摩訶不思議中国。

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中国といえば、
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旅の中で、一刻も早く通過してしまおうと思っていた場所。
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当時のイメージといえば、

ドラゴンボールやらんま1/2や水墨画で見る神秘的な風景か、

メディアによる負の情報か・・。
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どちらかにしてもベトナムから入国してチベットを超え、

ネパールに入国するまでを、
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中国のフリービザでの滞在期間、2週間ですーっと駆け抜けるつもりだった。

すーーーーっと。
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しかし、いざ入国してみると、

なかなか抜け出せない。
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選ぶことなく入る食堂はどこも美味しいし、

人は妙に温かいし、奇想天外なことに驚愕する日々。

この旅で唯一、2度訪れた場所でもあり、

最も長期間滞在して、大好きになってしまった国。
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積極的に知ろうとせずに、

ぼくが持ち込んだイメージは無礼なものだった。
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奇跡的な風景、

多くの民族から、
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人間の悪意の痕跡としかいえないようなものまで、
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不合理も矛盾も、

人間性も、非人間性も、

ぜんぶ、

呑み込んで咀嚼してしまうような、
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驚嘆して、笑って、怒って、泣ける国。
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まさに、

摩訶不思議中国。
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