/Swiftfoot Boots》
【シナジー】7枚
20円《雄牛のやっかいもの/Taurean Mauler》
20円《変わり身ののけ者/Changeling Outcast》
80円《仮面林の結節点/Maskwood Nexus》
30円《戦慄衆の侵略/Dreadhorde Invasion》
7円《黒門からの出撃/March from the Black Gate》☆
7円《カイル・アンドロスの陥落/Fall of Cair Andros》
22《棍棒での殴り合い/Bludgeon Brawl》★
【妨害】7枚
20円《過酷な指導者/Harsh Mentor》
100円《虐殺のワーム/Massacre Wurm》
30円《狂気の種父/Sire of Insanity》
7円《蔓延する蛮行/Widespread Brutality》★
30円《力ずく/By Force》
50円《減衰のマトリックス》
124円《乱動する渦/Roiling Vortex》
【アド】6枚
30円《血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon》
200円《夜の囁き/Night's Whisper》
20円《血の署名/Sign in Blood》
150円《命取りの論争/Deadly Dispute》
7円《骨読み/Read the Bones》
43円《吸心/Syphon Mind》
【サポート】4枚
10円《ブリキ通りの重鎮、クレンコ/Krenko, Tin Street Kingpin》
80円《アヴェルヌスの憤怒、カーラック/Karlach, Fury of Avernus》
180円《願い爪のタリスマン/Wishclaw Talisman》
7円《日の出とともに/Rising of the Day》
【マナ加速】12枚
7円《鋳造所の検査官/Foundry Inspector》
30円《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
80円《太陽の指輪/Sol Ring》
30円《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》
80円《連合の秘宝/Coalition Relic》
49円《ラクドスの印鑑/Rakdos Signet》
7円《極楽の羽ばたき飛行機械/Ornithopter of Paradise》
30円《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
7円《統率者の宝球/Commander's Sphere》
30円《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》
10円《雑沓する墓所/Crowded Crypt》
13円《面晶体の記録庫/Hedron Archive》
【土地】34枚
50円《バラド=ドゥール/Barad-dur》
2円《興隆する湿地帯/Thriving Moor》
250円《マイコシンスの庭/The Mycosynth Gardens》
《沼》 16枚
《山》 15枚
デッキコンセプト Ver S
基本のコンセプトは『シャグラト』に装備を付けて殴るシンプルなもの。
コンバットを補助する強力な装備が多数採用されている。
特に『シャグラト』は装備コストを踏み倒せるため、「装備を外して効果を発揮する」装備の能力も低コストで活用すことができる。
本リストの個性的な要素の1つだ。
火力を飛ばすカードが多いため、本リストでは除去や顔面火力として採用されている。
ただ特別強力なものを除き、キャストや装備コストが重い装備はあまり採用されていない。
理由は単純明快!
ぶっちゃけ”重い装備”という存在が強くないからだ!
たとえEDHであっても装備のコストは大きなテンポロス。
踏み倒せるとは言え1ターン最大1回の『シャグラト』に激重装備を積み過ぎるのは禁物だろう。
加えて要である『シャグラト』の能力は装備数参照。
攻撃の圧を高めるためにも、次々装備をキャスト&装備すべき。
結果、軽くて強い装備もしっかり採用されている。
パーマネント除去回避や復帰の難しい色なればこそ、攻撃力全振りの構成というわけだ。
潔くいこう!
次に『シャグラト』ならではのシナジーについて紹介しよう。
『シャグラト』のもう1つの能力、”装備数オーク動員”。
一気にサイズの大きいトークンを供給できる(可能性がある)のが強みだろうが、いかんせん準備が大変。
大きくするペースも決して早くないというジレンマがある。
ただ動員で重要なのは、”カウンターが乗る”点そして”軍団はクリーチャー・タイプである”という点だ。
つまり”多相は軍団でもある”のだ!!
ゆえに!
『変わり身ののけ者』はブロックされないオーク軍団だし、『不定形の斧』を拾った『シャグラト』はオーク軍団でもあるのだ!!
そして複数の軍団をコントロールしていた場合、動員時には「好きな軍団を選んでその上にカウンターを載せることができる」ため、状況に応じて適切なクリーチャーを強化することが可能となる!
『シャグラト』でのジェネキルも余裕(現実的)というわけだ!
その他小ネタや、構築で意識されている点に触れておく。
まず妨害の一部は相手のライフを削れる手段、そして回復を阻害するカードが採用されている。
殴りジェネラルなればこそ、統率者ダメージに頼りすぎるのは悪手。
単体である程度相手のライフが削れるカードを採用しておくことで準備の負担を軽減し、コンバットの奇襲性、特に回避能力付与装備の価値を高めているというわけだ。
他の特徴として、黒の優秀な軽量アド源がしっかり採用されている。とてもえらい。
いつ引いても強いカードではあるのだが、軽量で小回りを重視した採用の理由は、序盤の安定感や主行動の隙間での使用を想定してだろう。
ぶっちゃけ『シャグラト』は重い。
というのも、本体の4マナも問題ではあるのだが、『シャグラト』当人はただの4/4である。
攻撃で自分が死なないよう装備を用意するのもなかなか苦労する要素だ。
ここでしっかり回避能力やタフネス強化ができないと攻めあぐねることになってしまう。そういった状況を防ぐためにも、序盤から動きを下支えする体制がとられているわけだ。
また赤のルーティング系ではない所に、リソースを大切にすべきという意識が感じられる。速度目的ではなく、墓地のファクト活用が苦手な赤黒ならではのよく考えられたチョイスだろう。
数多の選択肢がある中、アド源1つで見えてくる拘りがあるので面白い。
自分のデッキもここまで拘っていきたい所だな。
7円ジェネラルズ最強??!
本企画の4名が出そろい争った結果・・・
なんと!本リスト『シャグラト』が勝利しました!!!
拍手!!!
MVPは『殴打骨』君です。絆魂は最強。
そのまま遊んでみた感想などを紹介したいと思う。
走り出しはどうしても悠長だが、『シャグラト』が攻撃できる体制になれば当然対処は必須。
毎ターン3ずつ大きくなるだけで十分に脅威だ。
あとは装備デッキらしく、クリーチャー除去に対し残った装備を有効活用してくるわけだが、このリカバリー面でやはりオーク軍団を用意できる点は強力だった。
更地に『シャグラト』を立て直した時、最低限のブロッカーがついてくる安心感はなかなか大きい。そして敵からするといやらしい。
これのおかげで1ターン早く攻撃できている印象だ。
結果戦い方はやはりラクドスらしく、全体をちょうどよく削り、ここぞのタイミング巨大オーク軍団+『シャグラト』に回避能力を付与して削りきる形になりそうである。
相手ライフの削り方は数多ある最強の色だし、復帰方法もリアニや速攻など方向性はあるだろう。
『シャグラト』ファンがいれば、ぜひお好みでさらなるアレンジを加えてほしい。
おすすめカード・おされカード
〇梁町の殴り棒/Beamtown Beatstick
機械兵団の進軍で突如登場した強力装備。
コモンとは思えない性能をしている。
この軽さで得られる能力としては破格と言えるだろう。
序盤に出せてアドを稼げる。そして威迫がえらすぎる。
誰につけても強い。直近の超おすすめ装備だ。
〇鎖鎌/Kusari-Gama
重いだけある、とんでもない除去系装備。
これをつけて殴れば実質アンブロだ。
つまりブロックせざるを得ぬタイミングで通せれば、相手の猶予を確実に奪うことになるだろう。
ブロッククリーチャー与えたダメージ分防御プレイヤーの他クリにダメージが飛ぶため、1体ブロックすれば装備クリのパワー分、n体ブロックしたなら”割り振ったダメ”*”ブロッククリ数”のダメージが飛ぶ。
概ねパワー数と考えて差し支えない。
一方的除去を求める殴りデッキにぜひ。
〇棍棒での殴り合い/Bludgeon Brawl
ファクトが全部装備に変わる驚きのエンチャント。
なんとたったの3マナ。
対戦相手のマナファクトも装備することが可能だ!
但し『シャグラト』は装備しているだけなのでマナが出せたりはしない。
中終盤のマナフラ受けになるほか、重いファクトを『シャグラト』で装備すれば全く馬鹿にならない。
また0マナの「宝物」や「手掛かり」を装備すれば装備数、つまり動員数稼ぎになる点も高相性。
全世界の『シャグラト』使いにぜひ採用していただきたいカードだ。
〇蔓延する蛮行/Widespread Brutality
灯争大戦の火力除去。
軍団のパワーを参照する。
上記の多相化シナジーと相性が良いうえに、オーク軍団のパワーアップが見込める装備とも相性が良い。
ダブルで高相性な”実質相手だけ全除去”。
そして4マナと軽い点がトリプルで素晴らしい。
シンボル要求も装備デッキならば抜け道は多い。
攻防隙の無い超高相性カードだ。
デッキコンセプト Ver J
まず先に残念なお知らせ。
先月~今月とJ氏の都合がつかなかったため、デッキリストを用意することができなかった。
ので代わりに「自分が組むなら入れるかなカードやコンボ」を聞いてきたので紹介するぞ!
①グリセルブランドの仮面/Mask of Griselbrand
確かに。なるほど絶妙な所。
「強いけど重いよなぁ」と感じていた所が『シャグラト』には大変に相性が良い。飛行絆魂も最高だし、死亡時のアドという点もうれしい。
ライフが削られるはご愛好。
装備デッキ以外でも活躍が見込めるおすすめカードだ。
②家庭と故郷の剣+心臓貫きのマンティコア
楽しい!!夢いっぱいのコンボ!
でかいオーク軍団を用意=装備をいっぱいつけた『シャグラト』で殴っている、十中八九過剰ではあるのだが楽しさには代えがたいw
コンボは夢いっぱいだが、剣は言わずもがな、壁を減らさない投げ飛ばしも装備と高相性で十分に強力だ。
こっそり忍ばせて不朽で度肝を抜いてやるのも一興だろう。
③アイレンクラッグ/The Irencrag
最近突然環境に現れた強力2マナアーティファクト。
アンタップインでかつマナフラ受けになるまるまるカード。
素直に強い。
装備デッキを検討したことのある諸君なら、「2マナ装備3:+3/+3」が既に十分採用圏内であることに気づくだろう。
装備デッキならばぜひ採用したい最近のおすすめカードだ。
「統率者にあと少し打点がほしいなぁ」といったデッキや、マナを少し余らせがちな大型クリーチャーデッキにもおすすめしたい。
おわりに
装備ばっかりのデッキに思えて、けっこう掘り出し物があった人もいるのではないだろうか?
しばらく強い装備がなかなか増えない時期が続いたが、最近軽くていい仕事をする装備が増えてきている。
動きの変化やサブのアド源として、この手の装備を採用してみるのも一考の余地ありだ。ぜひ試してみてほしい。
余談だが我々は身内でばかり遊んでいるので、「それいいね!強いね!」となったカードは速攻で共有される。
そしてあちこちで見るようになり「おいおい、環境の多様性を損なってるよ!強カードか??!」となるが環境が特殊すぎて全くそんなことは無かったりする。
だけどね、強いと思うんですよ。
数多のカジュアルデッキが作られている筆者卓ではそれはもういろんなカードが使われているわけだが、そんな中でも「強いカード」があるのだ。
実際値段が上がってしまい使えなくなったカードも少なくない。
そんなカードをいち早く発見できるのが本記事の隠された魅力だ!
本デッキ紹介がカジュアルデッキ流行カード発掘の一助になれると信じている。(本当かぁ?)
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