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【EDH】初手からリーチ?!! 5KEDH 鉄の玉座の工作員(背景)&ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン

 今回はN氏の最新デッキ、コンボ特化のオルゾフカラーデッキを紹介する。主役となるのは「バルダーズ・ゲートの戦い」で登場した背景選択・統率者だ。

 『ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン』はETBで自パーマネントを一時追放し、パーマネント数の1/1兵士を出す伝説の人間・戦士だ。

 『放逐する僧侶』と類似の能力だが、対象は自分のパーマネントのみで、追放した数だけトークンが生成される。
 明滅・トークン生成・クリーチャー生贄とあらゆるコンボができそうだが、なんとこいつ1枚コンボが存在する

 それだけでも強いのに、背景選択で色&初手の追加が可能なうえ、フィニッシュ手段も”背景”の中に存在する
 『鉄の玉座の工作員』を背景として選択し、全力でコンボを狙ったのが本デッキの統率者&背景の組み合わせだ。

 つまり、統率者と1枚で無限ループが組める上に、追加で初手からフィニッシュ手段まで確保できているという椀飯振舞な統率者なわけだ。
 EDHというゲームの構造上非常に強い部類に入るだろう。
 
 さてそうなるとお察しの通り、ヘイトはゲーム開始前からとんでもないことになる。5Kの制約も重くのしかかる。オルゾフでいかにして走り切るか、耐えきるのか、デッキ構築の見せ所だろう。

 ヘイトを耐え抜きコンボを押し通せ!
 オルゾフのコンボ特化デッキを紹介する。

【訂正とお詫び】
 2022.9月から2ヶ月の間、『ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン』を『ゴライ”アス”の養子、アブデル・エイドリアン』と間違って記載しておりました。
 ファンの方々、及びアブデル・エイドリアン氏に対し深くお詫び申し上げます。ほんますまんかった・・・


5KEDH 鉄の玉座の工作員(背景)& ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン

【統率者&背景】
    7円《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン/Abdel Adrian, Gorion's Ward》
    7円《鉄の玉座の工作員/Agent of the Iron Throne》
【コンボパーツ&サーチ】
180円《動く死体/Animate Dead》
680円《ネクロマンシー/Necromancy》
  54円《レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder》☆
  80円《守護フェリダー/Felidar Guardian》☆
  30円《修復の天使/Restoration Angel》☆
160円《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》☆
  20円《臓物の予見者/Viscera Seer》20
220円《アシュノッドの供犠台/Ashnod's Altar》
130円《願い爪のタリスマン/Wishclaw Talisman》★
【フィニッシュ手段】
  20円《死体騎士/Corpse Knight》
  50円《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》
  10円《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
  80円《群の祭壇/Altar of the Brood》
【アドバンテージ】
  68円《前兆の壁/Wall of Omens》
    7円《神憑く相棒/Spirited Companion》
150円《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》★
220円《夜の囁き/Night's Whisper》
  10円《骨読み/Read the Bones》
360円《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
    7円《ペガサスの守護者/Pegasus Guardian》
150円《儚い存在/Ephemerate》
    8円《雲隠れ/Cloudshift》
  10円《大司法官の扉/Justiciar's Portal》
【妨害・耐久】
  32円《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
  23円《叫び大口/Shriekmaw》
    5円《石角の高官/Stonehorn Dignitary》★
  10円《赦免のアルコン/Archon of Absolution》
  80円《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》
  10円《カラスの仕返し/Revenge of Ravens》
  50円《大群退治/Vanquish the Horde》★
150円《流刑への道/Path to Exile》
  99円《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
    2円《解呪/Disenchant》
    2円《塵への帰結/Return to Dust》
    7円《浄化の印章/Seal of Cleansing》
  20円《過大な贈り物/Generous Gift》
150円《盲従/Blind Obedience》
  90円《領事の権限/Authority of the Consuls》
  24円《呪われたトーテム像/Cursed Totem》
290円《沈黙/Silence》
  20円《マナの税収/Mana Tithe》
  20円《戦慄の復活/Dread Return》
  20円《掘葬の儀式/Unburial Rites》
【マナ加速】
  70円《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》
    2円《コーの地図作り/Kor Cartographer》
  39円《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
  34円《太陽の指輪/Sol Ring》
  47円《友なる石/Fellwar Stone》
  50円《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
  50円《聖列のタリスマン/Talisman of Hierarchy》
  20円《オルゾフの印鑑/Orzhov Signet》
    7円《精神石/Mind Stone》
  10円《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
  80円《思考の器/Thought Vessel》
  20円《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》
120円《連合の秘宝/Coalition Relic》
180円《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》
    7円《統率者の宝球/Commander's Sphere》
180円《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》
150円《スランの発電機/Thran Dynamo》
    7円《面晶体の記録庫/Hedron Archive》
    2円《夢石の面晶体/Dreamstone Hedron》
【土地】
7円《統率の塔/Command Tower》
《平地20
沼15
4962


デッキコンセプト

 本デッキのコンセプトはタイトルの通りだ。『アブデル・エイドリアン』&1枚のコンボを常に狙っていく。

 まずコンボについて解説しよう。

 『アブデル・エイドリアン』のコンボは世界喰らいのドラゴンと酷似している。

 条件は『アブデル・エイドリアン』が墓地にある状態で、『動く死体』or『ネクロマンシー』or『Dance of the Dead』(リアニエンチャント)を用意するだけだ。

 ①「リアニエンチャント」で『エイドリアン』をリアニメイト
 ②『エイドリアン』のETB能力で「リアニエンチャント」を追放
 ③エンチャントが外れて『エイドリアン』が死亡するため、追放した「リアニエンチャント」が戦場に戻る
 ④「リアニエンチャント」誘発 ⇒ ①に戻る

 『エイドリアン』をリアニするだけで無限ループが可能であり、これだけで無限兵士トークンを生成することが可能だ。

 ここに『鉄の玉座の工作員』があれば対戦相手のライフは消し飛ぶし、クリーチャートークンはいくらでも悪用可能だろう。そうでなくてもターンを回せばトークンで蹴散らすことが可能だ。

 本デッキはこの強力なコンボを初手から握り、通していくデッキだ。

 コンボについて、他にも強みがあるため触れさせてほしい。

 上記コンボは世界喰らいのドラゴンの時から『納墓』と合わせて3マナコンボであったため、cEDHですら活躍していた奇襲コンボだ。
 まず「パーツが軽い」という元々持っていた強みがある。
 
 そして『エイドリアン』の場合既に統率者領域にいるため、探すカードは1枚で良い。フィニッシュ手段も背景で用意済みだ。

 逆に言うと統率者領域から唱える必要があるためコンボとしては重くなっているが、この場合「『エイドリアン』が墓地にいれば良い」という点が非常に高相性で強いポイントとなる。

 墓地にいてほしくないため実質カウンター対策である上に、除去したくないため強力なブロッカーになるためだ。
 さっさとライフを削りたい5000円環境ではこの点が非常に強力と言えるのではないだろうか。

 自分がコンボに入る時にはサクり台で墓地に送ればよい。墓地に落としておけば背景と合わせても5マナでコンボに入ることができる

 そして世界喰らいのドラゴンとは異なり除去妨害にリスクは無く、白のおかげでエンチャントサーチやコンボ対策も可能だ。赤が無いことで瞬間的マナ加速を使用することはできないが、そこは妨害で時間を稼げば良いだろう。
 また”明滅”とシナジーがある色である点は、統率者が初手にあることをより強く生かすことにつながるだろう。

 なるほど色的にも強みがある統率者と言うわけだ。

 「で、デッキには何を採用してるの?」という点にやっと触れるわけだが、N氏の選択は今回も堅実。
 役割で分類すると内容は非常にシンプルだ。

 コンセプトは、「『エイドリアン』を主軸としたシナジーで盤面を固め続け、致命傷を除去して耐えきる」形だ。


 まず「マナ加速19枚」
 「初動を確実にするため」「1ターンでコンボのために動けるマナ数を確保するため」などが主な理由だ。
 マナフラしたらアドに変えられるタイプを多めに採用しているのは5000円ならではだろう。
 『エイドリアン』のETBでマナファクトが兵士に代えられる点は重要なので覚えておこう。

 次いで「妨害・耐久20枚」
 ほとんどが耐久寄りのカードで、コンボパーツを引き込むための時間を確保すべく採用されている。
 これは「最速でのコンボよりも有利な状況を作ってから通したい」「ヘイトを捌き切って勝ちたい」というN氏の思惑が色濃く反映された結果だ。

 採用の特徴として、『エイドリアン』で明滅させて強いパーマネントが意識して採用されている点はおもしろい。本デッキの個性的な部分と言えるだろう。
 色的にETB除去パーマネントが少ない点は大変に惜しいところだが、上記の通り白が明滅と高相性であるため、できることはかなり多い。

 これらを出して初動を妨害し、『エイドリアン』で追放しておきながらトークンと共に壁にするのが本デッキの理想的な動きだ。

『エイドリアン』を追放して戻ってきた時『エイドリアン』で追放すると
非常においしい 

 残すはコンボパーツとシナジーカード達だ。
 本構築では明滅呪文をある程度採用している。これは戦場にいる『エイドリアン』を有効活用して盤面をさらに固める効果を狙ったものだ。

 パーツがなかなか揃わない時、『エイドリアン』を早々に墓地に送ってしまうのは少々もったいない。
 追放していた妨害を再利用したり、単純に兵士トークンを出して壁にしたりと、稼げるアドは全く侮れない。高相性カードというわけだ。

 そして『エイドリアン』を用いたコンボが他にも存在する点、背景に『鉄の玉座の工作員』を採用している点などから、サブのコンボも多数採用している。(シナジー強くて勝手に成立するとも言う)


〇レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder

 『レオニンの遺物囲い』元祖『エイドリアン』と言えば良いだろうか。『エイドリアン』が激重になった時狙っても良いし、『エイドリアン』にヘイトを集めて潜っても良しだ。


〇変位エルドラージ/Eldrazi Displacer

 3マナ以上出るファクトを『エイドリアン』で追放しておくことで、『エイドリアン』を明滅させるたびに『変位エルドラージ』用のマナを確保できるため無限ループが成立する。
 そうでなくても3マナで兵士が供給できるため高相性と言えるだろう。


〇守護フェリダー/Felidar Guardian
 & 修復の天使/Restoration Angel

 『守護フェリダー』+『修復の天使』で互いに明滅を続けられる。単純に明滅できる高相性パーマネントであるため本デッキとは非常に相性が良い。
 
 『エイドリアン』の追放対象にこれらが混ざると、追放したものをもう1度明滅させることができる。逆に『エイドリアン』でこれらを追放できれば、『エイドリアン』を除去してもしなくてもリスクがある状況を作り出すことができる。爆アドというわけだ。

 これらのコンボもちらつかせつつ、パーツが揃うまで盤面を固め続けていこう。

 除去は十二分に採用しているため、致命傷や対戦相手の勝ち手段は十分に咎めることができるだろう。
 というか常にプレッシャーをかけ続けられるであろうため、必死に生き残っていこう


【補足】サーチ少なくね?
 筆者卓では「カジュアルプレイで”サーチ”の搭載を避けるプレイヤー」が多い。が、これは特にルール化しているわけではない

 今までのデッキもその傾向があったが、”推奨しているのか”というとそうでもなく、「デッキの動きを単調にしたくない」「いろんなカードを使いたい」「強ジェネラルと差別化するため」などの理由から、各自”自主的”に減らしているだけだ。

 つまり”宗教上の理由”なので、サーチが欲しくなったら好みで入れ変えていこう。各々が思う”ベストな構築”で遊んでほしい。


遊んでみた感想

 まず動きについて触れる。

 初動『エイドリアン』が壁になるわけだが、4/4ボディがけっこういやらしい。少なくとも「シスクリで序盤からこつこつ削る」というのは咎めてくる。

 加えてトークンの供給能力はかなり高い
 3~4ターン名に3体ほど展開してくる。結果打点はけっこう高く大変攻めにくい印象をうける
 チャンプブロッカーをすぐに用意されてしまうため、単体サイズを重視したデッキではプレッシャーをかけるのにかなりてこずるだろう。

 「まず『エイドリアン』のカードパワーが高い」という感想だ。

 加えてリストでも分かる通り、かなり構えてくるため大変いやらしい
 明滅でスカそうとしてきたり、キーパーツを除去されたりと対応して動いてくるためかなり硬い印象を受ける

 「このままコンボ通されて負けるやんけ!」となり大変あせる

 が、そこはオルゾフ。
 手札が減ってくると少々辛そうにしている。
(まぁ隙を与えないよう1対3でボコり続けているからではある)
 
 特にシナジーカードが不足してしまうとアドが稼げず、他プレイヤーのプレッシャーに対応しきれない苦しい展開を強いられる様子。
 ここは何とも「”オルゾフ”シナジーデッキ」らしい感じだった。


 とまぁ弱点はこれぐらいで、構造で見た時、根幹に『エイドリアン』を据えた耐久寄りデッキ構造は全く問題なさそうであった。

 パーマネントは先出しでも後出しでも良い。明滅シナジーは『エイドリアン』に使っても他に使っても良い。なんならマナファクトもパーツと言って良い。
 デッキ内のほとんどのカードにシナジーがあるため、”引きむら”という弱点はかなりケアできているだろう。そしてターンを稼ぎパーツが増えれば得られるアドはどんどん大きくなっていく。
 これを何度もできるのだから対戦相手はたまったものではない。

 特に本デッキリストは耐久型であるため、中終盤のこの動きで得られるアドは確実に大きくなる。この点は耐久型の本デッキリストならではと言えるだろう。

 特に2度目のキャスト以降は『エイドリアン』をどかしても退かさなくてもリスクがある状況を作ることができる。
 引いたパーツで臨機応変にこの状況を作っていくのはかなり熟練度を要するが、興味が出た方はぜひ挑戦してみてほしい。


 プレイで注意すべきと感じたのは、特に序盤の「『エイドリアン』キャストで何を追放するか」の選択だ。

 マナファクトを追放すると兵士は出るが次ターン以降のマナが減ってしまうし、常在能力の妨害パーマネントを追放すると効果が失われてしまう
 追放するパーマネントの選択にはかなり気を使う様子だった。
 とは言えこの点は、今後の展開を見据えて自由に調整すれば良い。本デッキを回していて一番楽しい所なのではないだろうか

 出た時・離れた時”両者”に動きがある統率者ならではの耐久力を見せつけられれば、勝利は目の前といった所だろう。

 攻め込まれるたび対応で動いて盤面が硬くなる「明滅系コンボデッキ」であり、プレッシャーを耐え捌き切って勝ちを通す、大変に戦いがいのあるデッキなのではないだろうか。
 (退場まで)常に自分中心でゲームが回ること間違いなしだ!(退場してくれ!(懇願))


おススメカード・おされカード

〇願い爪のタリスマン/Wishclaw Talisman

 なるほど納得のチョイス。
パーマネントのサーチであるため当然相性が良い。

 『願い爪のタリスマン』の「対戦相手がコントロールを得る」効果はサーチとは別に発生しているため、能力起動に対応して退かすことで、対戦相手に移動させずにサーチを行うことができる。

 本デッキでは起動に対応して『エイドリアン』を明滅させるなどして、対戦相手の所に旅立つ前にに回収してもらおう。

 『エイドリアン』を墓地に送った時もう1度サーチできるため2枚サーチすることができる。動きと能力がかみ合っており大変面白い。

 この点について、かなり複雑な動きをするのに説明が不十分だった。指摘してくれた「まるさん」氏に感謝申し上げる。


〇石角の高官/Stonehorn Dignitary

 ETBで戦闘フェイズを飛ばしてしまうサイ・兵士。
 コモンとは思えないカードパワーをしている。

 効果は累積するため、こいつを無限明滅すれば戦闘フェイズは永遠に来なくなる。フィニシャーにもなるポテンシャルを秘めている。

 逆に相手のコンバットを、『エイドリアン』で追放していたこいつで止めたい場合、第1メインの終わりに出しておかないといけないため注意だ。

『亡霊の牢獄』系も同様のため注意だ。”攻撃クリーチャー指定ステップ前”に戻しておこう。)


〇夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den

 なるほど感心の墓地回収カード。安くなったね君。
 『動く死体』を墓地に落としても全く安心できない

 本デッキでは2マナ以下の妨害パーマネントが多数採用されている。通常だとこれらは墓地にあまり送りたくないがルールスがいれば、これらをブロッカーに回したりできるようになる。
 出て仕事を終えていることが多い連中や、退かされた妨害パーマネントを墓地から使いまわせて弱いわけがないだろう。
 強さは構築で実証されている。


〇大群退治/Vanquish the Horde

 「イニストラード:真夜中の狩り」で登場した白版『冒涜の行動
 EDHでまず積んで良い強力なお守りの1つ

 冒涜の行動を使い慣れている卓ならその強さは言うまでも無いだろう。こいつらはEDHではほぼ常に限界まで軽くなるため、「全除去を撃ったターンに自身の展開」が可能となるのだ。
 全除去がいつも直面する「全除去を撃った人の復帰が1番遅れる」問題を解決している超優良カードであるため、EDHプレイヤーは『冒涜の行動』と合わせてデッキの数だけ買っておこうな。


おわりに

 今回は”統率者用新ギミック”の「背景」に触れたわけだが、まだ種類は少ないものの、結構いろんなことができそうで面白いと感じている。

 まず背景がそれぞれ「二つ名」風な名前なのが面白い
 「貴族生まれ」だったり「巨人育ち」だったり「イカさま師」だったりと、思い思いの二つ名をつけてストーリー性を持たせても良い

 現状ほぼ2色デッキとなるため背景色の影響が大きく、同じ統率者でも背景が違うと大きくデッキが変わる点は、構築の個性が出て楽しい要素だろう。


 またシナジー面でもできることはかなり多いと感じている。

 特に「この色が本来持たない能力」を与えられる点が大きい。まだ十分に精査できていないが、けっこう「今まで起こりにくかったシナジー」を初手に2枚用意して、無理やり暴れまわることができそうである。

 「統率者+背景」でシナジーを考えると候補はほとんど絞られてしまうが、「統率者+背景+デッキ内パーツ」だとできることは一気に複雑になる。
 これでできる動きの多くは、達成の難易度から今まで避けがちだった3枚コンボだ。

 複数枚のコンボはパーツの引きむらも出るため難易度が高く、本来狙う強みが薄い。しかしながら、そのうち2つが既に初手にあるならこれらを主要ギミックに据えるのも現実的になるのではないだろうか?

 マイナーカードにスポットが当てられそうな、考察しがいのあるギミックで今後が楽しみだ。
 個性的なデッキを私は心待ちにしている。

エンチャントリアニ系はどれもテキストに苦労が感じられるな

『ネクロマンシー』は対戦相手のクリーチャーも瞬速でリアニできる
対戦相手のソーサリーリアニに差し込めるため覚えておこう


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