クトゥルフ神話TRPGのキーパーをやりたい人へ

 このnoteではクトゥルフ神話TRPGのキーパー(通称KP)をやりたい人が何をするべきなのかについて書いてあります。

0.まずはルールブックを手に入れよう

 クトゥルフ神話TRPGでキーパーをやりたいのであれば、一番最初にやるべきことはルールブックの購入だ。ルールブックを持たずにキーパーを行うことは、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)を買わずにswitchのゲームを行おうとすることに等しい。
 時折、クトゥルフ神話TRPGにルールブックは必要ないと暴論を振りかざし、四方八方から叩かれているアカウントがある。彼らはクトゥルフ神話TRPGをやりたいのではなく、クトゥルフ神話TRPGのようなゲームを遊んでいるだけなのだ。

1.よく使うルールを確認しよう

 ルールブックを手に入れているのであれば、キーパーを行うことは容易いだろう。ただ、何も知識がないままだと不安になるかもしれないので、知っておくと便利な項目を紹介する。

・キャラクターの作成方法
・近接戦闘の処理、拳銃を使用した場合の処理
・狂気の処理

 この3つがルールブックのどこに載っているのか、どんな処理をするのかなんとなく知っておくだけで、セッションの進行スピードが変わってくる。そのほかのルールも覚えておいて損はないが、個人的には必要なときにルールブックで知りたい項目を調べればいいと思っている。

2.どのシナリオをまわすか考えよう

 次に行うべきことは、どのシナリオを回すか考えることだ。一度プレイヤー(通称:PL)をしたことがあるシナリオのほうが、どのように進行していたのかわかっているので、キーパーをやりやすいかもしれない。
 公式のシナリオだと『悪霊の家』がおすすめだが、一番は自分が回したいと思うシナリオを選ぶことが大切だ。なぜ自分がキーパーをしたいのか、考えてみるとおのずとシナリオは決まってくるだろう。

3.シナリオを読み込もう

 シナリオを選べたら、そのシナリオをよく読もう。まずは小説のように一番最初から最後まで目を通し、その次にキーパーとしてシナリオの内容を自分以外の人物へ伝えることを念頭において読んでみよう。
 2回ほど読めば、「このシナリオが探索者になにをさせたいのか」「どんな結末を考えているのか」ということが理解できるだろう。この2つのことが分かれば、探索者が辿る道筋をいくつか考えることが出来る。
 もちろんレールロードのような道筋が決まっているシナリオであれば、特に考える必要はないかもしれない。その場合は探索者にどのような情報を渡せば、納得してセッションを進めてくれるのか考えてみるといいだろう。

4.セッションをする場所を準備しよう

 シナリオを読み込んだら、あとはセッションをする場所を準備するだけだ。ココフォリアやユドナリウムなどのオンラインセッションを行えるサービスを利用すると良いだろう。シナリオ側で提示される情報やマップなどをプレイヤーたちがわかるように、配置しよう。

 見た目を美しく整えてもいいかもしれないが、凝りすぎるとプレイヤーがどこを視ればいいかわからなくなるので、ほどほどにしたほうがいいかもしれない。もちろん「凝りたい!」と強く思っているのであれば、そうしたほうがいいだろうが、必要最低限の情報(マップやトレーラーのみ)でも問題なく遊べることを忘れないで欲しい。

5.プレイヤーを集めよう

 シナリオを読み終わり、セッションをする場所の準備が終わったのであれば、プレイヤーを呼び込むだけでセッションを行うことが出来る。
 はじめてキーパーをするのであれば、一緒に何回かセッションを遊んだことがあるプレイヤーと遊ぶのが良いだろう。もしくは、キーパー経験が豊富なプレイヤーを呼び込むのをおすすめする。
 シナリオ名と時代、場所、セッションにかかる時間、シナリオの雰囲気などを伝え、セッションの日時を決めれば、あとはプレイヤー達からキャラクターシートを提出されるのを待つだけだ。

6.セッションをしよう

 キャラクターシートが揃えば、セッションを行うことが出来る。キャラクターシートが手元にある状態で、再度シナリオを読むと探索者たちがどのような情報に興味を持ち、神話的事象にどのように関わろうとするのか、ある程度予想ができるだろう。
 セッションを進めていくうちに困りごとが出てくるかもしれない。それはルールの処理方法かもしれないし、シナリオにない情報を聞かれた時かもしれない。
 その時はプレイヤーに相談をしてみよう。「○○の処理方法がわからないんですけど、ルールブックのどこに載っているか知っていますか?」と尋ねたり、背景情報やNPC情報から出せる情報を考えつつ「○○ということを聞きたいとのことですが、何を知りたい(何をしたい)のですか?」と行動の理由を尋ねてみるのもいいだろう。
 プレイヤーはキーパーの敵ではなく、一緒に遊ぶ仲間だ。一緒に困りごとについて悩んでくれるだろう。


とまぁ、キーパーをやりたいのであれば、0~5までが(順番はめちゃくちゃでもかまわない)できれば問題ないだろう。あれこれ言ってはいるが、一番大切なのはキーパーをやりたいという気持ちだという当たり前なことを言っておく。

それでは楽しいクトゥルフ神話TRPGライフを。


DU@

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