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イライラが止まらない時の対処方法

 こんにちは。

 先週、中央競馬でこんな残念な事件がありました。

1、返し馬での幅寄せ、暴言事件の経緯と思うこと

 記事に阪神6Rの馬場入場後、返し馬の際に藤懸騎手に対して馬で幅寄せし、鞍上がラチとの間に挟まれそうになった。その際、粗暴な発言も行った。と書いてありますが、競馬をしていない人にとってはわかりにくいと思うので、別の例で例えるます。

 馬を車に変えて例えると、運転中に割り込まれたことに腹を立てて煽り運転、幅寄せした挙句、相手の車を止めて運転手に暴言を吐くようなものです。かなり悪質なことがわかると思います。

 この事件は、阪神2レースの件が発端となって、本人の中で処分が納得いかず、消化しきれずにことに及んだと記事には書いています。

 複数の騎手から証言があったことを踏まえ、日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20号により、「競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行のあった者」として翌日の4/25から14日間に騎乗停止処分を科しました。

 この開催日翌日というのが、非常に重く翌日日曜日となると乗る馬や騎手もすでに決まっているため、代わりの騎手にすぐに依頼をかけないといけません。斜行で他の馬に迷惑をかけて騎乗停止ということはよくありますが、この場合は翌週の開催からなので、迷惑をかけることには変わりありませんが、多少余裕を持って代わりの騎手を探すことができます。翌日から騎乗停止というのが、いかに重い処分なのかがわかると思います。

 また、過去に採決事件として思い浮かぶのが、この出来事です。北村友一騎手が2013年の11月に審議対象になった北村友騎手が裁決室に呼ばれた際、決定に納得できずに机を持ち上げて倒すという前代未聞の出来事です。今や、クロノジェネシスという日本を代表する馬の主戦騎手を務めるトップジョッキーになっていますが、机を持ち上げて倒すという事件以来、北村机とネットでは揶揄されています。

 今回の件岩田騎手の件も北村騎手の件も、怒りの吐口の対象となったのが、人か物(机)かの違いがありますが、その時の感情に任せて奇行に走ってしまったという点は共通です。

 騎手というのは、レースに出て結果を出せなかったら騎乗機会が減少しますし、レース中は落馬による大怪我のリスクも伴うので非常にナーバスになってしまうのも無理はありません。ただ、これは私たちが車を運転しているときや仕事をしている時もおなじだと思います。

 今の私たちの生活空間には、多くの人が、さまざまな考え、思惑を持って生活しているので、自分のうまくいかないことが起こるのは当然起きます。そんな時、対処方法を間違えると人としての信用を失います。今回の件は、そのことを改めて思い知った事件です。

 では、自分の怒りが湧いた時の対処方法としてどのようにすればいいでしょうか。書いていきたいと思います。

2、怒りの対処方法

 まず、怒りの感情に身を任せて周りや特定の人に怒りをぶちまけたり、運転中では煽り運転やパッシングなどの行為をするのは論外です。

 煽り運転には、法律が改正され非常に厳しい罰則が課されました。一般道で煽り行為を行なった場合は、3年以下の懲役、または50万円以下の罰金、高速道路で車両を停止させるなど著しい危険行為に及んだ場合は5年以下の懲役、または100万円以下の罰金、ともに免許取り消しという行政処分も課されます。そして、2年または3年(高速道路で車両を停止させるなど悪質な行為に及んだ場合)の欠格期間(免許の再取得する権利のなくなる期間)という厳しい罰則もついています。

 つまり、煽り運転で検挙されてしまったら、運転を仕事にしている人は運転の仕事から外される、もしくは最悪解雇されてしまい仕事を失ってしまいます。解雇には至らなくても、社会的な信用を大きく失うのは間違いないでしょう。

 では、怒りの感情をそのまま押し殺して気丈に振る舞うのがいいのかというとそれもあまり良くありません。怒りというのは、人間の自然な感情の一つでそれを押し殺したまま過ごすと、モヤモヤが溜まり最終的にはうつ病に至ってしまうでしょう。

 詳しくは下記記事をご覧ください。

 基本的には、怒りの感情が湧いてきたら、まずその感情を受け止めることが大事です。そして、感情に身をませるまま行動するのではなく、自分自身を第三者の視点で客観的に見ることが大事です。なぜ、客観的に見ることが大事なのかというと、怒りの感情が自分の中で沸き立っているときは視野が非常に狭くなりその場で怒りを解消しようとして誤った行動をしてしまうからです。今回の馬の幅寄せ騒動もそうですし、煽り運転やパワハラ、DV、虐待など全ての問題がここから端を発していると思います。

 とはいえ、そんな自分にとって切羽詰まっている状況でそんな理性的な判断はできないよという人も多いかと思います。なので、まず現状を受け入れて一呼吸おいて、一度自分の置かれている状況を整理することが大事です。例えば、仕事のミスで上司に怒られた時は、まず自分がミスしてしまったという現状を受け入れます。そして、ひとまず水を飲んだり、デスクから離れることで気分を落ち着かせます。そして、少し気分が落ち着いたら、仕事でミスした原因を考え再発防止策を考えるというのが大切です。

 ポイントは①まず今の状況を受け入れる(過去起きてしまったことを変えることはできません)②一度その場所を離れて気持ちを落ち着かせる③事実を客観的な視点で見つめてどう対処するかを考えるというのが大切です

 これは、仕事のミス以外でも車の運転中などにも使えます、第3者の運転する車が強引に車線変更して割り込んできて、イライラがどうしようも無くなったら、一度コンビニなどの駐車場に車を止めて、まず今の車の運転という状況を止める。もし、それが無理ならラジオをつけたり、好きな音楽をかけて気持ちを一度整理する時間を作離、現状の状況を整理する時間を作ることが大事です。

 そうすれば、割り込まれたという事実を整理して考えることができます。相手も時間がないなど色々焦っていたんだろう、それかサイドミラーの死角があったかもしれない。自分が運転していても同じようなことがあるし、お互いさま。気持ちに余裕を持って運転していれば事故も起こらないだろう、と事実を整理することができます。

3、まとめ

 以上、先週中央競馬で起きた残念な事件から怒りの感情との付き合い方を再度考えてみました。

 今は、新型コロナ感染拡大と行政と国民間の対立などで色々神経質になっている人も多いと思います。新型コロナウイルス発生から1年以上経っているのに、去年と同じ外出自粛、ステイホームと国民に要請ばかりで、一方で東京五輪の開催強行は矛盾していると国や自治体の政策にイライラしている人も多いでしょう。また、東京の若者の路上飲み🍺の映像を見て、こんな行動が感染を広げているんだとお怒りの方も多いでしょう。

 ですが、イライラしたところで基本的に他人の考えや行動を変えることはできません。今の新型コロナ拡大という事実をまずは受け止め、それを受けて自分自身がどんな行動をとればいいのか考えて行動することが大切だと思います。

 記事は以上になります。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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