政党政治と俺たち
あんたには支持政党ってのがあるかい？
現状だと、支持政党なしってヒトが大体半分くらいってことらしい。
確かに自民党のやっている政策を見ると、「それで国民が幸せになるんですっけ？」って言いたくなるようなことがいっぱいある。
野党についても、立憲民主党は「おま、消費税減税するって言ってたべよ？」って言いたくなるし、国民民主党も「それでホントにあんたの言う政治が実現できんのか？」って思うし、れいわ新選組も「国に支出させて原発止めてアクセルとブレーキ一緒に踏んでね？」って思う。
※維新とか共産党とかは言っていることの正当性がそもそも理解できない。
※社民党？なにそれ？
※公明党は自民党の支部くらいにしか見えない。
どの政党についても「なんだかな」って要素がちりばめられているって感じがするじゃん。
でも、第一党である自民党ってのは、その「なんだかな」の親玉みたいな存在でありながら、善かれ悪しかれ日本を左右してきているってのは事実だと思うんだよ。
今回は自民党っていう政党について考えてみる回だ。
ちっと俺たちの政治ってのを考えてみようぜ。
自民党の存在意義
ぶっちゃけ、自民党ってさ。
ほとんど「同じ考え」でまとまっている政党じゃないよね。
いわゆる右と呼ばれるヒトもいれば左と呼ばれるヒトもいる。
積極財政の必要性を確信しているヒトもいれば、プライマリバランスの必要性を本気で信じているヒトもいる。
タカ派もいればハト派もいる。
外貨を確保する重要性を主張するヒトもいれば、内需の拡大の重要性を主張するヒトもいる。
そもそもなんで同じ政党なのか？って疑問に思うヒトも多いと思う。
そこで、自民党の綱領ってのを見てみようかね。
要するに「何をもって自民党なんですか」って文章だ。
一、 わが党は、民主主義の理念を基調として諸般の制度、機構を刷新改善し、文化的民主国家の完成を期する。
一、 わが党は、平和と自由を希求する人類普遍の正義に立脚して、国際関係を是正し、調整し、自主独立の完成を期する。
一、 わが党は、公共の福祉を規範とし、個人の創意と企業の自由を基底とする経済の総合計画を策定実施し、民生の安定と福祉国家の完成を期する。
つまり「変えて」「独立して」「福祉を実現する」党ってわけだ。
自民党は「変えて」いるか
このうち「変えて」ってのは確かにいろんな法律を実現してきているから、まあ成り立っている。
「改善」なのか？ってのは意見の分かれるところだとは思うけれどね。
そう考えると「どう変えるのよ？」ってのを俺たちは眺めていかないといけないってわけだ。
自民党は「独立」を実現しているか
「独立」ってのは、若干雲行きが怪しいかもしれないね。
体裁としては独立国家ではあるんだけれど、この「自主独立の完成」ってのの成立条件が実のところよくわからない。
だって、自民党の設立年は1955年。
いわゆる日本の主権回復がなされたサンフランシスコ条約は1952年。
つまり、自民党が作られた段階で「独立」してはいるわけよ。一応。
そうなると自民党の役割ってのはなんだ？
人類普遍の正義に立脚するってところか？
ってかその正義ってのはさ。誰がどう保証してくれるんだ？
国民か？
国民って正義を定義出来るほど完全無欠な何かなんだっけ？
そんなこと言ったら、国民が選んだ議員が逮捕されるなんてことが何度繰り返されてきた？
正義なんていう大層なものはヒトには定義できないんだよ。実績ベースでは。
そう考えると自民党が「独立」を実現しているってことを説明するのって無理ゲーって話になってくるよな。
自民党は「福祉の実現」をしているか
次に福祉だけれど、これまた話が難しい。
いや、たしかにね。
日本ってまあまあご老体に優しい国家だと思うわけよ。
介護保険制度なんてのがあるわけで、社会に分かりやすい形では価値を提供することが難しい立場のヒトであろうとも、助け合いの精神でいこうってのが制度的に実現している部分はある。
「十分か？」って話と「現役を助けろよ」って話と色々ある話だと思う。
一つだけ言えるのは「誰もが納得いく福祉ってのはない」って現実なんだと思うんだよな。
そう考えると、「福祉の実現」ってのも夢幻の如くなりってやつに見えてくる。
自民党を評価できるか
そうやって綱領を紐解いていくとさ。
自民党って組織の存在をきちんと評価するのって相当難しくないか？
だって、「変えて」いるかどうかくらいしか、まともに評価できる余地がないんだもんよ。
そもそもこの綱領について読んだことがある日本人も少ないだろうし、なんなら綱領をベースに政治判断をしている自民党の政治家がいるのかってのもめちゃくちゃ疑わしく思っちまうんだよな。
なあ、あんたはどう思う？
そもそも政党政治ってなんなんだろうな？
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