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(2022年)トルコリラFX勝ち方

初めに:これを書いた理由

皆さんこんにちは、momonga です。
デイトレーダーとして普段はドル円とかユーロ、コアラ、キウイあたりをいじるのですが、2021年9月からトルコリラ下落を検知してトルコリラに参戦しました。参戦した理由は、9月の時点でFXでそれなりに利益が出ていたので、比較的リスクの高い通貨に手を出しても問題ないと判断したためです。またトルコリラは当時トレーダーの間でやばそうだということはささやかれており、チャンスを感じました。
16年間トレードをしてトルコリラに手を出すのはおそらく初めてで、学びも多かったのですが、私の場合年が明けるとドル円のようなリスクの低い通貨からスタートするため当分トルコリラをさわれず皆さんと競合することがないため、自分が得た知見をここに書いてトルコ戦士たちの一助にできればと思います。
基本的に再現性がある手法を記載しているつもりなのですが、将来に向かって再現性があるかはわからないので考え方みたいなところを参考にしていただければと思います。

私の実績

経歴とか

まず、私の経歴についてですが、こちらで軽く触れているので興味のある方はご覧ください。
私は普段はシストレで非常にチマチマしたトレードを行っています。その結果、平均して月に3%ぐらいの利益が出ればその年は上々、ぐらいの戦績です。今年は単月で赤字というとはなかったのですが、1年ぐらいやっていると1~2カ月ぐらい赤字の月があることもザラです。一方で運がいいときは1カ月で10%のリターンを出すこともあります。
トルコリラに関しては当初シストレで参戦したのですが、シストレとは別の戦略を考え付き、途中から日本のDDに素手で参戦することにしました。結果としてシストレと素手の両方で参戦したことになり、どちらもそこそこ戦績がよかったです(結局戦績はシストレのほうがよかったが、理由として日本のDDではトルコリラが300枚までしか賭けることができなことがあると思う)。今回ここに書かれている手法はあくまで素手でやる際の手法です。トルコリラはリスクが高いため、当然FXに占める取引の割合は小さくなります。トルコリラは私のFX全体の稼ぎの10%以下です。

戦績

素手での戦績は以下のようになります。トルコリラ以外の通貨の勝率は大体52%-53%なので、勝率68%のトルコリラがいかに勝ちやすかったかがわかります。ここから先はすべて素手の戦績です(シストレの戦績は非公開です)。

  • トルコリラ収支 約+3,422万円

  • 取引回数 211回(勝ち144回、負け67回、よって勝率68%)

  • ショート 161回、ロング50回(不思議なことに下落相場だったにも関わらず結果的にロングの勝率が72%とショートの勝率より高いです)

  • 損益比率1.8倍(益)

  • 平均ホールド時間 170分

一回取引による最大収益 +863万円

一回取引による最大損失 -293万円

863万円の利確は、元本を50万円ほどしか用いていません。まさにまぐれの大当たりなのですが、私の手法について理解できれば、これも実はある意味まぐれではないということがわかると思います(まぐれをちゃんと拾えるようにする手法)。

ここで書かれていることと書かれていないこと

書かれていること

2021年末時点において私が用いたトルコリラ攻略の戦略を書きます。勝ち方を知るうえで最も重要なことをさくっとまとめていきます。

書かれていないこと

FXをする上での共通する基本動作については書きません。例えば資産管理の仕方とか、損切りの仕方、指標の読み方などについては他を読めば色々よい情報があるため詳しく書きません。また、統計学的用語を用いる際に、それがどのようなものであるかについても詳しく書きません(ググってください)。
それと、戦略に用いる具体的な数式や数値(閾値)については書きません。万が一間違っているとよろしくないのと、私のノウハウとして私の中にとどめておきたいというのがあります。トルコの経済事情など新聞などを読んでわかるようなことも書きません。

注意と心構え

よく人に話すことですが、FXの基本的な考え方は「急がば回れ」であって、時間と複利を味方につける戦い方が重要です。なので人生の残りの時間が多い人が最終的に大金持ちになります。例えば毎月3%の利益を出すことができれば16年間で資産は大体290倍に増えています。元本が100万円であれば3億円近くになります。

私はFXでシストレも併せれば毎年5億円前後の利益を出します。それ以外にもインデックスなどに投資を行っており、そこからの収益も同等かそれ以上あります。この話をすれば多くの人が「お前は嘘をついているだろう」と思うでしょう。そう思った場合は、これを読むのをやめればよいと思います。もしくはこれを読んで参考になりそうなことだけを実践すればよいと思います。私の実績の真偽についてはあまりこだわらず、役に立つことは吸収し、役に立たないことは無視すればいいだけです。私がなぜ自分の稼ぎをここに書くかというと、時間と複利の効果がいかに強大なものかを理解してもらうためです。
私がFXを始めたときは元本は7000万円しかなく、最初は年2,000万円とかの収益でした。そこから税金を払い、トレードに必要な経費を払い(しかも経費は損金勘定できない)、生活費を払うとほとんど何も残りませんでした。しかし、毎月1-3%を16年間コツコツと実践してきた結果、今では確定利益で年10億円前後の収益を出せるようになっているという、この複利と時間のパワーを認識してもらいたいからです(特に若い人は)。

なぜ今トルコリラか

とは言っても、トルコリラは50万円の証拠金をを2日で1,000万円近くにするほどの威力を持っています。それは政情や財政の不安定と、取引の薄さがもたらすボラティリティによるものです。
ビットコインなどと異なり、このボラティリティは、中銀の為替介入や利率といった人為的な挙動から生まれるため、かなり先が読みやすいという特徴があります。
そしてもう一つの魅力は必要証拠金の低さです。低い証拠金でボラの高い取引ができるということは、負けても同じ枚数を次回賭けることができることを意味します。同じボラの勝負をする場合、ドル円なら70倍の証拠金が必要、かつ負けると次回のビッドで証拠金不足から枚数を減らさなくてはならないような状況が生まれますが、リラの場合は証拠金が少なくて済むので敗者復活がしやすいです。元本が少ない人には実は都合の好い通貨です。貧乏人の通貨ともいわれています。

トルコリラ基本戦略

セットアップ

証拠金は常に1,000%以上、理想的には2,000%あるのがよいです。現時点のトルコリラですと500%とかそれくらいの証拠金ですと、スプレッドの開きや急な値動きによって普通に瞬時にロスカットの対象となりえます。
主に動く時間はトルコ時間早朝、ヨーロッパ時間午前時、ニューヨーク時間全体です。日本時間はごくまれに朝5時前後に動きます。私は海外に住んでいるのでこのように現地の時間で考えるので、いちいち日本時間で考えずに、時計を複数用意して、東京、トルコ、ロンドン、ニューヨーク各国の時間を常に表示するのがいいやり方だと思います。この辺りは基本動作の一つになります。私はディスプレイが6つあるので、一つは時計用に使っています。
また、複数情報を同時に見る必要があるため、スマホオンリーでの取引は基本的に不可能だと思っています。私は年末だけお遊びでスマホを使って取引をして大きなリターンを得ましたが、画面を切り替えている間に値が動いたりと、ツールとして改めてスマホは危険だと感じました。

必要なツール

以下の情報がすべてリアルタイムで収集できるツールが必要です。重要なものから書いていますが、当然全部収集できるのが理想です。私はほぼブルームバーグからゲットしていますが、月額2,400ドルぐらいするので、価格がクソ高く、いつか解約してやると思いながらも、これに代わるツールがないので10年以上使っています。ただ、情報自体はブルームバーグでなくても、その辺に落ちている情報かと思います。

  • ドル円、ユーロ円、リラ円の騰落比率

  • 一般的なトルコのニュースや政府発表

  • トルコ国債(全種類)のイールド

  • トルコソブリンCDSの価格

  • トルコ国内のインターバンク翌日レポ(リラ)

  • トルコ国内の住宅ローン利率(変動制)

  • トルコの外貨準備高(ネット、グロスを週次で)

  • 大手証券会社のトルコ国債売買情報(ランキング)

重要なのは、変に先読みせずに「今ある情報で考える」ということです。トルコリラはとことん下落した後に政府の為替差損保証の発表によって今度は劇上がりしました。状況が変わればトレンドも変わりますが、新しい情報がないうちは今ある情報でトレンドに従いましょう。ただし、いつ何が起こるのかはわからないので、万が一に対する備え(明確な損切ライン)は常に持っておきましょう。

スプレッドについての考え方

トルコリラはスプレッドが一時的に大きく開くことがあります。しかしスプレッドの大きさにビビッてはいけません。スプレッドはボラティリティとペアで考えるべきなので、その時のボラティリティとスプレッドを天秤にかけてボラがスプレッドを吸収しているようであれば果敢にエントリー、エグジットをしてしまいましょう。特にエグジットはボラを気にする必要はほとんどないと思います。私の場合は明確な計算式でスプレッドがボラに対して大きすぎないかどうかを確認しています。

大雑把な戦略の考え方

では戦略についてです。まず、今回の下落及び上昇の大きな原因は政府の金融政策があります。リラのしつこい下落は度重なる利下げによるモメンタムの低下、最近起こった急激な上昇は為替差損保証の政策です。中銀は何かの金融政策を実施する際、事前にフォワードガイダンスを出しますので、そこについてはしっかりと意識しておきましょう。今回も為替差損保証に関する発表の前に、為替問題に関する政策の準備があるとのフォワードガイダンスが出されました。
このように一つの方向に大きく動いたときにうまくその波に乗れればめちゃくちゃ儲かる、というのがトルコリラの現時点での特徴かと思います。
そこで、基本的な戦略は、「損を限定しつつ儲けを無限大にする」という考え方です。もう少し専門的に言うと、「勝ちに関していい感じの対数正規分布を作る」ということです。対数正規分布は図のようになっています。数字の大きい方向にはロングテールになりますが、数字の小さいほうに向かってはショートテールになります。あたりまえですが、基本的に(理屈上)利益は無限に伸ばすことができるが、損失は自分が持っているお金以上を失うことはないので通常の正規分布ではなくこのように数が大きいほうに向かってベルカーブがびよーんと伸びることになります。

これを実現するためには、執拗なまでの損切が重要です。浅めに損切りしまくって、ある一発ですべての損を取り戻してなお余りあるような勝ちを得ることが重要です。これが何pipsかはその時によるので、自分で調整してください。ボックス相場になることもあるのですが、ボックスであっても数十pipsは動くので、その時にもこの考え方は使えます。そのためには資産管理がかなり重要になります。理論的に証拠金維持率が100%を切った状態で負けることを繰り返せば、どこかのタイミングで必ず破産します。どこで損を切るのか、どこで利確するのか、特に利確に関しては利が伸びているときは柔軟に柔軟に対応していくことが大事です。
しかしやみくもにエントリーしても勝ちにくいので、細かい数字を見ながらエントリーのチャンスをうかがうことになります。次の詳細戦略にその点を述べます。

トルコリラ戦略詳細

大きく5つの戦略があります。上から有効なものを順に並べてます。これらをうまく駆使していけば、50%以上の勝率と、1以上の損益比率を得ることができます。また、延々やっていけば、そのうち私のように50万円の元金が1,000万円まで化けるようなこともあり得ます。いつそういうことが起こるかわからないが、起こった時は確実に補足できるということが重要です。ちなみに上記の考え方のとおり、うまくいかなかった場合の素早い損切は非常に大切な要素になります。

①ヘッジファンドなどに便乗する戦略

ブルームバーグを見ると、何月にトルコ政府とトルコの銀行がいくらのドル建て債務を返済しないといけないかが表になって表示されます。
ドル建ての債務を返済するためには、当然リラを売ってドルを買わなくてはならず、政府も銀行もいくらであろうとも、リラ売ってドル買いを行わなくてはなりません。ファンドも基本的にはこういうところに目を付けて攻撃してきます。
下の表でわかるように11月は巨大な返済があり、その次は2月、6月という感じになります。債務は毎月変わるので、この表も変わりますが。この債務返済のでかい月にリラ売りを仕掛けることを意識します
なお、債務返済の80%は20日から30日に行われることがわかっているので、月末にかけて有効な手法といえます。
同様に、オプションの償還とか定期預金の満期とか、大口がどうしても決済しないといけないタイミングがあるので、素直にそこに乗るのが良いです。ファンドの波に乗りましょう。


②他通貨との弾力を利用する戦略

まず、TRY/JPYと相関の高い通貨ペアであるUSD/JPYとEUR/JPYを監視します。これらの相関係数を自分が取り組むタイムフレームで取得していきます。例えば一日に数回取引する場合、タイムフレームは5分足とかがいいと思います。
全てJPYが絡んでいる通貨ペアですから当然相関係数は高いのですが、相関係数が高くなっているが、弾力性が上方か下方の片方に対してだけ低くもう片方に高い状態が生じたときにエントリーのチャンスが生まれます。
例えば、USD/JPYとEUR/JPYが似たような感じで上がっているとき、TRY/JPYも上がってきているが、ほとんど動いていないような非常に小さなあがり方しかしていない。一方で、USD/JPYやEUR/JPYは少ししか下がっていないのにTRY/JPYは大きく値を下げてきている。というような状況です(もしくはその逆)。本来TRYはボラが高いので上にも下にもガシガシ動くべきですが、このように片方に対しては小さく、片方に対しては大きく動くような状況が検知されたら、大きく動いているほうに賭けます。
上記のケースの場合、エントリーはUSD/JPY、EUR/JPYが上がっているときにショートです。なぜなら、この上げが一休みしたときにはTRY/JPYはめちゃ下がるし、そのままUSD/TRY等が上がったところでトルコリラの上昇は限られているからです。
いちいち相関や弾力を計算してられない、というばあいは、大体でも大丈夫だと思います。比較チャートをにらみながらズレが出てきたらエントリーしましょう。

③時間差を利用する戦略

これはかなりツールを必要とする戦略ですが比較的有効な戦略の一つでした。ただ、情報の捕捉や監視が少し面倒です。

-1.ソブリンCDSとの時間差戦略。トルコリラの下落や上昇は、現段階ではそのままトルコのデフォルトに影響を及ぼします。そのため、ソブリンCDSがものすごくよく動く上に、為替レートと連動しまくっています。リラが下がればソブリンCDSが上がる、という感じです。ただ、なぜかこれが同時に起こるのではなく、どちらかが先に勇み足的に動くことが多かったです。すなわち、ソブリンCDSが下がってきて、リラが動いてないなあ、と思ったらすかさずリラロング賭けるとしばらくしてリラが上がってくる(もしくはその逆)という感じです。これは結構うまくいきました。逆にリラが動いているのにソブリンCDSが動かない場合があります。そういう場合は結局価格が大きく動かないことが多かったです。

③-2.債券価格との時間差戦略。国債の価格(期限は全部見ておく)の動きも為替レートに翻弄されまくっていました。私の場合は価格そのものは見てもいまいちピンとこないので、イールドだけ見ていました。これも反応に時間差があって、イールドが上がってくるとしばらくしてリラが下がってくるというようなわかりやすい動きが多かったです。ブルームバーグの場合、大口の国債売買情報は見ることができるので、必ずチェックしてなんとなくどういう影響がありそうか妄想していました。どの証券会社が何%手放した、というのは表になって出てきますので、なんで手放したんだろうとか軽くリサーチをかけたりしました。通常はそこまでやらなくていいと思います。

③-3.ドルリラとの時間差戦略。リラ円は基本的にクロス取引なので、最終的にはドルを経由してマーケットで売買されることになります。それにもかかわらず、ドルリラとリラ円が同じタイミングで動かないようなことがあります。ドル円のレートも併せて確認して、ドル単体の影響でない場合は、微妙に時間差が生じている可能性があります。ただし、私の場合、これで大きく動くかを確認するというよりは、「リラ円で動いてるのにドルリラは動いていないな、そしたら価格は戻るかな」みたいな感じで、動かないことを確認するのに利用していたことが多かったです。

④実需のバッチ処理を見抜く戦略

ファンダメンタルが何であれ、最終的にその時その時の価格を決めるのは売りと買いの需給だけです。ファンダメンタルにこだわりすぎないことは結構重要だと思います。
例えば私は本日現在では、為替という観点からトルコの経済はかなり終わっていると考えています。デフォルトの可能性も高いですしインフレで貨幣価値は下がりまくると思っています。しかし、例えば介入とか、トルコリラへの外貨変換規制、今回の為替差損保証みたいなことが起これば、一時的にスクイーズが起きてトルコリラの争奪戦が行われます。ドルに比べてリラの数は多くないので、スクイーズが起こるとリラが希少化して値が飛んでしまうということは想像に難くないです。
トルコリラの場合、決まってある時間に値が飛ぶようなことがあります。時間については上記のセットアップに記載しています。これがなぜ起こるのか、真実はわからないのですが仮説としては有力なものから、

  • 夜間などで入った実需の注文を銀行が朝一で処理するため

  • マリー取引で業者間で一気に処理がなされるため

  • ファンドの仕掛け(これはあまり信じていない)

ようは、一定時間に入った取引をある時間にまとめて処理することで値が飛んでしまうという考え方です。そのために注視しなくてはならないのはトルコのインターバンク翌日レポです。もしくは毎日変動する住宅ローンの利率とかでもいいです。実需に基づいた利率を確認することで、スクイーズの前兆を確認できます。リラの争奪戦が銀行間で起これば当然リラの価格は上がるので、ロングということになります。

⑤ベロシティを利用する戦略

ベロシティを利用するのは人の手では少し難しいのですが、これも勝率が高いので記載します。
ベロシティとは一定時間にどの程度価格が動くのか、という値でボラティリティに近いです。ボラティリティは上にも下にも振れ幅が大きければ高くなりますが、ベロシティはあくまで1方向の動きだけを見ます。つまり、大きく下がって大きく上がる、みたいな動きは基本対象としません。
ベロシティが高いときは、一方的にある方向にぐんぐん動いているときです。この理由としては基本的に介入、ショートカバー、ファンドの猛攻撃などが考えられますが、どんどんポジションが積まれると同時に損切りを巻き込むためにポジションが解消されるという状況が生まれます。
これを検知したら、その方向に乗るのかもしくはあえて逆張りするのかを決定してその方向に賭けます。
例えば下げトレンドの中での介入は、基本的には新たな売り場を与えるだけですので、ベロシティが落ち着くのを待ってショートで入るなどです。これは人の手でやるには結構難しいのと、スプレッドが開くので、本当にスプレッドを吸収できるだけのボラがあるのかを計算するなど手間がかかります。この考え方で、手でも対応できるような亜流を開発するのがいいかと思います。

最後に精神的な話、でも重要

まず、お金を失う恐怖に勝つにはあらゆる取引を数字で可視化していくことが重要です。お化けは見えないから怖いわけで、数字ですべてが見えれば怖くなくなります。漠然と売った買ったとせず、どこで負けて勝率がどれくらいで、どのくらい頻繁にポジってて、どの通貨や時間が勝ちやすくて。。など可能なものはすべてデータ化していく姿勢が重要です。それで自分が勝ちやすいパターンとか通貨や時間を見つけてとにかく自分に有利なような戦い方に自分自身を寄せていくということが大事です。

FXは基本的には素直に考えることが重要だと思います。「雨が降ったら傘をさす」というような素直さです。深読みしすぎないことが大事です。
その時にある情報を使って考えて、新しい情報が出てきたらそれまでの考え方を捨てて新しい情報をもとに新しい相場を考えるイマジネーション力が必要です。

また、勝ちのみにこだわる姿勢がとても重要です。勝ちにこだわるというのは、勝ち方にこだわらないということです。どうしてもロングで勝ちたい、どうしてもスワップで勝ちたい、というように勝ち方にこだわりすぎて散っていく人たちをたくさん見ました。今の相場なら、どうしてもショートで勝ちたい、と考える人も出てくるでしょう。私たちの目的は儲けることなので、儲かれば基本どうでもいいです。変なこだわりを捨てることが重要です。

そして最後に、無駄なプライドは捨てることが重要です。すなわち、いかなる情報もその情報が自分にとって有用かどうか、だけで取捨していく姿勢が大事です。世の中には自分よりはるかに儲けてうまくやっている人がいます。その人たちを否定しても自分が勝てるようになるわけでもなく、その人たちが勝っているという事実が変わるわけでもなく、何の意味もありません。さっさとそういう人たちを認めて、どうやったら勝てるんですか、と尋ねればいいと思います。実際私もそうやって来ました。プライドが高い人は最終的に自分のプライドを維持するために事実を自分の都合の良いように曲げてしまいます。例えば、儲けている人にはお前はうそつきだといって自分の心を落ち着かせ、今持っている含み損の痛みに耐えるために自分のポジションにとって都合のいい情報だけを集めて余計に損が膨らむ、という感じです。現実とそうでないものの区別がつかなくなっていくわけです。
ただし、「XX円でFXのやり方を教えます」みたいなのは全部嘘と考えていいです。もし本当に儲かるなら教えて金をとらないで、そいつが自分でFXでどんどん儲ければいいだけでしょう。儲からないから教えて金をとろうとするのです。私ですら、具体的な数式など核となる事項はここに記載していません。こういうのも素直に考えればわかることかと思います。

ひたすら下がり続けたリラは、政府の為替差損保証で2日間で40%以上上昇しました。今後もガシガシ動くでしょうから、ぜひ上記の情報を参考に自分なりの戦略を組み立てていただければと思います。

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