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家族に残せるもの

あんたは家族にとってどんな存在なんだろうな?

ぶっちゃけ俺は家族にとってある意味煙たい存在なんだと思うんだよな。

何か言葉をかけるためにはある程度筋を通さないとまともな会話にならないし、趣味も家族それぞれで微妙にすれ違っているから、趣味について語らい合うなんてこともないしね。

俺はNARUTOじゃなくてヤマトが見たいんだよ。
魔入りましたイルマくんじゃなくてTRIGUNが見たいんだよ。
#伝わる

今回は、そんな趣味が異なる家族での自分の位置づけってのを考える回だ。

ちっと家族の会話のあり方みたいなことを考えてみようぜ。

息子にとっての父親としての俺

まずもって、俺は家族の中でたぶん無口な方になると思う。

息子と二人きりのときは、ほとんど言葉を発していない気がする。

そんな感じだから、息子の方からも俺には積極的には声をかけてきたりはしない。
まあ、そりゃそうだ。
無口でいるヒトに声をかけることほどハードルが高いことはないからな。

そんかわし、息子がなんか壁にぶつかっているようなことがわかったときには、出来るだけロジカルに、出来るだけ冷静に状況の整理を一緒にすることを意識している。

そう言う意味では俺は息子にとってのGoogleなんかもしらんね。

問われれば答える辞書的な存在。
そんな感じ。

まあ、父親なんてのはそんな存在かもしらんけれどね。

妻にとっての夫としての俺

この夫としてのって役割を実のところ、俺は正確に理解できていない気がするんだ。

夫婦ってのは恋愛対象ってのとはまた違うじゃん。
運命共同体的な何かじゃん。

その運命共同体としての役割として、俺は夫をキッチリ出来ているのかって問われると、「うん、運命共同体ってなんだっけ?」になっちまう。

いや、例えばよ?
経済主体を共有していることだとするじゃん。
だとするとお互いの経済状況を共有して課題があるときにはお互いで対策を練るみたいなことになると思うけれど、ぶっちゃけそんなに密に経済状態を連携出来ているってわけでもなく、ワリカシ独立独歩でなんとかしている感じなんだよな。

現実問題、そうしとかないと俺が何かでダメになっちまったときに妻と息子で何とかすることが出来なくなっちまうもんな。

だとしてだよ。
恋愛感情でも経済でもなく、夫婦をつなげているものってなんなのか?
なんなんだろうな?

息子は一つの夫婦をつなげる役割を担ってくれていると思う。
子はかすがいとはよく言ったもんだ。

でもそれだけじゃないと思うんだよなぁ。

そうか。俺は「愛とは何か」なんて壮大な問に対する答えを持ち合わせていないってことなのかも知らん。

死にゆく男たちは
守るべき女たちに
死にゆく女たちは
愛する男たちに
何をかけるのか
何を残すのか

出典:哀戦士

なんて古めかしいフレーズが思い浮かぶ。
このフレーズを見るにつけ、愛するのは女性の役割で、守るのが男性の役割ってことなんだよな。

それこそ主語がでかすぎて男性からも女性からも不満と賛同が入り交じるやつだとは思うんだけれどさ。

死にゆく男たちの一人である俺はだよ。
守るべき女の妻にだよ。
何をかけているんだ?
何を残せるんだ?

妻と息子の残せるもの

ぶっちゃけ、経済的にはあんまし裕福とは言えないとは思うから、そう言う意味で残せるものは少ないと思う。

俺自身がピンコロでスパッと死ねるんならちっとはなんか残せるか知らんけれど、そうもいかんだろうしね。

そうなると、たぶん俺の闘病生活みたいなものに妻も息子も付き合うことになっちまう。
二人にとっての俺はヘイトの対象として記憶されて俺は命をすりつぶすことになるんだろう。

そんな状態で俺は一体なにを妻と息子に残せるってんだろう?

お金はたぶん残せない。
俺がすりつぶしちまうんだろう。

言葉も残せない。
そんな奴の言葉なんて妻も息子も見たくもないだろう。

「愛」か?
それがなにかも言葉に出来ないのに?

なあ、あんたはどう思う?

俺たちは家族に何をどうやって残せると思う?

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