病院・薬局など

〈米国オハイオ州に駐在帯同の障害児について、関連情報をまとめています。〉

子供に障害などがあると頻繁にお世話になるのが、療育センター含む病院、薬局、そして装具屋さんです。息子はまだ日常的には通っていませんが、今までに通った病院や薬局、友人に聞いた話などをここでまとめます。

Dunblin City School(公立学校)でIEPを取得していると、必要なセラピーは学校で支給されます。しかしもう少し増やしたい場合や、薬や装具が必要な場合は病院にかかる必要があります。学校でのセラピーは授業との兼ね合いで大幅には増やせないし、処方箋は学校から出ないからです。

アメリカではHome Doctor(かかりつけ医)を決めて、年に一回定期検診を受けます。駐在で来た方は、通訳サポートのある会社の方なら、会社や既に駐在されている方からの情報を元に吟味されると良いでしょう。通訳サポートがなければ、倉岡クリニックという日米バイリンガルのクリニックがあります。我が家はこちらにお世話になっています。
総合病院はHome Doctorから紹介される形で受診します。なのでまずはHome Doctorに相談してみましょう。

また、息子は斜視があったのと、知的障害があり視力検査の評価ができなかったため、学校から、特定の眼科を受診するよう紹介されました。ちなみにその病院は手術設備がなかったので、斜視手術の際はさらに本院に紹介されました。

セントラルオハイオに住んでいらっしゃる方なら、総合病院は間違いなくNationwide Children's Hospitalに行き着くのではないでしょうか。アメリカ国内でも評価が高く、他州から受診する患者さんも珍しくない病院だそうです。各科の分院や療育センターがたくさんあるので、都度ダウンタウンまで通院しなくて良いのも安心できます。息子も手術時以外は、DunlinとWestervilleの分院などに行きました。

Nationwide Children's Hospitalは、希望すれば通訳さんが無料でつくのが素晴らしいところです。Home Doctorから紹介してもらう際に通訳をお願いすれば、最初にアポイントを取る電話から、通訳センターを通して日本語でかかってきます。また通院する際も、受付から病院を出るまで、通訳さんがフルアテンドしてくれます。通訳サポートがない会社の方でも、安心して一歩を踏み出してください。療育のように何回も通う場合は、電話通訳になるそうです。

薬を飲む場合や装具を作る際には、日本と同じで処方箋が出ます。こちらの装具屋さんはまだお世話になったことがありませんが、私自身常用薬があるので、頻繁に薬局に行っています。
私の場合、Home Doctorから処方箋を1年分近く出してもらいました。処方箋には、初回一つ、refill(替え)いくつ、と書いてありました。薬局窓口で全部いっぺんに受け取れるか聞いたら、駄目だと言われたので、なくなりそうになったら薬局に受け取りに行きました。
いつも行くKrogerの薬局では、drop offという窓口に処方箋を持っていきます。そうするといつ取りに来るのか聞かれ、受け取る時間を答えると準備しておいてくれるので、その時間にpick upの窓口に行って受け取ります。Krogerの薬局だと薬でもポイントがつくので、ぜひカードを提示しましょう。またCVSでは、親が子供本人を連れずに、子供の薬を受け取ることも可能でした。
ちなみにrefillがある場合、処方箋は最初に薬をもらう際に回収されてしまいます。どうすればいいのか焦りましたが、薬と一緒に渡される、氏名や生年月日、RXナンバーの書かれた紙を持っていき、これのrefillが欲しいと伝えると受け取ることができました。

何回か受け取った後、親切な店員の方が、refillが必要そうな時期になったら電話で通知をくれる設定をしてくださいました。電話がきたら薬局に行けば、すでに用意してある薬を受け取るだけ、という素晴らしいシステムです。この通知はテキストにもできるそうなので、機会があったら変更してみようと思っています。

装具をつけていらっしゃる患者さんも多いと思いますが、アメリカの特徴は何と言っても可愛い(デザイン性がある)ことだと思います。ウォーカー、ヘルメット、下肢装具、車椅子、どれもカラフルなものを見かけます。下肢装具は、日本では靴も指定のものだそうですが、アメリカでは靴は自由に選べるそうです。
また、医療・療育器具を使うことに対して社会のハードルが低い気がします。杖や大人用車椅子がWalmartの薬売り場に売っていたのを見つけた時は、感動しました。
こういう風潮には乗らねばと思い、我が家でも聴覚過敏の傾向がある息子のためにノイズディフェンサーのヘッドホンをamazonで買い、たまに使用しています。

初めての土地で、初めての病院のドアを叩くのはとても勇気がいることです。しかしその一歩は、なるべく早い方がいいと思います。親御さんご自身の強さと、ご家族やご友人からの励ましなどに加え、このページを読んだことで少しでも勇気づけられたら幸いです。

[リンク]
Nationwide Children's Hospital https://www.nationwidechildrens.org/
倉岡クリニック http://www.kuraokaclinic.com/
Kroger pharmacy https://www.kroger.com/topic/pharmacy
CVS pharmacy https://www.cvs.com/

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