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円安の影響

あんたも円安が進んでいっているのを眺めているかい?

コレを書いている時点で1ドル161円にまでなっている。
たぶん、日銀は極端な金利引き上げはしないだろうから、この傾向は続くんだろうなぁ、なんてなんとなく想像をするんだよな。

ってか、コストプッシュインフレになっている状況で日銀金利引き上げなんてしようものなら、あっつーまに内需が冷え込んじまう。
これは誰でもそう思うよな。

俺みたいなシロートでもそう思うんだから、金融のプロ中のプロである日銀のヒトは大胆な金利引上げなんて出来ると思って無いと思うんだよね。

でも、アメリカは金利をジワジワと上げ続けている。
アメリカ国内の景気がインフレになっちまっているからね。
金融政策としてはなんの矛盾も無い。

となると必然的に円安は進むってことになる。

じゃあ、どうなるのか?

今回は円安が進んでいく中での世界観を想像してみる回だ。

ちっと、未来を想像してみようぜ。


輸入がしにくくなる

当たり前だけれど円安が進むほど、海外の品を輸入しにくくなる。

そらそうだ。同じ1ドルのものを手に入れるにしても、1ドル100円のときと160円のときでは6割増で日本円を出さなきゃいけないんだから。

確かに輸入を手掛けている企業はある程度のドル建ての資産を持っているとは思う。
でもそれだって無限にあるわけじゃないんだから、輸入企業は定期的にドルを買う必要が出てくる。
つまり円売りドル買いってやつだ。

で、日本の場合。

エネルギー、食料、工業製品の原料など、結構輸入しないといけない物がいっぱいある。

※キッズ向けのサイトなのは御愛嬌

つまり輸入が増えると、必然的に円安になっていくって話になるわな。

輸出はどうか

逆に輸出はどうなるんだろう。

シンプルに考えると、円安になれば外国のヒトにとっては支払う金額が減ることになる。
つまり、いっぱい売れる様になる。

自動車に半導体電子部品なんてのをよく聞くよな。

自動車はざっくり全体の三分の一がアメリカ、半導体電子部品はざっくり半分が中国と台湾になっているんだそうだ。


自動車の輸出先割合 出典:上記サイト


半導体電子部品の輸出先割合 出典:上記サイト

※2021年時点

しかも、これら輸出で得られる売上には消費税がかからない。

円安ってのはメチャクチャ輸出企業にとってはメリットがデカいんだよな。

生活への影響

じゃあ、実際の俺たちの私生活にはどんな影響があるんだろう?

自動車、半導体電子部品に携わっているヒトは、会社の売上が上がるから給料に反映されることもあるだろう。

でもそれ以外は?
例えば、農業、漁業の様な一次産業に分類される仕事はどうだろう?

例えば小麦については、2021年時点で9割を輸入に頼っている。
そもそも小麦ってのは日本の気候条件では育てにくいってのがあるから、必然的にそうならざるを得ない。

そうなると、小麦を作っている農家のヒトは外国産の小麦が高騰している中でも、自分のビジネスチャンスにつなげるのはなかなかに難しいってことになるよな。

ってか、小麦を食生活の中心に置かれたのって、アメリカの圧力によるものってのもあるから、やっぱ米食を生活の基盤にしたほうが良いんだろうな。

※米の自給率はほぼ100%国内

実際、パンは値上げされているけれど、米はそれほどでもないべ?

ちなみに、漁業についても見ていくと、魚介類の自給率は57%なんだと。

この数字、実はエグくてさ。
2020年では自給率57%なんだけれど、1965年は110%だったってんだよ。

昔のほうが魚を食べる機会は多かったと思うのに自給率110%は実にすごい数字だ。
ちなみに余った10%は缶詰とかで海外輸出していたらしい。

なんか、こう見てみるとだよ。

この円安の中での生活防御手段としてね。
米と魚を食っとくべきなんじゃないかって思えてくるんだよな。

米は自給率100%だし、漁業も国内消費を賄うポテンシャルを持ってるってこったろ?

俺たちはもう少し「地のもの」に注目していく必要があるのかも知れない。

なあ、あんたはどうする?

この円安傾向の世界観でどうやって生き延びていこうか?

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