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求められる者を救う者

あんたにも好きなキャラクターってやつがあるかい?

どうもnoteのお題で「#私の推しキャラ」ってやつがあるらしい。

はは~ん、こいつはいっちょ乗っていくやつだと思うわけよ。

俺のようなオッサンオタクにとってはキャラクターってのは切っても切れない関係にあると思うしね。

とは言え、推しキャラクターってなかなかに絞り込むことが出来ないわな。

なので、今回は一個縛りを入れてみよう。

主人公じゃないキャラクターで好きなキャラクターで行ってみるか。

まあ、あれだ。
いつものように趣味よ。趣味。
俺の趣味に付き合ってくれよな。

碇ゲンドウ

まあ、はじめに取り上げるキャラクターとしては、めでたく100億円の興行収入を突破したエヴァンゲリオンから行ってみるかね。
明日からアマゾン・プライムでシン・エヴァンゲリオンが独占配信だもんな。

ぶっちゃけだよ。
TV版のころからずっと見続けてきたコンテンツなんで、なんつーんだ?
もう感覚の一部に溶け込んでいる感じすらある物語なんだよな。

そんなエヴァンゲリオンの中で一人だけ主人公以外のキャラクターを選べって言われたときに、真っ先に思いついたのが碇ゲンドウなんだよな。

いやいや、渚カオルじゃねぇのかとか綾波レイじゃねぇのかとか言うツッコミは多数あると思う。
#惣流アスカラングレーについては高エネルギー反応レベルであると思う

でもよ。
俺たちオッサンにとっては、碇ゲンドウもしくは冬月コウゾウの立場ってすげぇ何かを感じるんだよな。

だってよ?
碇ゲンドウって誰にも理解されない存在として描かれているじゃんか?

その能力の突出している存在であるって理由で誰とも理解し合うことができないって状態。
その存在を惟一理解できた碇ユイという存在はすぐに手の届くところにはない。

この孤独感って多かれ少なかれ、今の時代を生きている俺たちが抱え続けている感覚なんじゃないかって思うわけだ。

だってさ、俺たちは自分以外の誰かに必要とされているって感じることですら色々と工夫しないと出来ないってのが現実じゃんか。

認められたいけれども認められない。
それはエヴァンゲリオンのほぼ全てのキャラクターに言える要素なのかもしれないけれども、中でも碇ゲンドウは受け入れられていないけれども祭り上げられているって言う位置づけになると思うんだよ。

年齢を重ねることで求められる資質

その受け入れざる有益な存在って属性。

俺の感覚では俺と言う個人が年齢を重ねることで強化されている属性だと思うんだよな。

俺自身が持っている能力ってのは個人の能力としては当たり前かもしれないけれども伸びが弱まっている。

若いときにあれほど吸収してきた出来事に今の俺は対応できるかって言われるとメチャクチャ不安になる。

ところが、年齢が上がるにつれて「求められていること」ってのはドンドン拡大していく。

もはや、個人でできる範囲ですらなく、「お前の影響力をキッチリ使って組織としてなんとかしとけ」って話が多くなる。
要するに「お前、とりあえずカリスマになっとけ」って話だ。

これさぁ。
あんたが若者だとすると、避けて通れない運命ってやつになると思うわけよ。

組織で働いている場合はそれが顕著にわかるとは思うけれど、個人事業主として顧客に接する場合でも、顧客からそのプレッシャーってのは相当感じるんだと思う。

そのプレッシャーに対して抗って、受け入れて、対応した。
それが碇ゲンドウというキャラクターだと思うんだよな。

つまりは碇ゲンドウと言うシンボルは俺たちが誰であっても通るであろう世の中と言う分厚い壁に挑むって存在そのものなんだと思うわけよ。

そう考えた上で、シン・エヴァンゲリオンでの碇ゲンドウってのは、すごブルその存在に対するカタルシスを与えてくれている様に思うわけだ。

誰にも理解されなかった碇ゲンドウ。

その存在を最初に理解したのが碇シンジだった。

これってさ。
メチャクチャ泣けないか?

あれだけ隔絶していた親子関係が碇シンジの成長によって理解につながる。

あるベクトルで抜きん出てしまった存在が、自分以外の誰かの成長で救われる。

これほどの救済があるか?

なあ、あんたはどう思う?

俺たちは俺たちの成長で誰かを救うことができるんだろうか?

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