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2022年に生で見た吉本新喜劇の振り返り (後編)印象に残った公演

すでに2月もだいぶ過ぎてますが、前回に続き2022年に生で見た吉本新喜劇の振り返り後編です。

前回も書きましたが、昨年は新喜劇を生で18公演見ておりました。
うちNGKや祇園花月の通常の本公演は10公演でした。ほかは特別公演やよる公演、東京での公演とかです。

前回同様、新喜劇見ない人には何がなんやらの話が続くので興味ない方はスルーしちゃってくださいm(_ _)m


伝説の一日と吉本新喜劇まつり2022

伝説の一日の新喜劇や吉本新喜劇まつり2022の公演などは、チケットが取れなかった方もいらっしゃる人気公演ですので見に行けたこと自体は嬉しいですし、いずれも会場全体のお祭り感は半端なかったです。

新喜劇まつりの時はNGKのホワイエ?にこの日舞台に立たない(総選挙で30位以内に入れなかった)座員さんが沢山いて、お客さんも一緒に写真撮ったりしていたので、満員電車かと言うくらい混み合っていました。

私は入場後、座員の咲方響ちゃんからフライヤーの束を貰ったのですが、間近で見てびっくりするくらい可愛かったですね。
少し離れた所にいた西川忠志さんも目が合うとすぐ手を振ってくれたりして、舞台見る前からテンションマックスでした。

ただ、冷静になって思い返して、2公演とも内容的に面白い新喜劇だったか、もう一回見たいか?と言われると、う~んって感じですね。

まぁ仕方のないことなのですが、登場する座員が多いのでバタバタしている感じや、各自持ちギャグを披露しているだけの時間が長く感じられたりして、ストーリーとかもほとんど覚えていません。

伝説の一日などは前半のネタも登場する漫才師が多すぎて、誰がなんのネタやってたかほとんど忘れました。
私が見た回、今調べたら男性ブランコが出ていたらしいのですが全く記憶に無いです。ジョイマンは覚えています。月の上でジャンプしているみたいだった。あそこだけ重力が違う、きっと。

そんなわけで、これらの公演は印象には残っているのですが、内容はあまり覚えていない公演でした。ま、イベントというかお祭りなのでそれで良かったんだと思います。


「辻本新喜劇まつり!吉本新喜劇総選挙30位以内に選ばれなかった座員で大爆笑とったらど~や!」

逆に特別公演でも新喜劇まつりを受けて企画された(?)「辻本新喜劇まつり!吉本新喜劇総選挙30位以内に選ばれなかった座員で大爆笑とったらど~や!」は予想に反して面白かったです。

総選挙2位の辻本さん以外、全員30位に入れなかった方々でやる新喜劇です。

出演はこちら。
吉田ヒロ/高井俊彦/平山昌雄/信濃岳夫/大島和久/新名徹郎/清水啓之/もじゃ吉田/もりすけ/多和田上人/レイチェル/大黒笑けいけい/永田良輔/松本慎一郎/筒井亜由貴/辰己智之/たかおみゆき/吉岡友見/小林ゆう/手島英治(劇団往来)

30位には入れなかったけど、実力はあるって方々が結構いらっしゃる一方、NGKの本公演とかではあまり見ない方も。

茂造さんなので、各座員さんにアドリブ振っていじって大爆笑?かと思ったら、しっかりとしたストーリーがあって笑って泣けるお芝居でした。

特に吉岡友見さん、筒井亜由貴くん、高井俊彦さんの演技は良かったです。あれは泣く。


「刑事・須知山田、誘拐事件を解く!?」

これは吉本新喜劇まつり2022の翌日のNGK1回目公演です。新しい演目の初回。
前日のまつり公演は夜9時半過ぎまで行われました。出演者によるお見送りとかもありましたので、恐らくその後日付も変わる頃から稽古を始め、翌日明け方までに仕上げて昼11時には本番をむかえたんだと思います。
多分みなさんあまり寝てない。

金持ちの社長令女が身代金誘拐され、リビングには犯人からの電話を待つ社長夫婦や刑事たちがいる張り詰めた感じの珍しいオープニング。

にもかかわらず、最初からミスだらけ(笑)最後までグダグダでした。メインキャストはほぼやらかしていましたね。

しまいには会場の赤ちゃんが泣き出して、すっちーが「平和の証だ」みたいな事言ってフォローしたにも関わらず、つられた様に別の赤ちゃんも泣き出したり。

そう言ったハプニングやミスを、全員で拾ってボケてツッコんでなんとか持ち直していく過程を見るのは、新喜劇を生で見る楽しみのひとつですね。

まぁ人によってはそういったハプニングからの笑いは邪道、と捉えるかもしれませんが私は笑えたらOKなので好き。笑いすぎて涙でマスクが濡れた舞台でした。


「グッドバイ、別れの最終列車」

小藪座長の勇退公演です。
大々的に勇退公演と銘打ってやること無く、普通の本公演として去っていくというのが小藪さんらしい。

この公演はまずセットに目がいきます。
駅が舞台なので列車が出てくるのですが、ちゃんと舞台袖から出てきて駅に停車するとドアが開いて中から乗客が降りてきます。

しかも電車を降り駅から去っていくだけの、セリフのないエキストラみたいな役の座員さんもいて、新喜劇の舞台でなくドラマのワンシーンを見ているようでした。

また話の展開と言うか構成がとても計算されていて、主人公(?)二人(小藪さんと大島さん)の人物の対比がとても面白かったです。
座員さんも持ちギャグを一切やらず、アドリブとかもほとんどなかったと思います。別にギャグとかに頼らなくても面白いものは作れる、って言っているような気がしました。

岡田直子ちゃんと吉田裕さんカップルの別れのシーン、一の介師匠と今別府さんの母娘(!)とか、ただ普通に振る舞っているだけなのに会場大爆笑。見せ方ひとつで十分笑い取れるんですよね。もちろんボケとか全部拾ってツッコんでる清水さんも凄い。

あと、小籔さんと共に座長として新喜劇を作り上げてきた盟友、川畑泰史さんも出ているのですが、回しとか話にガッツリからむ役ではなくちょい役。それも痴漢を疑われる乗客の役というのも、こちらの予想の斜め上いく役柄で良かったです。
ちょいシリアスな設定の役とは言え、終始何か思い詰めたような苦しそうな表情だった川畑さん。私が見たのは千秋楽の2回目(最前列)、小藪さんにとって文字通り座長として最後の舞台だったわけですが、涙をこらえてたんですなぁ。


今回の記事、当初は振り返り3編の中編と考えていました。
次回は後編としてお気に入りの座員さんを取り上げようと思ったのですが、よく考えると動向が気になる座員さんが一人しかいなかったので(汗)、「おまけ編」として、去年見て良かった座員さんを何人か紹介しようと思います。

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