見出し画像

ARCHISS ProgresTouch TINYレビュー。英語配列キーボードに手を出した感想など。

コンパクトさは正義です。

画像1

先日、思い切ってARCHISS ProgresTouch TINYを購入しました。選んだのは英語配列/CHERRY MX静音赤軸(いわゆるピンク軸)です。本記事では購入に至るまでの経緯と、一定期間使ってみての感想をお伝えしたいと思います。英語配列だったりコンパクトサイズだったり、普段とは違うキーボードは気になるけど実際どうなのという方の参考になれば。


環境とかキーボード歴とか。

 先にお伝えしておくと、私はエンジニアでもなければ英語バリバリの外資系でもない、社内調整に奔走するいわゆる事務職のサラリーマンです。当然メールも資料作成もすべて日本語で、あえて英語配列を使う理由がない環境にいます。

キーボード歴としてはエレコムの薄型メンブレンキーボード等をいくつか経由して(当然日本語配列)、今は中古で安く手に入れたARCHISS ProgresTouch TKL 日本語配列/黒軸を半年ほど愛用しています。

筐体にずっしりとした安定感があり、タイピング感は素直でとても快適です。世間的には重い、疲れるなんていわれている黒軸ですが、もともと指の力が強いうえに一日に打つ文字量も大したことないためか全く気にならず、むしろその強い跳ね返り具合ががちょうどよいと思っていたくらいです。

 ただし、慣れてくると新しい刺激が欲しくなるのが人の性。「別のキーボードってどうなんだろ」なんて考えが脳裏をよぎったが最後、ひたすらキーボードを物色する日々が続きました。

小心者には「買う理由」が必要。

冒頭にある通り、最終的には特殊配列のコンパクトな英語配列キーボードを選択しました。決め手は単純、「今使っているキーボードと差別化できるから」。

もちろん、差別化だけを目的とするならもっと別の選択肢があります。(硬派な入力機器然とした ProgresTouch ⇔ RGBでギラギラなゲーミングキーボードとか、リニアな黒軸 ⇔ クリッキーな青軸とか)。ただ、仕事で使う可能性を考慮すると派手さは不要だし、在宅勤務をしているとオンライン会議で発言しながらメモ帳に打ち込むなんてシチュエーションも結構あり、クリック感よりむしろ静音性が重要です。

そういう意味では今の ProgresTouch TKLは非常に優秀で、キーボードを一台追加するもっともらしい理由がなかなか見つかりませんでした。重要度の低い機能が多く搭載されたキーボードを買うのはもったいない。でも新しいキーボードは欲しい……。

ProgresTouch TINYに変えて得られたもの。

そこで目をつけたのが「キーボード自体のサイズ」と「配列」、そして「軸」です。ここを変えられるのであれば(私的には)買う大義名分が出てきます。ProgresTouch TINYを選んだのはこの三点を満たせていて、しかも同じアーキサイト社の製品なので大はずれはなさそうという安心感もあり、ぴったりだったわけです。

まずはサイズ感。これには大満足でした。ProgresTouch TKLは横36.0cm x 縦14.0cmなのに対してProgresTouch TINYは横32.5cm x 縦11.0cmです。

画像2

(上)ProgresTouch TINY (下)ProgresTouch TKL

数値にすると大差ないように感じますが、実際にデスクに置いてみると差は歴然。横幅100cm、奥行60cmのあまり広くないデスクだと、この数センチの差がマウスやテンキーの配置に余裕をもたらします。キーボードを奥に少しずらせば手帳を置くスペースも作れます。

続いて配列ですが、日本語配列から英語配列に切り替える大きなメリットは無い、というのが本音です。例えば全角/半角の切り替えが煩わしく感じてしまい、Powertoyshttps://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/powertoys/)のKeyboard ManagerでCapsロックキーへ割り当てて解消することになりました。

EnterキーやBackspaceキーの形状が違うことに懸念はありましたが、実際使ってみると押し間違いはほぼ起きませんでした。「@(アットマーク)」や「_(アンダースコア)」の打ち方に工夫は必要なものの、登場頻度は高くないため、それほど問題にしなくてよさそうです。変換/無変換キーの有無も、もともとの使い方によると思いますが、spaceキーが長くて押しやすいというメリットで一応相殺できている感じ。

軸に関しては大満足です。静音赤軸はその名の通り非常に静かな打鍵感です。黒軸で感じていたキーが戻ってくるときの響くような金属音が抑えられていて、通話しながらのタイピングに抵抗がなくなりました。

総じてTINYの使用感には満足できており、購入前の不安は杞憂となりました。

結論と余談。

つまるところ、「英語配列に乗り換えるハードルは意外と低いよ! せっかくならサイズや軸を変えてみると満足度あがるかも!」というのが結論です。

今後はTINYをメインで使いつつ、気分でTKLも使いながら両配列の習熟度を上げていきたいと考えています。取り外し可能なUSB mini-Bでの接続なので、気軽に交換できるのがGood。

余談ですが、キーキャップを変更することで所有感も上乗せでき、満足度がさらに向上するのでお勧めです。とり急ぎ、矢印キーをアーキサイト社純正のカラーアクセサリーキーキャップ(https://archisite.co.jp/products/archiss/kbp/pbt-color-keycap/)に変更しています。黒一色の武骨さにオレンジ色がアクセントとなり、とてもいい感じじゃないでしょうか。

純正キーキャップはABS素材なので、ゆくゆくはPBT素材のキーキャップを探してまるっと付け替えてみたいところ。

※なお、ProgresTouch TINYは右shiftキーが2.25U、ウィンドウズキーが1Uと特殊な大きさになっているため、社外品のキーキャップのフルセットと組み合わせる場合は注意が必要です。

いい機材を手に入れたので、あとは私自身のスキルアップですね。タッチタイピングの練習しなきゃなぁ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?