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MBA出願エッセイ成功のための要点


こんにちはmomongaです。飛べるようで飛んでない滑空生物です。
MBAエッセイについて、たまに質問が来ますので、ここで知見を共有したいと思います。私は過去MBAはハーバード大学とコロンビア大学に合格しました。MBAの前と後で人生の進め方に大きな変化があったと思います。MBAに行ったことで新しい機会が与えられ、その機会をベースに次の機会に乗って・・と雪だるま式に人生が盛り上がった感じです。現在は海外で移住生活を送っています。


正直エッセイは書き方があると思います。ただ、筆記試験のように「これが正しい」というものはないので、再現性がある勝ち方を説明するためにはどういう要素が重要なのか、という部分にフォーカスするのが良いかと思いました。あとは個人個人ケースが異なるので、要素を参考にエッセイを組み立てることになると思います。エッセイ添削だけを仕事にしているようなところだけではなく、エッセイは実際に合格した人に何度か見てもらって意見をもらうのがいいと思います。


そういうわけで、まずMBAエッセイ出願のポイントから説明します。

これは認めるのが苦痛な話かと思うのですが、トップ大学のGMATはほぼ満点に近いものが要求されます。つまりGMATで満点を取ったところで他者との差別化にはならないということになります。そもそもGMATそのもの点数が高いことでより他者と差別化できるのかについて、私は否だと思っています。逆に低ければサクッと足切りされると思います。


そしてここ ↓ にも書かれているように、とりあえず学校を上から並べて、自分の実力で入れそうな群を見つけるのがよい学校の選び方だと思います。その群のなかでより自分にフィットするものを選んでいくべきでしょう。


なぜMBAのアドミッションがGMATやエッセイを要求するかというと、基本的に彼女たちはそれ以外にあなたを見る手段がないからです。あなたのポテンシャルはあなた自身、もしくはあなたの周りにいる人にしかわかりません。そのポテンシャルをなんとか知らない人に伝える、出願書類とはつまりそういう作業だということです。


当然のことならが、エッセイは読むのにも時間がかかりますし、そのうえ審査をしないといけないわけで、アドミッションとしてはこれらにかける時間とコストが最も大きいということになります。アドミッションが気になるのは、短期的にはクラスメイトの役に立つのか、長期的には大学の名声をより上げるようになるのか、ということにつきます。当然、授業料を稼ぎたいだけの下位大学となると話は別ですが。


どの学校を見ても、同じことを聞いています。1.あなたがどういう人間なのか、2.MBAはあなたにとってどういう意義があるのか、ということに尽きます。クリアな意志を持って人生を進めることで長期的に成果が出るわけで(出ない時もあるが)、 方向無く流されるように人生を進めても、どこにも行きつかない 、ということになるでしょう。アドミッションはあなたが卒業生として成功する素養があるかを気にしているのです。究極的にはあなた自身もこれらに対してクリアな答えが出せないと、MBAは時間の無駄、ということになると思います。当然「よくわからない」というのも答えの一つになりますが、その場合はよい答えにするために考えをまとめていく必要があります。


エッセイの目的は当然のことながら読み手に自分について伝えることです。読み手に取って何が意義があることなのか、についても同様に深く考えないといけません。

縁があって私がエッセイを添削した方も、最初と最後ではかなり出来上がりが変わっていました。最も重要なことは、その考えまでに至った根拠や理由、すなわち着眼だと思います。例えば、「自分が住んでいる周りは高齢者が多いので、高齢者にとって住みやすいコミュニティを作りたい」という目標があったとして、どのようにしたいのか、なんでMBAがその役に立つのか、というようなことが筋道だって書かれていないといけません。それは、あなたの中に確実にあるのですが、言語化して他人にわかりやすく伝えることは至難です。


そういうわけで、エッセイはブレインストーミングから始まって結構時間のかかる作業です。「ロジカルな自分探し」といってもよいでしょう。集中が続くのであれば時間は多ければ多いほど良いと思います。エッセイ以外にスコアメイクという壁もあるかもしれませんので、とにかく早く取り掛かることが重要かと思います。ちなみに、エッセイとスコアメイク、どちらも間に合わなさそう、という場合は、まずスコアメイクを優先してください。スコアが低いとエッセイ自体が読まれないためです。


エッセイについての要点は大まかに以上なのですが、続いてエッセイコンサルタントの必要性について書きます。私はそういう商売をしていないので、サービスを使ってもらうためのポジショントークではないので安心してお読みください。



まず、あなた自身が解決できない最大の問題というのは、あなたが他人の目を持っていないということです。もうすこし広げて言うと、他人とエッセイを比較している人の目を持っていないということになります。エッセイコンサルタントは、そういうあなたにない目を持っているから必要だということになります。コンサルタントといっても、別にエッセイのプロである必要はなくて、MBA卒業者や合格者に「ちょっと読んで意見下さい」というレベルでも十分役に立ちます。なぜなら彼女らはあなたが今している苦労を一通り経験しているから、エッセイの仕上がりがどのあたりのステージか、とか、受かりそうか、ということが大体わかるからです。


最初にも言ったように、エッセイとはつまり出願者のポテンシャルが言語化しているものです。なので出願者にポテンシャルがまったくなければ、エッセイでどうにかなる話ではありません。ただ、MBAに行こうと考えたということは、皆それなりに何らかのポテンシャルを持っていると私は思います。要はそれがうまく言語化できるかなのです。

ちょっとMBAから話はそれますが、うどん屋を開こうと出資を集めた人が、「一軒家を買って一階をうどん屋にしたいから、その家を建てるお金も出資してほしい」と投資家にお願いしたところ、投資家から「お店を建てるお金を出資するならわかるが、なんであなたの家を建てるお金まで出さないといけないの。なめてんのお前。」と罵倒され、出資を断られたそうです。しかし本来「うどん屋を自宅の1階に構えて24時間働く覚悟があるから1階と2階含めて店舗とみなして出資してほしい」と訴えれば話は別だったかもしれません。その人は、うまく自分のポテンシャルや覚悟を伝えられなかったのです。


コンサルタントが手伝えるのは、ポテンシャルの言語化ということに尽きます。ただし、答えは常に出願者の中にあるということは気を付けなくてはならない点です。


日本語でもいろいろコンサルしてくれるところはあると思うのですが、なぜかパッケージで払わないといけないとか、謎の入学金があったりとかとっつきにくいところが多い気がします。エッセイは自分との対話なので、そんなにコンサルとべったりやらなくてもいい気もします。ちなみに合格率が60%を上回ってくるような大学は下位大学と考えられ、まともなGMATなどあればほぼ受かりますので、そういうところを目指す方は高いお金を払ってエッセイのコンサルを受ける必要もないと思います。



私の経験からすると周囲で上位の大学に受かっている方は、フルスタックのエッセイの添削サービスを使っている人はいませんでした。一方で、初めての受験で安心を買うという意味も含めて、スクールに行くのは悪いことだとは思いません(私は行きませんでしたが)


とりあえず何度かMBA合格者にエッセイを読んでインプットをもらうことをお勧めします。最後まで気を抜かず頑張りましょう!






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