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「あなご」vs「うなぎ」

(500字)
90年代に海外で暮らした時に、日本からのお土産でもらうと、とても嬉しい定番アイテムに「うなぎの蒲焼真空パック」があった。

時は流れて、帰国して東京住まい。海外にいた時に一時帰国しては、急いで日本の味を堪能して帰ろうとすると、うなぎ飯の選択ばかりだった。
最近は、あなご飯の方が多くなった。

なぜか?東京に落ち着いたら心の余裕が出来て、外食するときにいろんな選択肢が目に入るようになったからだ。それにうなぎ飯屋よりあなご飯屋の方が少ないので、判官贔屓で、江戸前のあなご飯屋に行くようになった。

あなごの大箱、合わせ乗せ

オフィスの近く(地下街)にはあなご飯屋が無いので、必然的に会食はうなぎ飯屋になる。普通の蒲焼重箱には飽きたので、ひつまぶしを選ぶが、関西と違い、関東はカリカリに焼いた固めのうなぎだ。まぁ、いいけど、小さい頃に食べた柳川のひつまぶしに慣れているので、ふっくらの方がいい。三つ子の食魂は一生ものだ。

うなぎのひつまぶし(関東はカリカリだ)

皆さんの味好みはどちらだろうか?と聞いてみても「あなご飯」なんて関東にしかないんだろうか?土用のうなぎの日は全国で通用するが、"日用のあなごの日"なんて無いwそんな素朴な疑問が浮かぶ梅雨入り前の初夏の東京だった。(了)

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