【入門書】細胞検査士になったらどうすればいいの?現役検査士が解説します

細胞検査士認定試験も終わり、
去る12月19日、合格発表がありましたね!

速報ということですが
まあほぼ間違いないでしょう。
合格された方、本当におめでとうございます!!

ということで
これから実際にルーティンに入って行く人が多いと思いますが、ぶっちゃけ「どうすればいいの?」ってところが本音だと思います。

わかっているとは思いますが、試験のようには見れません。だって、その鏡検は「合否」を決めるものではなく「治療・命に直結」するものだからーーー。


ごめんなさい、ビビらせるつもりはありません。

ただ心構えとしては大きく変化するところなので、最初に書いておきたかったんです。ここを軽視した検査士に価値はありませんから。

さて、合格された方はこれから「細胞の沼」にどっぷりとハマっていきます。でもハマり方を間違えると底なし沼になり、ついには細胞診を嫌いになってしまうかもしれません。

そんなことにはなりたくないでしょうし、僕も細胞検査士の先輩としてそうなって欲しくありません。なので、noteに「細胞検査士になったらやること」をまとめておきたいと思います。永久保存版です。時代が変わってもきっとこれは変わりません。形態学である以上。

ということで早速本題に入っていきましょう。


■心構え・スタンス

これは先ほども書きましたが「患者さんの検体を見て、判定して、治療や健康に繋げる」ことが最優先であり、至上命題です。綺麗事じゃなく、これが本当にこれです。

これを達成するためならなんだってやってやる!くらいの気持ちでいましょう。

細胞診は当たり前ですが、顕微鏡を使って検査します。なので座りっぱなしですよね。これでは集中力も長時間は持続しません。した気になっていたとしても、それは幻かもしれません。

根性論でどうにかなる世界ではない…
ということはよーく理解しておきましょう。プレッシャーを感じながらやるので、試験の時とはまた違った汗をかくことになります。


なのでまあずは集中力をコントロールできる環境やワザを知っておきましょう。

その方法については・・・人それぞれだと思うので、自分に合った方法を見つけることが大事です(もし職場的にNGなら、そのNGをひっくり返させることも考えましょう)。


■細胞判定について

あまり長々書いても読むのに疲れると思います。
なのでみなさんが一番知りたいところを手厚く書きたいと思います。

試験的な見方と、実践的な見方で一番ギャップを感じるのが「判定に迷ったとき」です。

試験では判定に迷ったら「とりま悪性寄り(病変あり)につけとけ」がセオリーだと思います。そのほうが性格の確率的には上がりますので。

でもこれが実践となると、その判断で患者さんがやらなくていい治療をやることになるかもしれません。これが怖いんですよね、最初。なので見ているものは一緒でも、見ている側のマインドで判定がブレてしまいます。

これを解消するにはまずは「無理しない」が正解です。グレー(classⅢ)でもいいんです。それが今の実力であり、自分にできる限界なので。

背伸びをしても、何かが解決されるわけではありません。むしろ、プライドだけで背伸びした場合、大怪我することになります。

自分の限界は、悔しい思いをした分だけ伸びていきます。だから焦ることはないんです。じっくりいきましょう!

■どうやって所見書けばいいの?

さあ、だいぶ書く指もあったまってきて、いい気分になってきたのでビール飲みながら書いていきましょう。みなさんも、おつまみ片手に読んでいただければ!


初見どう書くの問題。たぶん、これも大問題。

「細胞」そのものを所見(どういう特徴か?)だけを書けばいいっていう世界線ではないのはもう細胞検査士になられた方ならわかっていますよね。

そう、トータルで書かないといけないんです。

でもそれがどう書けばいいかわからない・・・しかもローカルルールやら職場のルールやら、よくわからんルールが日本全国に点在するため、さらに苦しむことになるんですよね(だから転職組はそこで苦労をする)。

これを解消するには「先輩のをパクる」です。

いいですか?「見る」でもダメ、「真似する」でもダメ。徹底的にパクるんです。いわゆるTTPです。

「なんかそんなのカッコ悪いし、尊敬できない先輩のをパクっても…」って思っているそこのキミ!!いいですか、その尊敬できない先輩よりあなたはまだできないんです。少なくても「所見を書く」という行為においては。

まずはその場所のルールに慣れるためにパクってしまう。そこからオリジナリティを出して、最終的に自分の型を作ればいい。守破離ってやつですね。


■迷ったら本を見る?先輩に聞く?

これは性格にもよるかもしれませんが「百聞は一見にしかず」の逆です。どうせアトラス見ても、必ず忘れます。速攻で聞いた方がいいです。

不思議なことに、聞いた方が頭に残りやすいんですよ、こういうのって。

なぜなら「わからなかった」という悔しさを感じた直後に人から教えてもらうことで、その場の空気感だったり感触っていうのは、次その症例にあたった時に蘇ってきます。

別にアトラスを見ることを反対しているわけではないです。わからないことを自分で調べるってことも、とても大切なことなので。

でも、結局どういう人が伸びているかって言われたら「人たらし」的な人なんですよね。。。

ここはまとめちゃうと

「わからないことあったら▶︎人に聞く▶︎その後自分でも調べる」

が正解です。


■ということで張り切っていきましょう!

あんまり長々書いても疲れますし、読むのも疲れると思うのでここら辺にしておきたいと思います。

これから細胞検査士として活躍される皆さん、どうぞ張り切ってください。そして、たくさん失敗をして、その失敗を次に活かしてください。

失敗するのは怖いこと。でも失敗しないと成長はありません。

失敗はできるなら早い方がいいです。後になって「そんな失敗する??」とか言われてしまいますし、年数が経てば経つほど失敗に対する恐怖が増すので。。。

何事も経験です。

ということで文字だけになってしまいましたが、細胞検査士入門編ってことで書かせていただきました。いいですか?これはまだ入門編ですよ?

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