砂漠の遊びかた。
タクラマカン砂漠遊び。
見わたすかぎりの砂漠に、
夜になるとぽつりぽつりと灯りが浮かぶ。
見わたすかぎりの一面の砂漠と思った場所にも、
人の奇蹟が在る。
あの一軒では、食事をしていたり、読書をしたり、思索したり、打ち明け話をしたり、
それぞれの糧を求めて、それらの灯りは、ぽつりぽつりと光っていた。
特につつみしやかな灯りに、静かに思いを馳せる。
数えられる程度の灯りと数え切れない程の閉ざされた窓々、
そこに眠る人々、雲に隠れた星々が存在することだろう。
思うことなく思う。
ぽつりぽつりと光っているあの灯りたちと、
心を通じ合わせることができたなら、と。
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