小学校時代 体育

自分は体育が大好きだった。
でも、負けるのが大嫌いだった。
運動神経は学年の中でも上の方と自覚していた。
そのこともあって、ゲーム系のチームを組まされる体育では、運動が苦手な友達と組まされることが多かった。
普通にやると、なかなか勝てない。
チームの総合力が問われるルールになっているので自分のマンパワーだけでは限界が来る。
そこで、どうしたら勝てるか徹底的に分析し、その友達の長所を伸ばすようにアドバイスしたり、最低限の技術を教えて鍛えた。そうしていくと結果は上向きにあがっていき、勝つことができるようになった。
これから、具体的に話していく。

バレーボールの体育。
1人身長は高いが、レシーブがとにかくやってもやっても真後ろに飛んでいく友達がいた。

私は、最初レシーブのやり方を徹底的に教えた。しかし、全然上達しない。ついつい厳しい言葉遣いでもっともっとこういう風にと檄を飛ばし、ついには泣かすくらいガンガン言っていた。
まさに鬼コーチ。
このままでは現状は変わらないと判断し、その友達の長所である高身長をいかすことを考えた。レシーブをさせることを半ば諦め、今度はブロックさせることを徹底させた。

すると、その友達はどんどんブロックで相手のスパイクを止めまくり、一気にヒーローになった。

友達はそのとき初めて体育をしていて笑顔を見せた。私は、自分のことのように喜んだ。そして、その友達を褒め称えた。

私は、ここで学んだ。苦手なところを直すよりできることをより伸ばした方がうまくいくと。

そう考えるとどんなチームメイトになっても楽しく体育をすることができるようになった。よりスポーツが好きになった。

現在、小学校で体育をしていて何も指導しないと勝敗はチームメイトの運動能力のせいにして言い訳ばっかりして楽しめない子どもが多い気がする。

教師として子ども達には自分を知ること、友達を知ること、そして、より長所を伸ばすことに目を向けることのよさを伝えていきたいと考えている。

自分は特に教師から指導されて今の考えに至ったわけではないが1人でも現状を自分達の力で解決しようとする子どもを増やしていきたい。

その為には何が大切なのかを価値づけて子ども達全員に語っていくしかない。

チームスポーツのよさ、協力する喜びを少しでも経験できることはきっと人生を豊かにしていくものだろう。

小学校の頃の自分は今の自分に大きく影響しているとしみじみと感じた。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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