阪神J F & 香港国際競走 レース回顧

こんにちは。

昨日、国内外でGⅠ5レース行われたのでそのレースについて回顧したいと思います。

1、阪神JF レース回顧

ハロンタイム 12.2 - 10.4 - 11.5 - 12.3 - 12.6 - 12.1 - 10.9 - 11.8
上り 4F 47.4 - 3F 34.8 勝ちタイム1.33.8

まず、国内で行われた阪神J Fのレース回顧を行います。

スタート直後、1番人気のナミュールはスタート直後に出遅れ。これは、結果的にかなり痛かったです。ゲート入りも渋っており、少し嫌な予感がしましたが、結果的に出遅れとなってしまいました。

レースは、ダークベイジ、トーホウアラビアンの2頭が3番手以降の馬を離して逃げる形となりました。

人気では、ウォーターナビレラが3番手につけ、その他の人気馬は中団に位置取る形になりました。

3F通過は34.1-5F59.0というやや早い流れで前2頭が後続の馬を放す形になりました。

最後の直線、各馬内外に広がっての追い比べとなりました。先に抜け出したのは、ウォーターナビレラ。馬場の真ん中外から先行粘り込みを図りましたが、外からサークルオブライフ、馬場の真ん中からラブリーユアアイズが脚を伸ばして、さらに最内を突いたナミュールも脚を伸ばしてきました。

最後は、外のサークルオブライフの脚色が勝り、先頭でゴールしました。2番手は、最後にウォーターナビレラを差したラブリーユアアイズが上がりました。ウォーターナビレラも3着に粘り、4着に1番人気のナミュールが入りました。

勝利したサークルオブライフの最後の外を回っての末脚はお見事でしたね。各馬内と外で大きく進路が分かれましたが、Mデムーロ騎手は慌てずに外の進路を選択し、前走のような鮮やかな末脚を披露しました。

これで未勝利戦からの3連勝でGⅠ勝利となりました。この勝利で来季の牝馬クラシックへ視界が大きく広がりましたし、今後が本当に楽しみになりました。

2着のラブリーユアアイズは、距離延長がどうなのだろうと思っていましたが問題なかったですね。最後は、ウォーターナビレラもきっちりと差しましたし、非常に強いレース内容だと思います。マイルまでは十分にこなすことができますし、桜花賞に向けて距離の目処を立てることができた非常に収穫の多いレースでした。

3着のウォーターナビレラは、先行した馬で唯一馬券内に絡みました。個人的に展開も考えて1番強い競馬をしたのは、この馬だと思います。ハイペースを早め先頭から馬券圏内に入ったのですから、非常に強いと思います。この馬も1600Mまでの距離はこなすことができますし、桜花賞でも非常に楽しみな馬だと思います。

4着ナミュールは、スタートの出遅れが全てでした。もっと前の位置につけてスムーズに競馬できていれば、内の馬場の悪いところを通る必要はなかったですし、本当に惜しいレースでした。ただ、この厳しい展開でも4着に来たのは力があることを見せました。

5着以降の馬についてです。5着ナムラクレアは、最後の直線で完全に前が壁になってしまいました。終い追い込んでいるだけに少し惜しい競馬となってしまいました。6着のベルクレスタは最終コーナーの手応えは非常に良かったですが追い出してからは伸びませんでしたね。手応えにしては少し物足りない競馬でしたね。7着のステルナティーアは、手応えがあまりなかったですが、その割には直線伸びていたと思います。今後の成長に期待したいですね。

牝馬クラシックは、まだまだ混戦模様なので、年明け以降も強い競馬をする牝馬がいるかはしっかりチェックしたいですね。

以上、阪神J回顧でした。

2、香港ヴァーズ レース回顧

続いて、香港国際競走の初戦香港ヴァーズについて回顧したいと思います。

レースはステイフーリッシュとリライブルチームが先行争いする形で進みました。パイルドライヴァーがこの2頭を見る形の3番手、エベイラはその直後につける形でレースは進みました。日本のグローリーヴェイズは、ほぼ最後方に付ける形になりました。

ラップを見ると、最初は2F25秒台で淡々とながれましたが、後半から一気に23秒代に上がり後傾ラップの総合力を問われる形のレースになりましたね。

最後の直線、内から抜け出したのは2番人気のパイルドライヴァー。このまま凌ぎ切るかと思われたところを外を通って一気の末脚で伸びたグローリーヴェイズがゴール前差し切り、香港ヴァーズ2勝目となるゴールを先頭で切りました。

2着はパイルドライヴァー、3着にはフランスのエベイラが入りました。

勝利したグローリーヴェイズはお見事でしたね。スローペースにも焦ることなく後方でじっと待機。最後の直線の手応えは抜群でした。

インでしぶとくパイルドライヴァーが粘っていましたが、ゴール前でしっかり交わしきり勝利しました。

やはり香港の馬場状態はこの馬にむいていますし、今日は自実力を出し切りました。2着のパイルドライヴァーは、コロネーションCの勝ち馬でしたから、その馬相手に干渉した内容は素晴らしいですね。日本馬が好スタートを切りました。

日本の重賞でも好走していますから、来年は日本のGⅠでも期待したいですね。もちろん香港のQE2世Cでも非常に楽しみな存在でしょう。今日の勝利はおめでとうございます。

2着のパイルドライヴァー。コロネーションC勝利後の状態面が色々言われましたが、そんな中でも2着という結果を残しました。スローペースを先行し、最後の直線で一気に先頭に立って押し切る完璧な騎乗でしたが、これは勝利したグローリーヴェイズを褒めるしかないでしょう。

この2着で力のあるところは示しましたし、来季の注目の馬だと思います。

3着のエベイラ。前2頭とは力の差を感じましたが、十分に力を出し切っていると思います。4歳牝馬で来年以降も現役を続けるかどうかわかりませんが、現役続行であれば来季も期待したい馬ですね。

もう1頭の日本馬ステイフーリッシュは、果敢に先行しましたが、最後の直線で止まってしまいましたね。それでも最後までしっかり頑張って走っていたと思います。まず、無事に日本に戻って欲しいですね。

以上、香港ヴァーズの回顧でした。

3、香港スプリントレース回顧

続いて大変な大事故があった香港スプリントについてです。

予想通り、コンピューターパッチが先頭に立ち、2番手にクーリエワンダーがつける形になりました。

日本馬では、ダノンスマッシュが先行集団後方の4,5番手につけて、レシステンシアが、中団のイン、ピクシーナイトが後方につける形でレースを進めました。

第4コーナーで大アクシデント。ピクシーナイト、ラッキーパッチ、ナブーアタック、アメイジングスターの4頭が落馬。日ピクシーナイトもその落馬に巻き込まれてしまい落馬競走中止、ダノンスマッシュも落馬は免れたものの最後方に置かれてしまう展開となってしまいました。

このアクシデントの被害を受けなかったレシステンシアが外に進路を切り替えて、クーリエワンダーを捉えて先に抜けたスカイフィールドに迫るも2番手まででした。

このレースは、着順云々よりも落馬の大事故があったので、事故に巻き込まれた人馬の無事を何より祈りたいですね。

(追記)ピクシーナイトは、骨折が判明したもののまずは、予後不良に至らなかったことが何より安心しましたが、今後しっかりケアしてほしいですね。

そして、残念ながらアメイジングスターとナブーアタックは予後不良ということになってしまいました。

競馬である以上はこういう事故は起こりうるものです。ただ、馬の状態を見極めてこういうことが起きないように競馬関係者には努力してほしいですね。状態面や脚元に少しでも不安があれば、出走回避するなどの英断をしてほしいです。

以上、香港スプリントの回顧でした。

4、香港マイルレース回顧

続いて、日本馬VSゴールデンシックスティの構図となった香港マイルについて。

結果的には、ゴールデンシックスティの強さが非常に目立つ結果となりました。

サリオスが果敢に先行する展開の中、ゴールデンシックスティは後方から3,4頭目を追走する形となりました。

最以後の直線、サリオスが直線で粘り込んでいましたが、外からゴールデンシックスティが並ぶまもなく差し切りました。

その後は、差を広げて危なげなく快勝しました。これで16連勝ということで、サイレントウィットネスが持つ17連勝の記録まであと1勝に迫りました。1月にGⅠ香港スチュワーズカップが行われるので、そこでの記録更新となるでしょうか。注目ですね。

2着争いはモアザンスターが最後、サリオスをかわして、2着に入りました。

日本馬最先着は、サリオスの3着。サリオスも決して楽な展開ではありませんでしたが、その中でも3着に粘り切った内容は今後のために収穫のあったレース内容だと思います。

ゴールデンシックスティの強さが際立つレースでしたが、この走りを見せられると安田記念でも是非見てみたい馬ですね。本当に衝撃の走りでした。

5、香港カップレース回顧

続いて、ラヴズオンリーユーが有終の美を飾った香港カップについてです。

レースは、レイパパレが行くことができずにカーインスターが逃げる展開。

ラヴズオンリーユーも好位を追走。ヒシイグアスはほぼ最後方からの追走となりました。

脚後の直線、先頭に立ったのはロシアンエンペラー。ラヴズオンリーユーは、狭いところで進路どりに手間取るところを外から一気の末脚でヒシイグアスが強襲し、先頭に立ちました。しかしラヴズオンリーユーが進路を開いたところで一気に鋭く伸び、引退戦の香港カップを勝利しました。

2着ヒシイグアス、3着ロシアンエンペラーが入りました。

これで日本馬2勝目となる勝利となりました。

ラヴズオンリーユーは、今年はQE2世C、BCフィリーズ&メアリーターフ、香港カップの海外GⅠ3勝目となりました。これは、有馬記念の結果次第ですが、年度代表馬が一気に見えてきたのではないでしょうか。この時期に海外GⅠ3勝は素晴らしいですし、国内で年内GⅠ3勝できるチャンスがあるのは、エフフォーリアのみです。

年度代表馬としての期待が膨らみますし、繁殖牝馬としてラヴズオンリーユーの仔がターフで走る姿を見るのは本当に楽しみですね。

今日の勝利おめでとうございます。

そして、2着のヒシイグアス。道中はじっくり後方待機から最後の直線は目の覚めるような一気の末脚を繰り出しました。今年は、重賞連勝から香港カップでラヴズオンリーユーと差のない2着ということでGⅠでも通用する力があることを改めて示しましたね。来季の活躍が本当に楽しみになりました。

もう1頭の日本馬レイパパレは、逃げることができない時点でかなり厳しいと思いましたが、最後まで見せ場を作ることができませんでした。力はある馬なので、来季は体制を立て直して今年の春までのような活躍に期待したいですね。

以上、香港カップのレース回顧でした。

6、まとめ

今日は、国内外で色々なことがおきましたが、無事に全馬完走することが本当に大変なことだということを改めて実感しました。

香港に遠征した12頭は、まず無事に日本に帰ってきてほしいです。

そして、来週は朝日杯FSが行われます。クラシックに向けて有力馬が出走するので、このNoteでも取り上げたいと思います。

今日は、競馬ファンにとっては長い1日でした。本当にお疲れ様でした。

来週の朝日杯、そして有馬記念、ホープフルSとあっという間に1年間が終わります。残りの2週間頑張って予想したいですね。

記事は以上になります。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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