迫りくる新型ドライヤーの恐怖

 こんにちは。草壁です。

 ドライヤーを買い換えました。
 妻と同棲を始めてから愛用してきたコンパクトなやつをずっと使っていたのですが、何分旧式ということもあり、すっかり長く伸びた娘の髪を乾かすにはどうにも時間がかかる、という経緯があったためです。

 購入したのは、今までよりも風量が倍近いやつ。温風と冷風が同時に出て毛束がどうのという謳い文句のドライヤー。毛束とかはどうでもいいですが、とにかく風量。出力。力こそパワーというやつです。

 一番最初に使用したのは妻だったのですが、「こいつはすごいぜ!」とほくほくの笑顔を浮かべて恍惚としていたので、さすが新型、すごいぞ新型、とその性能に万歳三唱。

 これはさぞ娘の髪も速乾ばっちりに違いない、と意気込んでおりました――が。
 やはり、育児において絶対はありませんね(汗)

 お風呂に入れているときから、ドライヤーは新しくなったからね、ぶおーって強くなったからね、と言い聞かせ、事前準備を怠ることなく臨んだのですが。

「ドライヤー怖いぃぃぃぃぃぃ!!」

 娘、ギャン泣き!
 親、茫然!

 態度がでかいくせに小心者で名の知れたうちの娘は、怖いと判断したものには絶対に近づきません。出力が高まったのに、逃げ回る娘を追いかけるので結局時間消費も大出力に!

 最後には抱っこしてドライヤーから顔を背けて、何とか無理やり、という感じに落ち着きました。夫婦そろって嘘だろ……何が違うんだよ、と頭を抱えながら反省会。

 どうも音の大きさが変わったことが要因らしいんですよね。確かに最近の娘は大きい音を恐れる傾向にあります。前はそんなに気にしていなかったのですが、救急車やパトカーなどのサイレンが聞こえると、引けた腰をぷるぷるさせながら父の腕に掴みかかってきます。正常な成長の範疇と喜ぶ部分と、いや面倒くせえよ買った意味ないだろおとなしくしろ、と悪態をつく部分と半々ですね……

 まあそのうち慣れるんでしょうが、敵認定すると長引くからなあ……
 とりあえず新しいドライヤーかっこいいよ! とさりげなく刷り込んでいくところから始めたいと思います。

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