俺たちの本棚

星の一秒

今日は皆さんに大好きな曲をご紹介したい。

「機甲界ガリアン」というロボットアニメーションをご存じだろうか?1984年というから、これを書いている時点で30年も前のアニメーションである。

当時小学生だった自分は、アニメーションは好きだったが、このガリアンについては、まったくと言っていいほど見ていなかった。

しかし、ガリアンのエンディング曲であるこの星の一秒という曲だけは非常に印象深かった記憶がある。

当時のアニメーションとしては珍しいことだったのだが、英語の歌詞が前面に押し出され、その悲しげなメロディーラインに乗せて、ある種の世界観がつむぎだされていく。

その歌詞は、キリスト教の世界観を彷彿とさせる利他的な愛情が表現されている。当時の小学生であった自分にはわかるはずもないことなのだが、その歌詞には自らが幸せであることが義務であるかのごとくの世界観が描かれている。

So I dream a happy dream and dry all the tears that I shed.
だから、僕は幸せな夢を夢見ながら、僕の中の涙を枯らしてしまおう。

そんな歌詞が、悲しげな、切なげな歌声で歌い上げられている。

まるで幸せな夢を見ることが、自らの罪の象徴であるかのように。

人は誰しも幸せを願っている。
時に自分の愛する人々の幸せを、自らの幸せをいけにえに差し出してでも手にしたくなる衝動に駆られる。

そして、それすらもエゴだと人は知っている。

愛情は、エゴだと。だが、そのエゴは人を美しく輝かせていると、この歌は教えてくれる気がするのだ。

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聞いてみたくなったら、こちらから聞いてみてくださいな。

https://www.youtube.com/watch?v=oBbD8yw0MTY

ヴォーカルのMNEMOさんのブログはこちら。

http://mnemosyneoforion.blog.so-net.ne.jp/

ちなみに機甲界ガリアンのDVDはこちら。

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