魅せて売りたいサバの切り身
2006年12月31日まで、現在のatre秋葉原にあたる駅ビルは、アキハバラデパートという名称で営業されていた。
秋葉原にかつて電気街と呼ばれた名残の、かろうじてあった頃。
このデパートでは、包丁などの日用品を実演販売していた。
テレビショッピングや通販番組でおなじみの包丁や、革がピカピカになる商品などが並ぶ。
伝説の実演販売人であるマーフィー岡田さんが、秋葉原に買い物に来たお客さんに、包丁の切れ味などをその場で披露していたのだ。
Akiba.TV Report 「マーフィー岡田」実演販売の模様
最初はかまぼこや刺身などの柔らかいものを切る。
板前でもないのに見事な包丁さばき。感心していると、だんだんと硬い物に移っていく。
そして、最初に切ったかまぼこの板を切り始める。
驚いていると、次に切るのが内側に何本もの電線が通った電源ケーブル。
ケーブルもかまぼこ同様、刺身のように包丁で切ってしまう。
そしてなにくわぬ顔で、再びかまぼこを切るのだった。
この包丁、見た人はその場で次々購入していったという。
購買意欲をそそられるからだろうが、いい芸を見せてもらった木戸銭の気持ちがあったかもしれない。
卓越した話術と技術のマーフィー岡田さん。
最近は本を出版したり、YouTubeに動画をあげたりしている。
ウチの鮮度第一の商品も、機会あれば実演販売してほしいものだ。
※実演販売はしないけど、
46年切り続けてきた卓越された包丁さばきで美味しさを提供する
いまる井川商店の漬魚もご覧ください。