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2拠点生活のススメ|第3回|お金の話。浪費ではなく、実は投資なんだ

あくまで仮の住まい、最初から無理はしない

余裕があって始めた2拠点生活では無かったので、初期費用はなるべく抑えたい。敷金礼金が掛からず、駐車場付き、風呂トイレ別、ウォシュレットやエアコン・ガスコンロなどの必需品も最初から装備している物件を探した。都心ではなかなか見つからないが、地方都市であればこのくらいの条件はカンタンにクリアできる。

私が見つけた物件は海から近く、4階建ての小ぶりなマンションの3階。L字に2面バルコニーがあり、吉野川が目の前という立地。しかも夏には目の前で花火が上がるという特典付きだったのは素晴らしかったが、案外車通りが多くサッシが古いので防音無し、2回切り返さないと曲がれない路地の先の駐車場、ネット設備無しという難点のせいか、結構広めの1LDKが駐車場・水道代とケーブルテレビ代込みで4万円という安値で借りることが出来た(これは地方ならではの特権)。

ただ、ネットに関しては、後々ホームタイプの光ケーブルを新設しなければならないことが分かり誤算だったが、サテライトオフィスとしての役割も担うので、ここだけは仕方がないと諦めた。

引っ越しも業者に頼らず、自分たちの車に積めるだけを前提に荷物を絞り込み、どうしても足りないモノは現地調達することにした。最初に買ったのは冷蔵庫と布団セットぐらい、長年の夫婦生活で使っていない食器やガレージに眠っていた新婚時代のダイニングテーブルを引っ張り出してきて使うことにした。

おかげで初期費用は25万円ほど。日々の経費節減のために愛車のビートルをハスラー(軽自動車)に乗り換え、タバコも止めた。今思うと、すごい入れ込みようだったが、のちのち禁煙は解け、台風時の車移動で怖い目に会ったことと、元来の車好きが高じて、安全を優先したワゴンタイプの輸入車に戻してしまうというオチもあった。

とにかく最初から無理をせず、費用を掛けず出来る範囲で始めるのが大切。完全移住では無いので、またいいところがあればいつでも引っ越せるという感じの身軽さがちょうどいいのではないかと思います。

2拠点生活は、自分たちへの投資

2拠点生活を始めた当初は、訪問者という感覚が強く。毎日サーフィンできることが嬉しくて、海から上がると地元の方が集う日帰り温泉に毎日のように通い、自分も地元民になったかのような勘違い。美味しい飲食店を発掘することにも夢中になり、持ち込んだ仕事もなかなか手に着かない。気がつけば、ただ遊んでるだけのような日々。当時は「何やってんだか・・・」と落ち込むことも多かったような気もします。

でもそのうちにそれにも飽きて、卸の魚屋さんや地場野菜の即売所など徳島ならではの場所にも出入りするようになり、海の恵みや、旬の食物の持つパワーを知りました。自炊することが面倒から楽しいに変わる。健康な食生活とサーフィンで体重もみるみる落ち始めたのです。

この頃から、ただ遊んでるだけと自分を責めるような気持ちも薄れていき、落ち着いて考え事をしたり、本をじっくり読んだりもできるようになっていきました。

そんなある日、はたと気づいたのです。あっ、確実に自分は変わり始めている。2拠点生活を通じて、ココロもカラダも健康になり、自分を高めていけるのであれば、それは意味ある投資と言えるのではないか

しかもこの投資には、ストレスを軽減する、創造性を高める、病気のリスクが減る、仕事以外の交友関係が拡がるなど、お金ではけして買うことができない素晴らしい配当もついてくる。ストレス解消で、飲み歩いたり、ネットでくだらないものを衝動買いしてしまうといった浪費とは全く意味が違うのです。

収入ありきではなく、支出ありきで考える

例え2拠点生活が投資だとしても、収入は変わらないので無い袖は振れないと思いがち。そこで入ってくるお金をどう割り振るかという方法論では無く、先に無理の無い支出額を決めて、その中で何に割り振るかという考え方にシフトするのも有効と言えます。そうすることで改めて無駄な支出や、意味の無い支出をあぶり出すこともできる。・・・とか偉そうなことを書いてしまいましたが、まだまだ道半ば。2拠点費用捻出のための知恵を絞ってはいますが、もっとスリムになっていければ嬉しいなと心から思う次第です(笑)。

お金の使い道ということで言えば、思いがけず衝撃を受けた映像がユーチューブにあったので、賛否両論いろいろ有ると思いますが参考までにご紹介しておきます。

私はお金持ちでも無いし、堀江さんや勝間さんの信奉者でもありませんが、暮らしに掛けるお金に関して改めて考え直すキッカケになったのは事実。2拠点生活で暮らしを見直す一貫として、改めて真剣にお金の使い方も考えていきたいものです。


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